元気のたね

ヘルスフィットネススペシャリストの浅田千鶴です  

自然の秩序

2011-03-17 21:55:23 | 身体
人には身体と心があるから、時に人間を複雑にする。


腰痛のSさん、初回指導の際、「やっと目の前が明るくなりました。」
と言って帰られた。
Sさんは 5年前、子宮頸がんで手術治療。
その後、長距離を歩く事ができなくなったとの事。
少しの距離を歩いても腰が痛くなる。
しかし、整形外科での腰の診察では 何も異常所見は認められず、原因が分からないので、余計に不安だったそうだ。

初回、運動機能テストをしながら可動域を見ると、カチカチ。
とにかくカチカチ、身体全体が強張っている。
動きながらも、また動くことへの恐怖心でカチカチ。
ベッドに上がる事も、寝返る事も怖々。
補助しながら、ストレッチを指導。

初回~               1週間後・・・
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可動域を見てみると、1週間前よりは 柔らかくなっていた。
自主的なストレッチは やはり怖くて、できなかったとの事。
もっと恐怖心を取り除き、強張りを取り除かなければいけない。
今日は 呼吸法、筋弛緩法を指導。

帰り際、Sさんは ポケットから小銭を落とした。
その後、動作を見ていると、立ったまま前屈して小銭を拾った。
もし、酷い腰痛があれば、そのような動作はできないはず。
Sさんの心が時に身体を不自然に制御している。
もっと動ける身体なのに・・・。


Kさん、80歳。
「先生~! 死ぬ思いをした! 死ぬかと思った!! 
私、立てなくなったの!!」

なにが、起こったか???

Kさんは 腰椎すべり症。
でもストレッチなどをして、痛みは軽減しているのに、なぜ??
念のためのMRI検査で閉所に入った事でパニックを起こしたよう。

私は MRI検査で爆睡していたけれど・・・。


Eさん、40歳、肩腱板損傷。
もうリハビリも1年以上経過し、ロッククライミングにも復帰。
もちろん機能検査をしても異常がないのに、
毎回、「肩の中で何かが起こっている。」と有り得ないような事を話す。
今日は この1カ月の間、子宮筋腫の事が気になって診察を受けたことをひたすら話す。
「肩は?」と訪ねると・・・
「この1カ月、肩の事を忘れてた。」との事。
ならば・・・・。


Kさん75歳、健常者で健康維持が目的。
昨日は 体調が悪いと欠席。
本日、聞いてみると、特に身体に症状はない。
ヘルメットを7軒の店を探しても、なかったそう。
枕もとには 防災袋を用意しているとの事。
なるほど・・・。


真冬なみの寒の戻りの中でも、桜の蕾は 確かに膨らんでいる。
強いな~・・・自然は。





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