はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

サンパな人たち

2006-11-30 20:30:18 | Weblog
仕事で大量の書類をプリントアウトするときは
自分でやらずに印刷部門に頼む。

時間に余裕があるときは予め頼んでおけば
自分の部署まで届けてくれるのだが
今回急ぎで注文したので印刷部門まで直接とりに行くことになった。

印刷部門に行くのは初めて。
会社の地下の一角、ちょっと薄暗い廊下に面したドアを開ける。
「こんにちは」と言っても機械の音が大きいからか誰も返事しない。
もう一度大きな声で「すみませーん」と言ったら人が出てきた。

「あの、急ぎで頼んだ書類、いつ頃できますか?」
と聞いたら、ちょっとぶっきらぼうな感じで
「13時までのやつだろ、今やってるところだよ。」
と言った後で
「13時、いや12時50分にはできるからその頃おいで。」
とぶっきらぼうな言い草の割には親切なことを言ってくれた。

その後、12時55分ごろ取りに行ったところ
言っていた通りできていた。軽く感動。
しかも「ビール飲む?」とか冗談まで言われた。

もしかして、会社で今まで会った人たちの中でも
最も感じいい人たちじゃないかしら。

注:感じのいい人、というのを
フランス語ではサンパな人といいます。

ことば

2006-11-29 19:28:44 | Weblog
Hの友人(カメルーン人)を夕食に招く。

聞いた話の中で面白いとおもったのは言語の話。
カメルーンの公用語はフランス語(一部地域では英語)。
ローカル言語の中で公用語として認識されているものはない。
地域によって様々な言語を話すので
カメルーン全体の公用語として通用するような
ローカル言語はない、というのがその理由らしい。

かつてフランスとイギリスの植民地だったから
フランス語や英語を公用語として定め易いのは分かるけど
ローカル言語がひとつも公用語として使われていない
ということに驚いた。

独自の文化の保存が難しいんじゃないかな
なんて余計なお世話なことをちょっと思ったりして。

なにはともあれ今まで話したことのない国の人と話すのは楽しい。

育てる土壌

2006-11-28 18:52:12 | Weblog
友人のブログを読んでいたところ
新入社員時代に彼女のことを育ててくれた
先輩のことが書いてあった。
そこから連想したことを以下に。

私も日本で会社員していた頃は
周りの先輩方にいろんなことを教わった。
そういう先輩方の存在は会社生活を豊かにしてくれた。

しかし今回の会社ではそういう環境にはない。
私が中途採用だということ以上に
そもそもフランスでは先輩が後輩を育てる
という習慣がない、ということが大きいように思う。
良くも悪くも個人主義(お茶とかではつるむけど)。

これが社員の会社への帰属意識の低さにも現れている。
私の働く部は60-70人の部だけど
毎月何人かが退職し、何人か入ってくる。

日本でも実力主義、個人主義、とか言ってるけど
それでもまだまだチームとして教える環境はあるように思う。

日本の外に居るときにこういうことを思うのは
ちょっと感傷的かもしれないけど、
日本の「育てる」姿勢はなくしてほしくないなぁと思う。

下げ止まり

2006-11-27 21:40:57 | Weblog
海外に住んでいると定期的に
日本の良いところが思い出される。

厳密に言うと、自分が住んでいるところに対する
不満がたまるに伴って、日本の株が上昇する。

海外で生活することには慣れているので
現地株の下降とそれに伴う日本株の上昇、
っていうのは私の中では定期的に訪れること
とわかっている。

ある程度現地株が下降し続けると
いいかげん不満に思い続けるのも
ばからしくなって下げ止まりが起こる。
別に何かが良くなったわけではなくても
「まぁ、そんなもんだよね」って思えると下げ止まり。
開き直り、ともいえる。

今日は現地株下げ止まり、な気分。
お陰で気分的には良好。

我が家自慢の一品

2006-11-26 20:18:29 | Weblog
大分寒くなってきた今日の夕食に
オニオングラタンスープを作る。

バターで炒めた玉ねぎをベースにしたスープと
乾燥したフランスパンをカップに入れて
上にとろけるチーズを乗せてオーブンで焼き色をつける。

パリの観光地に行くと
前菜の代わりにオニオングラタンスープを
選べるレストランが林立している。
海外からの観光客にもオニオングラタンスープは
典型的フランス料理として有名なのかもしれない。

家のレシピは至ってシンプルだけどなかなかおいしい。
熱々をふぅふぅしながら食べるのがおいしいので
これからの季節が一番。

冬に家にいらっしゃる場合にはリクエスト受け付けます。

Salon des vins des Vignerons Independants

2006-11-25 20:05:15 | Weblog
独立系ワイン生産者によるワイン展示会。
パリの近くでは年に2回催される。

質の良いワインがリーズナブルな値段で買えるので
Hも私もお気に入り。
リヨンで初めて行って以来、機会がある毎に行っている。
今回で3回目。

会場にはフランス各地からあらゆる価格帯のワインが揃う。

試飲をして気に入ったワインがあれば1本から購入できる。
生産者の顔を見ながら、うんちくを聞きながら買えるのが良い。

人の家に招かれたときなどの手土産にも便利なので
(という言い訳をしつつ)ブルゴーニュ、アルザス
の地域のワインを中心に、Hと二人で合計16本購入。
(ちなみに人によってはダースで買っているので
私たちの本数は別に目立った本数ではない。)

これで暫くはおいしいワインが楽しめそう。

パリのお友達事情

2006-11-24 19:09:43 | Weblog
昨晩学校に行った時、フランス語の先生S(フランス人)に会った
(昨晩のイベントに彼女が関わっていたため)。

帰りがけに世間話をしているとき、同級生K(非フランス人)が
「私はひとりも同級生以外でフランス人の友達がいない」
と言った。
私もそうだなぁ、と思いながら話を聞いていたところ
Sが「あら、私もパリには友達はいないわよ。」と言った。

Kと私が前にこの話をしていたときには
「フランス人は外国人とは積極的には友達になろうとしないのかも」
という結論に至っていたのでSの反応が意外だった。

Sいはく、パリの人間関係はフランスの他の地域よりもあっさりしているので
フランス人にとってでさえ友達と出会うのは難しいとのこと。
フランスでは仕事場の人間関係と友人とははっきりと区別するので
仕事場で友人を作るというのは稀、ということもこれに拍車をかけている。

そしたらパリではどうやって友達ができるのか、
というと会社外の集まりに参加すること、と言われた。
趣味の運動サークルや、地域活動などの場では
友達になりやすいらしい。

どこかで腰をすえてダンスすべし、ってことかな。

母校訪問

2006-11-23 22:01:03 | Weblog
久しぶりに学校に行く。

外国人としてフランスで就職するための
参考になる話をするよう頼まれたため。

働き始めてまだ3ヶ月目なのに
早くも自分が学校の後輩にアドバイスする立場に
なっていることに驚きつつ。

久しぶりに行った校舎は改築が終わって
ずいぶん明るくきれいになっていた。

私、実は一生学生していたい(っていうか働きたくない)
タイプかも、と学校をうろうろしつつ思ってみたり。

たまに日常と違う環境、なみじの環境にふと帰るのも
精神衛生上はいいみたい。

うさぎ料理の夕べ

2006-11-22 23:00:03 | Weblog
同級生の友人が家に夕食を食べにきた。

Hが友人に「うさぎの料理を食べさせてあげる」
と在学中に約束していたものの
そのままになっていたので、それを果たすため。
今日のメインはうさぎ肉ときのことにんじんの煮込み、
パスタ添え。

フランス料理でうさぎはそれほど特別ではないけど
確かに他の国の人にとっては意外な食べ物。
(友人はインド人。)

肉自体はくせがなくておいしい。
でも、食べているときにはできるだけ
うさぎを映像化しないようにしている。

ともあれ、約束も果たせたし
友人は味にも満足したようだし
よかった、よかった。