バリアありー

今朝、出勤前に時間があったので、仕度をしながら先日、放送されたＮＨＫ「プロフェッショナル仕事の流儀」を見ました。
良い内容で、ぜひ専門学校の学生たちにも見せたい！と、ＤＶＤにダビングを・・・・
ゆうゆう体操に遅刻しそうになりました！？！？


その内容は　あるデイケアセンターのお話。
昨日、見ていない放送を「どうだった？」と、２０歳代の作業療法士さんに聞くと・・・
「ちょっと特殊なところでした。」という答えが返ってきました。
私は　「理想的！」という印象だったのですが、今の現状から見ると、その施設は　まだ特殊だとされるようです。

実は　うちのお舅さんは　脳梗塞で、後遺症を持っています。
もちろんディケアセンターにも行っているのですが、一向に機能回復がなされない。
私は　退院した時点で、回復の余地あり！！と思っていたのが、どんどん機能低下していくばかり。

嫁の立場としては　お舅さんにダイレクトに厳しい指導ができず、、
「のんきにゴルフしてる場合と、ちゃうやろっ！」・・・と、主人を厳しく指導し、プログラムを渡してリハビリをしに行ってもらっています。

病気になった本人が　自ら、動こう！という気には　なかなかなれないものだと思います。
動かなくなった身体とともに、心も動かなくなる人が多いでしょう。　

病院では　機能回復のための運動療法を指導していますが、ほとんどの方が　日常生活を自活出来ている方ばかり・・・それでも、痛みに打ちのめされ、諦めたり、うつ症状にまでなられる方は　少なくはありません。
そばにいる人の強い気持ちで、身体を動かす前に心を動かさなければなりません。

でも、乗り越えた人は　ちょっと違います。
「病気になって良かった！　病気の他にも良くなったことが　いっぱいあったもの・・・」
と、言っていただけて、患者ＯＢグループの体操クラスができて、運動を継続しています。

私の仕事は　運動を主体とし、ただ生き延びるだけではなく、家にいるだけの機能回復でもなく、よりアクティブで楽しい質の高い生活ができることを目標としています。
ゴルフを諦めていた人もゴルフができるまで、山登りなど、とんでもない！と思っていた人も、一緒に山登りを・・・
もちろん疾患のレベル、モチベーションのレベル、ご家族などのご協力体制にもよりますが・・・。


そんなこんなを思いながら、番組を見て、その施設に通う人たちの笑顔が　すごく良くて、感動しました。
バリアありーで動く事の素晴らしさ、人間の内に潜む可能性・・・
これからトレーナーになる学生さんには　ぜひ見てもらいたいと思いました。
来週の授業でね。