元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

ぶれない身体

2008-08-20 23:34:27 | 健康
水っ娘さん・・・コメントありがとうございました。

昨日のブログのお答です。

「あぐらをかいて座った時、右足の外くるぶしが 床に当たって痛かったんです。
左足は どうもないんです。 どうしてでしょう??」

何度か、こんな人にお会いしたことがあります。
この人たちに共通する“日常生活の癖”とは “横座り”です。

横座りは 片側の脚は あぐらと同じ、股関節を外側に捻る動作です。
その反対の脚は あぐらと反対の 股関節を内側に捻る動作です。

あぐらと同じ外側捻りを繰り返すと、股関節は 外側に捻ることが得意です。
しかし、反対側は いつも内側に捻っているので、外側に捻る事が苦手になります。

横座りを習慣としている人が あぐらをかいて座ると、片方の膝が高くなります。
高くなる方は いつも内側に捻っている方の膝です。
外側に捻ねるのが苦手な脚です。
この原因は 股関節を外側に捻る可動域が少ないことです。

でも、あぐらをかけば、周りの人たちは 両方の膝の高さが同じだ!
あぐらをかけば、左右の膝の高さは 同じにすべきだ!
という意識が自然と働いて、無意識に なんとか膝の高さをそろえようとします。

股関節は それ以上外に捻られないので、膝を余分に捻ったり、足首を余分に捻るという代償動作が自然と生まれます。

昨日のOさんは 家で座るときは ほとんど横座りをしていて、右脚は いつも内側にしていました。
そのため、右の股関節は 外に捻って開く可動域が少なかったのです。
その代償として、右足首を余分に捻るあまりに外くるぶしを床に押さえつけていたのでした。

股関節の素直な可動域に従うと、股関節は 外に捻りれないのですが、外くるぶしは 床につかないので、痛くなくなります。
(ついでに、関節の動きが悪いほうの脚には ちからが入りにくく、Oさんの右脚は全体に左脚より細く、ふくらはぎには 静脈瘤もできるなど、他にも問題がありそうでした)

一番の問題は 左右の股関節のアンバランスにあり、そのアンバランスを招く横座りを避けることと、右の股関節の可動域を取り戻すエクササイズを処方することが必要です。

この知らず知らずに起こる代償作用で、膝や足首の障害を招きます。
スポーツの動作でも、立って脚を横に広げて構えるとか、スクワット運動をするとか・・・
このときに股関節が硬くて、外に開かない、外にねじれない場合に、余分に膝や足首に捻りが加わって、膝や足首の障害を招きやすいです。
もともと膝や足首の関節は 形状上(蝶つがい関節)、捻ることが苦手です。
股関節だけが 球関節で捻ることが得意です。

下半身の動作は 股関節が軸の舵取りをします。膝や足首、つま先の向きは 股関節の軸に乗る事が自然で、安全で、パワーもたくさん生まれやすく、また美しい!
それが 骨盤や脊柱を通じて、上半身とのバランスをとります。

関節の形など身体の仕組みの詳しくは こちらで→http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0040b/start.html 

オリンピック出場選手の動きは 実に美しい・・・
身体の仕組みに対して、ぶれていないから美しい・・・
だから力強い

ついでに気持ちも ぶれていない!
ソフトボールエース上野選手のピッチング、300球投げても身体も心も、ぶれない強さ!!!
感動しました☆
祈願の金メダルへ GO! GO! GO!! 


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2 コメント

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やっと探し当てました。 (みや)
2010-02-01 14:13:10
かなり前からここに書かれている方のような症状があり、どうしたものかと悩んでいました。カイロプラクティックに行っても治らず。。。右の股関節が亜脱臼しているのかもと自分で思い始め、いろいろと調べているうちに自分の症状と似ている症例がこちらで見つかり、コメントさせていただいております。
ここ5日ぐらい足の裏を合わせてストレッチなど頑張っていますが、やはり右側の膝が床より38cmぐらい高くなります。左はなんでもないのですが。
こういう場合、自分で少しでも治したい場合はどうしていったらよいか、よろしければアドバイスいただきたく存じます。
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Unknown (chii)
2010-02-02 22:11:54
みやさん・・・
コメント、ありがとうございます。
残念ながら、お身体を見ず、改善法の予測が立ちません。
詳しくは 本日のブログにも書きました。
お近くで、良いアドバイザーが 見つかりますように!!
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