元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

サルコぺニア

2007-04-17 22:41:44 | 健康
*今日のたね*
「サルコペニア=廃用性筋萎縮→筋肉を使わないことによる筋萎縮」
筋肉は、使うこと、つまり動かすことが刺激になって、その太さ・量と力を保っています。
「拘縮:こうしゅく」
筋萎縮は 筋力が衰えるだけでなく、筋肉の長さも縮み、それにより関節が曲がります。そのまま関節を動かさないでいると、そのまま固まってしまいます。
姿勢不良だけでなく、寝たきりの高齢者の場合、関節が曲がって固まってしまうと、介護や看護の妨げにもなります。
その場合、介護者が 1日に数分、関節を動かしてあげるだけでも、拘縮の進行を妨げます。

************************************
昨夜、パーソナルトレーニングをお休みしていたMさんの奥様から お電話がありました。
「看護婦さんが パパをお風呂に入れるとき、股関節が硬くなって、大変だって…言ってるの。先生、明日、来てもらえないかしら?!?!」
ということで、2週間ぶりにMさんのお宅へ…。

4年前の元気な頃からのMさんの身体の変化は サルコペニアを実際に勉強させていたような気がします。
動かない事で、ここまでも 筋肉が痩せ細り、特に中高年以降、日常的に使われにくいとされる箇所(特にヒップ)の筋肉の痩せも顕著に現れました。
足も 効き足と、そうでない足との差も顕著に現れ、弱い方の右足は 足底が かなり変形していました。
Mさんは 冬の間、風邪をひいたらダメだからと、外へのウォーキングを拒み、その間で どんどん弱っていきました。
その間、室内での軽い歩行と、ベッドの上や椅子に座ってのストレッチや簡単な体操を行っていました。
そして、先月末に発熱をされ、2週間お休みされたのですが、やはり今日、関節可動域をチェックすると、たった2週間でも、拘縮が進んでいました。
今日は 新しいヘルパーさんにも簡単な関節運動やストレッチを覚えていただいて、毎日すこしでも動かしていただくようにしました。
使わないと、筋萎縮が進む…とは なにも運動をする事だけではありません。
“寝てばかりいないで、できれば座る、立つ、歩く”
身体を起こして、背骨を立てることで、腹筋や背筋は 重力に逆らい、かなり筋力を発しています。
これも立派なトレーニングです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿