はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

Gosse de peintre(絵描き小僧)

2010-03-28 11:47:27 | Weblog
展覧会に行く。
Gosse de peintre(絵描き小僧)
BEAT TAKESHI KITANO(ビートたけし/北野武)
会場:カルティエ現代美術財団

フランスでは映画監督北野武は知られているが
お笑いのビートたけしはあまり知られていない。
展覧会ではどちらかというとビートたけし色が強く出た
くすっと笑いたくなるような明るい作品(絵、オブジェ、
映像作品)が沢山あった。
この展覧会のために作られた作品ばかりだという。

タイトルのGosse de peintreのオフィシャルな訳は
絵描き小僧となっているけれど、そのほかにも
ペンキ屋の息子、という意味にもとれるタイトル。

彼はおそらくフランスでは日本で以上に評価が高い。
彼は今年フランス文化省の芸術文化勲章のコマンドゥール
(最高章)を受けている。ちょっと乾いたテイストが
フランス人受けがいい理由かと思う。

あと、日本ではどうしてもお笑い出身のたけしが
映画を撮っている、と人を特定の業種に
くくる(括れない人にはいささか否定的)見方を
しがちだけどフランスでは「この人は映画も撮れるし、
面白いこともできる多才な人」とカテゴリーに
とらわれないポジティブな捉え方をされていると思う。

明るい色彩の作品が多かったこともあり
べべも楽しんでいたもよう。
内容的にはブラックユーモアでも
ぱっと見は明るく楽しいこともあってか、
うちのほかにも子供連れの家族は多かった。

行った後なんとなく楽しい気分になる展覧会。

あたらしいお友達

2010-03-26 11:53:57 | Weblog
保育ママSさんのところで一緒に預かってもらっていた
Oちゃん。引越しするとのことで先週いっぱいでお別れ。
新しく来たのは今11ヶ月の男の子J君。
べべにとってはじめての年下のお友達。

同じ歳のOちゃんに比べるとまだ一緒に遊べる感じ
ではないのがちょっと残念だけど、べべは優しく
おもちゃを貸してあげたりしているらしい。
よかった。お兄ちゃん気分なのかな。

その言葉、わかんない!

2010-03-23 14:28:52 | Weblog
べべが産まれてからべべの前での夫婦の会話は
フランス語が基本。それまでのように英語と
フランス語ちゃんぽんにして、べべが混乱すると
よくないだろう、という私の勝手な判断により。

ある日の夕食中、Hが彼のつくったケーキの話をする際に
べべがケーキの話題だとわかると食事をせずに
ケーキがほしい、と言い出すだろう、という思いから
べべに内容がわからないように、とHが英語で話し始めた。

そうしたら、べべが会話に割って入ってきて、
あん!あん!と不満そうに言う。
「なにいってんの?わかんないよ、その言葉!」
とでも言いたげ。

そうだよね、わかんない言葉で話されたら
面白くないよね。私もその経験はあるからよくわかる。
というわけでべべの前で暗号的な使い方で
英語を話すのはやめよう、と思った。

なんかいっすー

2010-03-19 12:59:13 | Weblog
昨年11月に日本に一時帰国した際に
教育テレビで「なんかいっすー」という歌が流れていた。

何の気なしにべべの前でこの歌を歌ってみたところ
気に入ったようでママがたつ、と歌うとべべも
たつ、といいながらたっちをし、
ママがすわる、と歌うとべべも
すわるといいながら床に座ってたのしそう。

いままですわる、と自分で言ったことはなく
すわる、と言いたいときにはフランス語で
アシー(assis)といっていたのだけど
両方わかってたんだねぇ。

よかったっすー。

わかってやってるでしょ

2010-03-18 15:39:02 | Weblog
べべはいたずら好き。特に食事中。
お皿とおわんとコップを積み上げたり
野菜を自分のエプロンのポケットにわざと入れてみたり。
しかもいたずらしているときはいたずらしていると
わかってやっているように見える。
何よりも真剣で表情がにこにこしているのがあやしい。

で、パパかママが「ちゃんと食べなさい」というと
どうしよっかな~とでも言いたげな顔で笑う。

いたずらっこの萌芽。

もうひとりの名は

2010-03-15 11:02:11 | Weblog
先日日本語名で呼び合う約束をしていた同僚。
結局ヨシミツで決定したらしい。

気になっていたもう一人の同僚Lの名は
フジヒロ。

ありそうであまり聞いたことがない珍しい名前。

たぶん彼らの参照したリストにかなり偏りがあったと
思われる。女の子の名前とか探したらヨドギミとか
でてきそう。

でもそれより何より、ヨシミツ、フジヒロ、って
彼らが呼び合っているのはかなりの違和感

どこで見つけてきたの?

2010-03-11 12:37:55 | Weblog
会社で、同僚Rと私の会話。

R :僕とL(同僚)はこれから日本語の名前で
  お互い呼び合うことにしようかと思うんだ。
私:へぇ。で、名前は決めたの?
R :まだ迷っているんだけど、、。ショートリストは作ったよ。
私:例えばどんな名前?
R : ヨシミツとかどうかなー、って。

といいつつにこにこしながらミーティングのため去っていったR。

ヨシミツって。
足利義満でもあるまいし。
同僚がいきなり偉そうに見えてくるし。

ショートリストが是非見たい。

トップ・シェフ

2010-03-10 12:57:47 | Weblog
今期Hと私がよく見ているテレビ番組。
自薦のシェフの生き残りゲーム。
最後に残った人がトップシェフ。
毎回違うお題に沿った料理を彼らが作り
その結果によってシェフが選抜される。

候補者はベテランシェフというよりは
20代から30代前半の若手・中堅シェフ。

フランスはガストロノミーの国といわれるが
日本ほど食に関するテレビ番組は豊富ではない。
そんな中、この番組はフランスの食文化直球の番組。
審査員(ベテランシェフ)のコメントが面白い。
料理している様を見て、食べる前から問題点を
指摘したりするのを聞くとさすがプロだよなぁと関心する。

こういう人たちがフランスの食文化を支えているんだなぁ
なんてことを思いながら毎回見ている。

一方で家庭での食事は冷凍食品やレトルトだけで済ませる
人が多くなっているとか、街の気軽なビストロなどで
サーブされる食事の多くはレトルトに頼っているなど、
フランスの食の貧困化が報道されていたりする。

フランスは何に関しても多数の凡庸のなかで
一部の超一流がその道をリードしているように見える。

くるま

2010-03-09 10:43:21 | Weblog
フランス語で車のことをボアチュール(voiture)という。

保育ママSさんがべべにボアチュールという言葉を
言わせようとしたときの2人の会話。

まずは音節ごとに区切って。

Sさん:ボア
べべ:ボア

Sさん:チュール
べべ:チュール

その調子、その調子。
次は単語全体で。

Sさん:ボアチュール

べべ:ぶーぶー

Sさん:、、、そりゃ、ぶーぶーの方が簡単だもんねぇ。

おうまさん

2010-03-08 10:46:22 | Weblog
パリ西部にあるオートイユ競馬場に行く。
この競馬場はパリの競馬場の中でもこじんまりしている。
国際的なレースが開催されるロンシャンやヴァンセンヌのような
華やかさはなく、地元の人がカジュアルに来る感じ。

べべは馬が走っているのを見て喜んで
「おうましゃん」と言った。べべが新しいものを見るたびに
心底楽しそうに目をきらきらさせているのを見ると
こちらまでうれしくなる。

天気はよかったけれど気温が低く(0度前後)
戸外ですっといるには寒すぎるので
1、2レース見た後は建物の中にいた。
春になったらまた来よう。