高い天井と、よく磨かれた窓。そして、もちろんお皿はブルー。
「雲のレストラン」(「木苺通信」より)
ああ、思い出した。 月の光が何に似ているか。 砂時計だ。 区切りはあるが、終わりはない。 目には見えるが、触れることはできない。 「翡翠沼」(『青い羊の丘』より)
30分で出られるかなあ、先生。 僕はもっとかかると思うけど。 「とうもろこし畑」(『青い羊の丘』より)
見上げて、深呼吸して、笑って! 「白い羽」(『青い羊の丘』より)
私たちには想像もつかない遠くから。そして止まらずに通り過ぎて、遠くへ。
「汽車に手をふって」(「木苺通信」より)
目を閉じる。ゆらりと潮がみちてくる。光が揺れ、砂が揺れ、魚の影が揺れる。
「百万年オルゴール」(「木苺通信」より)
彼女たちが待っているのは、そよ風でも、蜜蜂でもなく、 迎えにくると約束したはずの古い物語の中の王様だ。 「ワルツの薔薇」(『木苺通信』)より
いいぞ。時間はたっぷりある。急ぐことなんかない。
「果実時計」(『木苺通信』より)
私たちがそこを正式に訪問できるのは、 野いばらの花が咲いているあいだだけだ。 「ドラゴン・クリーク」(『木苺通信』)より