元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

骨盤傾斜と腰痛

2011-12-14 23:22:51 | 健康
スポーツをする中学生で神経痛が起こるほどの腰痛になる子が多くなっています。
痛みも酷く、走る事も困難になります。
そのような中学生に共通するのは 骨盤後傾です。
椅子に座っても、床に座っても、骨盤が後ろに倒れ、腰から背中が丸くなります。
電車でも 腰を寝かせて膝を前に大きく出して座っている若者をよく見かけます。
「腰、つぶしてるで~!」
と、心の中で呟いてしまいます。
IMG_12146IMG_12141

この状態では 腰椎に体重が乗り、ますます腰痛を悪化させてしまいます。

その前に、なぜこのような悪い姿勢になるのか???
多くの横断的な調査を行っていませんが、これまでの測定では このような子供たちの体幹筋力が大変弱い傾向にあります。
そのため背骨や骨盤が正しい位置から変位しているのではないかと思われます。
骨盤の位置は スポーツの構えに置いても重要です。
骨盤が後傾した位置からは 股関節周囲の筋肉は短縮し、力を発揮する事ができません。
速く走る、強く蹴る事、高く飛ぶ事も出来なくなります。

また骨盤が後傾斜した場合、スイング動作のように身体を捻じる動作で下半身からの重心移動が上半身に伝わらず、上半身だけに頼るいわゆる「手打ち」になってしまい、打つ・投げるのパフォーマンスにも悪影響で肩の障害を起こしやすくなります。

下の写真は 私と専門学校の学生さんです。
私は 過度に前傾しているタイプです。前傾し過ぎているのも、よくありません。
写真では 大げさに前傾していますが、普段は 骨盤の位置に注意しトレーニングをおこなっています。
学生さんは 後傾しています。
IMG_12143IMG_12144IMG_12142
骨盤が後傾すると、腰椎の湾曲がフラットになり椎間板に負担が掛かり、椎間板ヘルニアになりやすいです。 
骨盤が前傾し過ぎると、太ももの外側(大腿筋膜張筋)が短縮し、椎間関節に負荷が掛かり過ぎて、腰椎すべり症や分離症になりやすいです。
私は 学生時代にそんなこと知らなかったので、高校時代に腰椎すべり症の診断を受けました。
もっと早くに知って、予防をすれば、一生腰痛に悩まされることはなかったかも知れません。
だから、早く知って、早く改善しましょう。

Aくんは 3ヶ月間、トレーニングを行い筋力も向上し、腰痛が改善しました。走れるようになりました。
IMG_12149
「でも、まだもうちょっと骨盤の位置が悪いぞ~!」
へへっと笑って、良い姿勢に・・・。IMG_121410

これからもスポーツの練習だけでなく、フィジカルトレーニングも続けてね。
学校スポーツのコーチ、先生方も、生徒さんの姿勢に気をつけてあげてほしいです。


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (I ・Y)
2011-12-15 07:27:19
とても参考になりました。
気を付けます。
今までも時々気をつけてたんですけど、気をつける理由がはっきりわかったので、今までより、もっとがんぶわれると思います。
ありがとうございました。
返信する
Unknown (Chii)
2011-12-17 13:47:03
I.Yさん、コメントありがとうございます。 おやくに立てれば幸いです。
返信する
骨盤後傾 (けろけろ)
2012-02-13 16:59:55
尾骨の後ろに脂肪がまったくついていず、皮一枚で、痛くて仰向けにねることもできません。何故こんなに脂肪がつかず骨がごりごりするのかと思っていたらどうやら原因は骨盤後傾らしいのです。
日常生活にも支障をきたし、将来褥創になることも間違いないといういう心配。。。。
骨盤後傾の改善トレーニングとは具体的にどうやったのでしょうか。
返信する
けろけろさんへ (Chii )
2012-02-15 18:11:46
けろけろさん、コメントありがとうございます。ご質問の答えをブログに記載しました。
あまりお役にたてず、申し訳ありません。
返信する

コメントを投稿