元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

脚長差

2010-01-30 21:59:58 | 健康
スザキさんからのコメント・・・

「突然ですが、僕の父親の事なんですけど、昔に右足首の打撲何かをしてその足にギプスをしてたみたいですそれ以降足の長さが違ってたみたいです。
2センチは長さが違います。右足が短いです。 膝を曲げた時も高さが違います。
ストレッチとマッサージはしてるんですけど、何か処方はないですか??」

下の写真の患者さんも脚長差が大きく、変形性股関節症の患者さんです。
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この方も10年前に足首の骨折をし、そのリハビリができていなかったのでしょう・・・
足首も変形した結果、足底の着地が正常にできず、その代償として脚長差が生まれ、10年経過し、股関節まで変形するという悪循環。
この方の場合、足の変形もあり、膝関節、股関節に2次災害が広がり、大きく影響したのは大腿直筋の硬縮でした。
大腿直筋は 大腿四頭筋のうちの1つで、太ももの前の膝関節の下から股関節を通過し、骨盤まで到達している筋肉。
2つの関節をまたぐ筋肉を2関節筋と分類されます。
2つ・・・すなわち膝関節と股関節の両方に関わっているので、膝の調子も良くありません。

長年、足首からのアンバランスを膝を曲げる事で高さを合わせにいたのでしょう。


スザキさん・・・
関節の1つずつの部分を見て、特に2関節筋をチェックしていってください。
足関節⇔膝関節では 下腿三頭筋のうち、腓腹筋が2関節筋です。
(サロンパスのCMで有名になった“ヒラメ筋”は 足関節から膝の下までにしかついていないので、単関節筋です。)

これほど足首が変形し、膝も股関節が曲がるまでに時間が経過してしまったのだろう?と不思議に思います。
強い痛みがなければ、気づかないものなのでしょうか?
私が 受け持つ患者さんの中に、その膝や股関節、腰の疾患をお持ちの方で、、
「足を捻挫、あるいは 骨折して・・・」と疾患の歴史の始まりを語る人が 数名いらっしゃいました。

ちなみに脚長差は 足底から始まるものではなく、器質的に脚の長さが違う場合もあるし、他の関節が原因で起こる事も考えられます。   


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