はこがゆく

~ フランスからモーリシャスへ ~

髪の悩み

2011-09-30 10:09:45 | Weblog
フランス在住日本人の典型的な嘆きのひとつに
「地元の美容院に行ったら信じられないような髪型になった」
というものがある。それを聞いて美容室に行くのが怖くて
フランスでは一度も美容室に行ったことがない、という人も多い。

それでも髪が切りたいときの選択肢は大きく3つ。
・日本人の美容師さんのいる美容室に行く
・日本人出張美容師さんに頼む
・自宅でやっている日本人美容師さん宅に行く

日本人経営の美容室がパリには数件ある。
中には評判のいいところもあるようだけれど
私はまだ行ったことがない。

出張美容師さんは何より自宅まで来てくれるのが利点。
特に小さな子供がいる場合、とても助かる。

自宅でやっている人というのは出張と兼ねている場合と
自宅のみの場合があるけれど、後者は出張で
ある程度お客さんが付いている美容師さんの場合が多い気がする。

出張美容師さんは日本語新聞や、SNSのフランス関連コミュニティー
などに沢山広告が出ているので探すのは簡単。
技術は玉石混交な感じがあるけれど、
一度いい人さえ見つかればなかなか便利。

個人的にはアジア系フランス人がどうしているのか
聞いてみたい気もするけれど、まだ聞いたことはない。

フランスならではの季節行事がここにも

2011-09-29 18:48:51 | Weblog
Sくんが幼稚園に行き始めて3週間。
園の前の掲示板にスト予告がはり出された。
せっかく幼稚園にも慣れてきた矢先に。

ブルータスよ、お前もか、ならぬ
幼稚園よ、お前もか。

で、予告日前日に息子の担任の先生にしらっと
「明日はクラスはあるんですか?」と聞いたところ
「先生によりますが、私は来るのであります。」とのこと。

スト決行、と言っても全員の先生がやるわけではなく
個人個人で参加するかどうかは決めているようで。
うちの担任がスト不参加組でよかった。
彼女は普通に働いているだけなのに有難い気持ちになる。
どこまで謙虚なんだ、私。

そんなわけで夏休みが終わった、と思ったらストの季節がやってきた。

ちなみに今回の理由は教育費の削減に伴う人員削減に反対するため、
とのこと。わからなくはないけど、あなたがストすることで
一部のクラスが開講できないことは、いいのでしょうか?
聞いてみたいけど聞けないんだろうな、仮に担任がストしたとしても。

フランス人に一番人気のフランス料理

2011-09-22 13:59:02 | Weblog
本当かどうかは知らないけれど、フランス人に
一番人気のフランス料理はクスクス、らしい。
クスクスはもちろんフランス本土の郷土料理ではなく
元は北アフリカの料理。

まことしやかに言われている理由というのが
フランス本土の人に一番お気に入りのフランス料理を
聞くと、それぞれの土地の郷土料理を答えるので票が分かれるが
北アフリカ系のフランス人はみんなクスクス、と答えるので
統計を取るとクスクスが一番になる、というもの。
ほんまかいな。

日本でもカレー、ラーメンあたりは上位に食い込みそうだけどね。



目は覚めるし、涙は出るし

2011-09-21 15:17:13 | Weblog
食事中、うっかりほっぺたの内側を噛んでしまった。
その話をしたらHが、口内洗浄液で消毒しておけば?
洗面所にあるよ、とアドバイスしてくれた。

いつもなら放っておくのだが、まぁそれもありかな
と思って早速洗面所にあった赤い液体で
くちゅくちゅ、ぺっ。

めちゃめちゃ強烈。
あまりの強さに涙が出てきた。
耐えきれずに水で口をゆすいだ。
でもフランスの薬は強いものが多いからこんなものかな。

食卓に戻ってそういうと、Hが「あ、まずい」
とでもいうような顔をして
「もしかして原液のまま使った?」と言った。

あ~あ、やっちゃった。
本来は4,5倍に希釈するらしい。
どおりで泣けてきたわけだ。

和食党

2011-09-18 20:31:26 | Weblog
Sくんはあまり好き嫌いはないものの
メニューよって食い付きがいい日とそうでもない日がある。

今日は大あたり、完食してくれた。

献立は
・鯛の煮つけ
・切干大根
・野菜スープ
・梅干し
・ご飯

Sくんが完食してくれるとママはうれしい。
それが和食献立の日だとうれしさ倍増。



Sくんの冗談

2011-09-14 16:07:57 | Weblog
Sくんとママの会話。

Sくん:このプリン、おいしくなぁい!
ママ:え、ほんと?残念ねぇ。
Sくん:この牛乳おいしくなぁい!
ママ:えー、でもたくさん飲んでるじゃない。
Sくん:冗談。

ひととおり嘘やでたらめを言った後で
「冗談」というのがここ最近のSくんのスタイル。

これをフランス語でも日本語でもやりまくる。

うそじゃないよ、冗談だよ。
いたずらじゃないよ、冗談だよ。

で、ママが「なんのこっちゃ」というとケタケタ笑う。


ポニー乗馬体験

2011-09-10 16:08:08 | Weblog
Sくん馬に乗る、の巻。

パリ西部のブーローニュの森では
ジョギングをする人も多いが、それ以外にも
レンタサイクル、ボートなど
気軽な野外のアクティビティーができる。

今日はレンタサイクルしよう!と言って
Sくん、パパ、ママ3人でおでかけ。
Sくんはパパの後に乗ってみんなでサイクリング。

すると途中で馬に乗っている子を見つけたSくん
「おうまさんのりたい~」と言いだす。
今、自転車乗っているからねぇ、とか最初は言って
ごまかしていたのだが、しばらく走っていたら
たまたまポニーが繋がれている場所にたどり着いた。

じゃあ、やってみる?ということでSくんポニー初挑戦。
30分12.5ユーロで大人がひき馬してやるタイプ。
空いていたからか、45分乗っていいよ、と言われる。

6頭のポニーのうちSくんが選んだのは黒い大きめの馬。
名前はサンドラ。

Sくんを乗せたサンドラちゃんをひいて、森を散歩。
Sくんとっても満足げに始終にこにこ。
途中の道で曲がろうとすると、サンドラちゃんが嫌がった。
見ると馬での侵入禁止区域。サンドラちゃんは知っていたのかどうか。

30分足らず散歩して、元の場所が見えたとき
こちらが行きたい方向に引っ張ってもサンドラちゃんは
嫌だ、と手綱をひっぱって動かない。
どうやらもう戻りたいらしい。

早めに戻って行って、おじさんに
「サンドラちゃんが帰って来たかったみたいで」と言うと
馬だって機嫌のいい時もあれば悪い時もあるし
帰りたいときもあるからねぇ、とのこと。
残りの時間は2頭目に乗せてくれた。
2頭目にSくんが選んだのは幾分小ぶりでうす茶色の
キャラメルちゃん。

初乗馬で2頭も乗馬できてよかったねぇ。
ママは初めて馬を引いたよ。


幼稚園初日

2011-09-05 23:25:31 | Weblog
記念すべき幼稚園初日。
Sくんは年少さんのクラス9。
日本のようにさくら組とかきりん組とか、そういうのはない。

入園式もなく、園の掲示板に示されている時間に登園する。
5人ずつ30分の時間差で登園し、担任の先生とごあいさつ。
Sくんは5日の10時30分から。

Sくんは母に似ず、幼稚園行く気満々で何より。
初日はSくんとパパとママ3人で。
ひとりづつ先生に名前と食堂使用の有無を聞かれた。
10分程度教室で一緒にいろんなおもちゃを見て回った後、
「じゃあ夕方ね」といってパパとママは教室を後にする。
幼稚園初日に号泣した記憶のあるママとしては
驚くほどすんなりいってひと安心。

結果的には1日「大変良かった」と先生に言われるくらい
何も問題なく一日を終えた。
帰宅する道すがら、Sくんが楽しそうに
プレ(鶏肉)食べた、ブロッコリー食べた、コンポート食べた、
昼寝した、粘土で遊んだ、など報告してくれた。

さて、日本とはかなり制度が違うフランスの教育制度。
幼稚園も例外ではない。

例えばSくんの通う幼稚園のスケジュールは以下の通り。
朝   8:50~9:00    登園
夕方 16:20~16:30   終了
平日週4日、水曜は休み。

食事は食堂か帰宅して取るかが選べる。週何日食堂で食べる、
という希望を予め入園前に出す。
共働きの場合、食堂を優先してくれる。
片親しか働いていない場合は食堂の優先順位が落ちるので、
週4日食堂という希望を出していても、
週2回だけ食堂、もしくは全4日自宅、という場合もありうる。

これに加えて、朝7:30から幼稚園開始までと
夕方幼稚園終了から19:00まで、の延長保育も可能。
幼稚園と同じ建物だが、違う部屋で先生も別。

さらに水曜は別の場所だが学童保育(であっている?)も可能。

幼稚園は無料(公立の場合)。
食堂の食費は前年度の納税額に応じてスライド式、
かつ週あたりの日数が多くなるほど1食当たりの額は減る。
延長保育、学童保育は前年度の納税額に応じてスライド式。

フランスのすべての幼稚園が同じシステムかは知らないが、
概ね似たりよったりと思われる。

幼稚園入園前に比べると、出費はぐっと減った。
保育ママさん代がなくなり、幼稚園が無料なのは大きい。
幼稚園に限らず、フランスでは公立に行っている分には
学校教育は(一部学校を除いて)基本無料。
しかも公立の高校、大学に教育程度の高い学校が多くあるので助かる。

Sくんの話からは大分脱線したが、脱線出来るぐらい
問題なく1日目終了できたってことで、何より。

幼稚園前夜

2011-09-04 22:39:28 | Weblog
Sくん、明日からの幼稚園に向けて
夕食後荷物の準備をする。

リュックサックに
・着替え(全部の洋服に名前を書く)
・ドゥドゥ(寝るときに持っているぬいぐるみ。
 こちらの子は大抵持っている。今日はキティーを選択。)
・ティッシュ
をつめる。
あとは名前を書いた靴の箱も準備(荷物入れにするらしい)。

幼稚園は徒歩5分のところにある公立幼稚園。
先生は幼稚園でも一番評判のいいベテラン先生(Sくんの強運に感謝)。

いよいよだね。




試食

2011-09-02 12:55:54 | Weblog
フランスのスーパーにおいて
野菜や果物は大抵が量り売り。
自分で好きなだけ袋に入れて重さを計り
それをレジまで持っていく。

で、気になっていたのが「試食」する人の多いこと。
ぶどうをひとつふたつ食べるのはかわいい方で、
プルーンなど大きめなものでも平気で食べている。

その話をHにしたところ、この「試食」は合法だとのこと。
で、調べてみたところ、確かに以下の記載が見つかった。

Code Civil Article 1587

A l'égard du vin, de l'huile, et des autres choses que l'on est dans l'usage de goûter avant d'en faire l'achat, il n'y a point de vente tant que l'acheteur ne les a pas goûtées et agréées.

http://www.easydroit.fr/codes-et-lois/article-1587-du-Code-civil/A54000/

法律の文章の正しい訳しかたはわからないが、大意を英訳すると

Regarding wine, oil, and other things that we use to taste before buying it, there is no contract since buyer did not taste nor approve.

日本語で訳そうとすると、言い回しが特殊で訳しづらいのだが、
ワインやオイルなどの食料品を買う場合、試食して合意していない限り売ったということにはならない。
といったところか。

ちなみにこの法律は1804年(江戸時代後期!)に作られたものだが今でも有効。
おそらく1804年当時はスーパーなんて想定していなくて個人でワインやらオイルやらを売る人がいた。
そこで食料品をを売買する時に購入後のクレームなどのトラブルを避けるために
買う時点で試食して合意する、ということを促したのだろう。

文字通りに解釈すると、スーパーで何でも試食して良い、
それどころか試食しないと買えないことになる。
プルーン食べていたおじさんは堂々と食べていたけれど
この法律を知っていたのかどうか。