元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

腰椎の上は・・・?

2009-10-24 23:41:15 | 健康
今週の体操教室で・・・

「腰椎の上は なんでしょう?」

と、言う質問をしてみたところ・・・・・

「せぼね!」 「脊髄?」 「脊柱・・・?!」

というお答えが多くありました。

ちょっとびっくりしました。
腰椎や頸椎は ご存知でも、その間の胸椎って存在感がないのかな~?!

腰椎の上は 胸椎です。
背骨(脊柱)の中でも、椎骨が多く、第1胸椎~第12胸椎、12個の椎骨があります。
そして、その胸椎は 肋骨と連結し、胸の前の胸骨で繋がって、胸郭を構成します。
その胸郭は ギリシャ語でthorax:トーラクス=古代ギリシャ兵の鉄の胸当てに由来すると言われています。
胸郭で心臓や肺が守られていますので、まさに強靭な鎧の役割をします。
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そして・・・

「腰をひねる」と、よく表現されますが、実は 腰椎は ほとんど捻る機能を持たない形状になっています。
腰椎は 第1腰椎から第5腰椎まで、前後に滑る機能(前に曲げる・後ろに反る)を持っていますが、捻じるのは たったの5度。

胴体を捻る役割を持つのは 実は 胸椎なのです。
胸椎は 約35度の回転ができます。
胸椎の中でも、第11、12腰椎での捻る可動域が大きく、第11胸椎に繋がる第11肋骨、胸椎に繋がる第12肋骨は 動きやすいように、胸の前まで繋がらず、胴体の横で終わっています。

体側に腕を下ろした肘の位置が 第12肋骨です。
その辺りが 一番捻りやすい位置になっています。

ゴルフスイングやバッティングなど、スポーツで身体の捻じり動作がある場合、胸椎と股関節が動いて胴体を捻じります。
ところが、腰椎や骨盤に位置感が ずれると、「あれ? あまり捻じれない!?」と勘違いをして上手に動かせなかったり!? 腰椎を痛めたり!?
(骨盤のもっとも高い位置:腸骨稜と背骨を結んだところが 第4、5腰椎の間:この結んだ線をヤコビ線と呼ぶ)

また、意外と知られていなかった胸椎は 肋骨とともに、胴体の主要な筋肉が付いて、姿勢にも大きく関係するところです。
今月の体操教室では 胸郭を特に意識してエクササイズを行いました。
年齢とともに、硬く動きにくくなる場所なので、特に胸椎や肋骨を含めた胸郭を良く知って、エクササイズすることが大切です。
この骨の位置を知って、腹筋など胴体のエクササイズを行うと、効果も倍増します!


さ~て、、問題です・・・
自分の第12肋骨を探してみましょう。
自分の第4、第5腰椎を探してみましょう。

ありましたか?

ちなみに・・・
第1胸椎は・・・
頭を前に倒して、首の後ろでボコっ!と大きく突き出た骨が 第7頸椎、その下が第1胸椎です。 






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