はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

送別会

2010-04-29 12:11:16 | Weblog
同じチームで働く同僚が3ヶ月間アメリカに出張するので
送別会が開かれた。

とはいっても日本であるような送別会とはだいぶ違う。
昼間にチームのメンバーが集まって近場のイタリアンへ。
最初は社員食堂集合、と言われたのだけれど
さすがにそれはあんまりだ、と誰かが言ったのかどうか、
当日になってレストランに変更になった。

昼間からワインを飲むこともよくあるフランスとはいえ
一応仕事中なのでノンアルコール。

ピザやらパスタやらを各自注文する。
大皿をみんなで分ける習慣はない。

いつもは一緒に食べることのないヒエラルキーの上の人と
下の人が一緒に食べるというだけでも意味はあるのかもしれない。

考えてみたら誰かが退職するときでも、特に送別会はないことが多い。
あるとすれば退職する人が主催する会。その場合は近くのパブに行き
はじめの1杯だけは退職者もちで、というスタイル。
会といってもなんとなくみんな集まってきて、
なんとなくそれぞれ飲んでいる感じ。
もちろん3本じめとか1本じめなんてない。

はっきり言おう。
送別会は日本のほうが楽しい!

日本のリーダー不在について

2010-04-28 12:29:25 | Weblog
日本以上に学歴社会・階級社会であるフランス。
その教育制度すべてが日本より優れているとは思わないが
少なくとも高等教育の目的のひとつとして
国を引っ張るリーダーを育成しなければいけない、
という自覚はあるように思う。そのためにあるのがグランゼコール。

上に立つ人には総合的な判断力を身につけさせ、そうでない人には
それぞれの専門分野の教育をする、というのが徹底しているように思う。
個人レベルで見ると、一旦専門を選ぶとそれ以外への変更が難しい、とか
グランゼコール出身か否かでその後のキャリアに大きく差が出るという問題はある。
でも国としてリーダー育成のためのプログラムがあることは評価すべきだ。

今の日本の一流国立大学において、
学生にリーダーとしての自覚を持たせ
俯瞰的に物事を捉え自分で判断できるようにするような
教育をしているとはどうも思えない。
そもそもそれを目的とはしていないように見える。

ばらつきが少なく平均値は高いはずの日本が低迷している。
政界にも経済界にもリーダーがいない、と言われる。

もしそうだとすればその原因のひとつは高等教育にあるのではないか。
フランスの教育制度を見ているとそう思う。

迷信

2010-04-26 12:44:08 | Weblog
テレビを見ていたら、楽屋で緑のジャケットを着ていた出演者がほかの出演者たちに
「そのジャケット着てテレビにでるつもり?!やめてよね。」
とか散々言われた挙句、そのジャケットを脱がされていた。

わけがわからずHに訊ねたところ、どうやらフランスには
テレビに緑の衣装で出るのは不吉という迷信があるらしい。

というのも昔モリエールが舞台上で緑の衣装を着て
舞台に出演したときに亡くなってしまったからだとか。
真偽のほどはともかく。

もうひとつフランスの迷信といえば
船に乗るときにうさぎと同乗するのは不吉、
「うさぎ」と言うことさえいけないとか。

私にとってはどちらの迷信も知らなくても困らない、というか
それを気にしなければいけない場面に遭遇することが
まずなさそうだけど。

清里

2010-04-25 23:46:43 | Weblog
今年も「清里」(*)の季節がやってきた。
今回はまだ収穫できるものの種類が限られていたので
とれるものは全部とった。収穫は以下の通り。

かぶ
ほうれん草
レタス
チューリップ

こちらではほうれん草は根元のところで
つながった状態ではなく、葉っぱ1枚1枚の状態で
収穫する。べべも気に入った葉っぱをちぎっては
袋に入れていた。家族3人で調子よく取っていて
気づいてみたらすごい量になっていた。

チューリップの畑では取った花を
うれしそうに持って歩いていた。
親バカとしては相当かわいかった。
ここのチューリップは新鮮なので家に帰っても
持ちがよいのでここ数年は毎年取りに来ている。

昨年はまだベビーカーで見ているだけだったけれど
この春夏はべべと一緒にたくさん収穫できそう。

(*)このブログには度々登場しているパリ郊外にある農場。
野菜、花、果物などを自分で収穫できる。私が勝手に「清里」と命名。

歩こう

2010-04-20 12:27:33 | Weblog
お出かけするときにはベビーカーに乗らず
自分で歩きたがることが多くなってきたべべ。
歩きたいときには「マルシュ」(歩く)という。

今回はショッピングモールにベビーカーなしで
行ってみた。ショッピングモールならいざとなれば
ベビーカーを借りることもできるので。

こちらの心配は杞憂でべべはご機嫌で歩き回る。
特にエスカレーターが気に入ったようで
パパと手をつないでひょい、っと乗り
降りるときにもちゃんと自分で足を上げて降りる。

ちょっと大人になった気分なのかしら。

乗るよりは見ていたい

2010-04-19 12:27:20 | Weblog
週末に家族で近所の遊園地へ。
ここには小学生ぐらいまでの子供が楽しめそうな
乗り物があったりくま、うし、ヤギなどの動物がいたりする。

そこでべべは乗り物を興味深げに
見ていたので「パパと一緒に乗ってみる?」
と聞いたら元気に「ウィ」と返事したので
乗り物に乗せてみることにした。

回転木馬のようにぐるぐる回り
車や飛行機などに乗れるタイプ。
乗り物の隣には大人が立っていられる場所もある。
というわけで今回は飛行機の型の乗り物に乗り、
パパが隣で一緒にいることにした。

いいお返事をしていたから乗せたものの
はじまってみたら、めちゃめちゃ緊張して
顔がこわばっていた。ママが手を振っても
そちらを見る余裕がなさそう。
パパがママに向かって笑ってごらん、と言ったら
ひきつり笑いをしてくれた。
でも目が真剣で全然笑ってない。

まだ乗って楽しむには早すぎたね。
ほかの子が乗っているのを見るほうが
楽しい様子。

きっとこの苦味もいいのよね

2010-04-12 12:55:54 | Weblog
べべ最近のお気に入りはグレープフルーツ。
フランス語でポンプルムス、というのだけど
べべは「ムッシュ」という。

食事が終わるか終わらないかのうちから
「ムッシュ」「ムッシュ」とグレープフルーツが
ほしい、と言い出す。彼の前でグレープフルーツを
半分に切ると、自分の机を指でとんとんと指して
自分の前に置いてほしい、と意思表示。
でもさすがにひとりですくっては食べられないので
こちらがスプーンですくってやろうとすると、
「○○、○○」(○○はべべの名前)と言って
自分ですくって食べる!という。

仕方ないのでぜんぶ中身をくりぬいてから、
皮ごと全部べべの前に置くとべべは満足そうに
スプーンで食べる。途中からはめんどくさくなって
手で食べる。

それにしてもグレープフルーツが好きだとは。
子供が好きそうな味ではないと思うのだけど。
たぶん味だけでなく食べるプロセスも含めて
好きなんだろうな。


動物園

2010-04-11 19:40:55 | Weblog
うちから車で30分ほどのところにある動物園へ。
ここは車で回るサファリと徒歩で回る一般的な動物園
両方が併設されている。

まずはサファリから。
園内なので、べべを後部座席のベビーシートから
離して、助手席のママのひざに座らせて回る。
それだけですでにごきげん。
らくだ、しまうま、しか、くま、かば、きりん等。
ライオンもいたけれど、遠かったので
たぶんべべには見えていなかった。ぞうには大興奮。
ぞうさん、ぞうさん、と繰り返して言っていた。

ママは地面に半分埋もれた状態でじっとしている
かばに驚いた。水の中で遊んでいるという
私がかばに持っていたイメージとはだいぶ違った。

そのあと普通の動物園へ。
このところ自分で歩きたがるべべは動物園でも
ずっと歩いていた。興味のある動物が前にいると
身を乗り出して大きな目で見入る。

この動物園では柵の高さが子供用に考えられており
べべが立った状態でもちゃんと動物が見えるように
なっている。ひとつひとつの動物のいるエリアも広く
囲いも必ずしも金属の柵ではなく木の壁だったり、
ガラスの壁だったり、網だったり威圧感が少ない。
また、時間によって飼育員が食べ物を与えながら
各動物の説明をしたりもしてくれる。

長いこと動物園に行ったことはなかったけれど
動物園も進化している。こんな動物園だったら
きっと日本でももっと集客できて閉園とか
しなくても済むんじゃないかと思った。
(私が小さい頃から慣れ親しんでいた
宝塚ファミリーランドをちょっと思い出した。)

べべは朝からずっと起きっぱなしではしゃいでいたが
とうとう午後3時半には疲れてベビーカーでお昼寝
(通常は午後2時ごろからお昼寝)。

珍しくいかにもな「家族の週末」を過ごした。

ポアールは日本語ではない

2010-04-08 12:16:54 | Weblog
保育ママSさんとべべのやりとり

S:ポムのことを日本語ではなんていうの?
べべ:りんご
S:バナヌのことを日本語ではなんていうの?
べべ:バナナ
S:ポアールのことを日本語ではなんていうの?ポアール?
べべ:ノンノンノンノン!(人差し指でちっちっちとやりつつ)

その時点で「なし」という言葉をSさんが覚えていなかったので
ちゃんとその後になし、と言ったかどうかはわからないのだけど。
べべは一部の言葉においてフランス語と日本語のマッピングが
できるようになってきた模様。