はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

ものいい

2005-01-31 18:33:13 | Weblog
同じ内容を伝えるにも言い方によって
相手の受け取り方は180度変わりうる。

至って当然のことなんだけど、それを実感することが最近多い。
ひとの物言いが気になるなんて歳とったかしら。

でも我を振り返ってみるに、
特に英語やフランス語では表面的な情報伝達に留まり、
伝えたいニュアンスでは必ずしも伝えられていないんだろうなぁ。

もともと話すときに言葉を探す癖があるのに
それに加えて、的確な言葉がそれぞれの言語で浮かばなかったりして
最近はすべての言語において、たどたどしい。

勘違い帰国子女みたいにならないようにしなければ。

コンセルバトワール

2005-01-30 22:42:59 | Weblog
現代音楽の公演に行く。

会場はパリの15区の住宅地の中にある
コンセルバトワール。
日本ならこんなところにはないだろう、
というような団地の真ん中にあった。
フランスではあえてこういう場所に作っているらしい。
芸術学校が一般の人の身近なところにあるというのはいいことだ。

現代音楽は詳しくはないが、
今日の作品は比較的とっつきやすかった。
ひとつひとつの音の音質が比較的耳触りがよく好みだった。

目をつぶって聞いているとダンスの舞台が浮かぶ。
こういう作曲家のひととコラボレーションができたら
面白いだろうなあ。

でも音楽家の立場で見てみると
音楽だけのほうが観客にあらゆる想像の可能性を与えるが
ダンスがあると、それに限定されてしまう。うむ。

それにしてもこういう空間に居ることがなんと楽しいことか。
ないものねだりなのか、バランス感覚なのか。


おばんざい処 開店中

2005-01-29 21:46:06 | Weblog
近頃料理に凝っている。

凝っているといっても、至ってベーシックなものしか作らないが
それでも渡仏当初つくっていた即席ラーメンや
出来合いのソースをからめただけのパスタに比べれば進歩だ。

炊飯器を持っている友人達にご飯を炊いてもらう
(or 炊飯器を貸してもらう)かわりに、
私がおかずを作って一緒に食べる、という方法が気に入っている。

単に炊飯器を買いそびれている、ということもあるのだが
こういう言い訳があると人を誘いやすい、という利点もある。
友人に食べさせると思ったほうが料理にも気合がはいるし、
食べるときも楽しい。

2月にはいるとちょっと忙しくなりそうな気配はあるが、
これからも、きまぐれでおばんざい処を開店していきたいと思う。

ヴェルサイユにて、宮崎駿デビュー

2005-01-27 23:59:59 | Weblog
渡仏以来初、映画館にいく。

しかも宮崎駿デビュー。映画は「ハウルの動く城」。

今まで宮崎作品は食わず嫌いだったのだが
案外素直に楽しめた。
絵はそこまでグロテスクにしなくてもいいだろ、
っていう部分はたまにあったけど。

予備知識ゼロで行ったのでエンドロールの
ハウル:木村拓哉
に大いに驚いた。

宮崎作品ファンの中には今までと違う、
あんまり楽しめなかったという感想もあった。

、、、てことは食わず嫌いはあっているのかどうか。

めざせ、大女優

2005-01-26 21:52:31 | Weblog
渡仏以来初めて美容院にいった。

昨年からずっと髪の毛が切りたかったけど
こちらの美容院にいくのが怖くてずっと伸ばし伸ばしにしていた。
でもいいかげん切りに行かないと、と思いたった。

せっかくだからとびきりおしゃれなパリジェンヌになるべく、
イザベル・アジャーニ、ジェーン・バーキン、
ソフィー・マルソーも顧客だという美容室にいくことにした。
しっかり切り抜きも携えて。

接客はフランスとは思えない親切さだったし、
シャンプーも丁寧で気持ちよかったし、
髪を切ってくれた美容師さんもかっこよかった。

が、肝心の出来は、、、ありゃ???
イザベルのエレガンスは?ソフィーの色気は?
どうみても大女優のヘアスタイルではない。
まるで校則のある高校生のような髪型になってしまった。
くすん。

大女優への道は険しい。

シガンチョンイップスムニカ?

2005-01-24 04:32:22 | Weblog
韓国語でナンパするときにつかう文句を習った。

韓国人の同級生に習ったダイアログを以下に記述。

A:シガンチョンイップスムニカ?(ちょっと時間ありますか?)
B:ウェヨ?(なぜ?)
A:コピハンジャンハッシジヨ?(コーヒーでもどう?)
B:ウェヨ?(なぜ?)
A:イェギチョンハゴシッポヨ.(ちょっと話がしたいのです。)

少なくとも私にはそう聞こえたが、ディテールは嘘かもしれない。

いつ使えるか、はともかく
韓国語を話せない私がなぜかこれだけは知っている、
というのはちょっと面白いので、憶えておこう。


お呼びでない?!

2005-01-23 12:33:28 | Weblog
学食にいくと大抵知り合いに会うので
その場で会った人と適当に話しながら食べることが多い。

あるときのお昼の会話。
G:卒業後には投資銀行かコンサルで働きたいなぁ。
(MBA生の2大メジャー希望進路。高給といえばその2つ、みたいなイメージ。)

そんなもんかねぇと思って聞いていると
G:そうじゃなければ一流会社の要職につきたいんだ。
  例えば××会社のOO職だと直接CEOにレポートする立場らしいよ。
  ‥

はぁ。私にとってこの上なく興味のわかない話。
今更ながら、もしかしてこういう人が多いのかしら、なんてげんなりしつつ。

話がずっとそのペースなので、退屈しのぎで
”私にとって一流企業で要職につくとかって結構どうでもいいんだよね。”
と言ってみたところ、
”まぁね。僕らは高給であるとかいうプラスの部分ばかり見がちで、
マイナス面について軽視しがちだもんね。”
といわれた。

価値基準が違うためにぜんぜん話がかみあっていない。

まぁ、私はせいぜい自分が居心地のいい空間と人を探そう。


進路

2005-01-21 18:56:44 | Weblog
年が明けて、みんなの雰囲気が
幾分リラックスしていると同時に
就職を気にしている感じが出てきた。

誰々が某企業の面接を受けたらしい、とか
夏のインターンきまったらしい、とか
そういう噂がよくされるようになってきた。

私はどうするのか。
まるで大学生のときにようなことをまた考えている。

人生どんなかんじで生きていきたいか
それをふまえて仕事はなにがしたいのか、の順序なんだろうけど
いまいちその2つをリンクさせて考えづらい。

今までは複数の可能性があった場合、
その後のオプションをできるだけ狭めない選択肢を
選ぶ傾向にあった気がするが、それをずっとしていても
どこにも向かっていかない。

この歳になってもこんなことを考えていられるのはお気楽ではあるけど
いいかげん道草ばっかり楽しんでいても仕方ないかなぁ。

Marsala

2005-01-20 21:45:10 | Weblog
旅のアバンチュールの相手の名前
、、、ではなく、旅で出会ったおいしいお酒の名前。

なんとなくインドっぽい響きに聞こえなくもないけど、
イタリアのシチリア地方の名からきているらしい。

マルサラ酒との出会いは昨年のロンドンに遡る。
トルコ料理屋に行った際にdessert wine という表示に惹かれて
注文したところおいしくてそれ以来すっかりお気に入り。
(甘いお酒なのでほんとの酒好きにはちょっとつらいかもしれない。)

フランスに帰ってきてからずっと買おう、と思っているのだけど
まだ出会えていない。
まるで一目惚れした相手にそれ以来会えなくて
焦らされているうちにどんどん理想化しているかのような状態。

マルサラになかなかめぐり合えないお陰で、
代わりにマデラ酒というのを買ってしまった。
なんか似た雰囲気だったから買ったのだけど、やっぱり何かちがう。

あぁマルサラはどこ?

pas de menage SVP. 

2005-01-19 19:58:26 | Weblog
寮の部屋には週2回掃除の人が入ってくれる。

というとすばらしく清潔な寮を想像するがそんなことはない。
基本的にはごみ箱のごみをとっていってくれるだけ。
本来は掃除機もかけてくれることになっているが、
彼女たちが部屋にきてくれたときに部屋に不在だと
適当に流される(すなわち殆ど何もしてもらえない)。

しかも西洋の人は土足で部屋にあがるのが普通なので
彼女達も靴でうちに入ってくる。
掃除になってるんだか、汚されてんだか微妙なところだ。

そんな状況なので人によっては扉に
pas de menage SVP. (掃除は不要です)
と書いて自分で掃除している。

初めは面倒だしな、と思っていた私もとうとう掃除機購入。
せっかくだから床で寝転がれる部屋を目指そう。