閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

2024年のおしごと

2024-12-31 21:59:32 | 日々

と、いつものタイトルで書き始めてみたものの、書くことがない!
そう、今年は新刊が(ジャンルを問わず)1冊も出ませんでした。
こういうことはデビュー以来初めてではないかしら。
逆にいえば、それだけ長い期間、さまざまな幸運に恵まれて、順調に過ごしてきたということなのでしょう。

とはいえ、1年間何もしなかったというわけではなくて(すごく言い訳っぽいな・笑)、ペースダウンしつつも地味に動いてはいたのですが、こういう仕事というのは、形になって世の中に出るまでにたいてい年単位のタイムラグがあるもので…結果は先のおたのしみというところ。
ひきつづき進行中のものはいくつかあり、それぞれどんな子に育つかしらと、種まきをした畑をにこにこと眺めている気分の閑猫です。
とりあえず、来春には絵本が1冊できる予定。またお知らせいたしますね。

今年は、黒ねこサンゴロウシリーズが発刊30周年を迎え、長く大切に読んでいただいていることに加え、いまだに版を重ねて「現役」でいられることを、あらためてありがたく嬉しく思った年でした。
せっかくだから何か記念イベント的なことを考えてみたかったのですが、自力ではどうにもならず、結局なにもできなかったのが、心残りといえば心残りかな。
まあ、来年もあるので、ね。(←後半5巻については、2025年が30周年なので!)

上の画像はクチナシの実。

 

この冬も、そっちか!

 

「特選」だからね。

 

<追記>
じつはこの記事、次のをアップしたときに、何か間違えて「削除」してしまいまして…
ここのブログは、削除すると瞬時に跡形もなく消え失せてしまうもんですから、わ~!どうしよ?と大慌て。いちおう自分用の記録でもあるので、とりあえず思い出せたところだけ復元しました。
えーと、あと何書いたっけ??

コメント (1)
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年末のあれこれ

2024-12-28 21:58:23 | 日々

一昨日の朝のさかさま三日月。

 

天然ステンドグラス。カマツカの黄葉。
(これはもう散ってしまったかな)

 

これは何でしょう?

朝、玄関横の採光窓(スモークガラス)から見たお日さま。
ちょうど山の上にのぼってきたところで、木の枝が模様のようになっている。
日の出の時刻と位置は日々変わるし、窓の幅は30センチ足らずと狭いので、これを見られる可能性は(こちらが気づくかどうかも含めて)ごく限られていると思う。
実物のお日さまは、もちろんまぶしすぎて直視できません。

月は満ち欠けするのに、太陽はしないんだ…まんまるだ!

 

本日のにゃんズ。

おっ、近い近い。
双方リラックスしているのは珍しい。

 

朝からお昼まで、ずーっとここにいました。

 

本日の「いいね!」

「ノートに手書き」で想像力と思考力を育む

(後半はプリンターの広告です)

最近、ニュースか何かで大学の講義の様子が映ったら、学生が机の上に置いているのはノートパソコンだけだった。ノートなし。筆記具なし。紙のテキストもなし。何十人もいる学生が全員おんなじ。
へえ~、いまはこうなってるのね…と驚いた閑猫は、約50年前の学生で、ルーズリーフにシャープペンシルでノートをとっていた。そこからさらに50年さかのぼれば、まだ多くの人が墨と筆で文字を書いていたわけで…(いや、それはないか。明治時代にはもうペンや鉛筆ありましたよね)


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ちいさいえものについて

2024-12-26 16:48:57 | Q&A

出版社あてに届いた愛読者はがきで、6歳の男の子くんからご質問いただきました。

「ティラノサウルスはなぜちいさいえものをあきらめたのですか」
(…と、お母様が翻訳してくださってます!)

…というのは、これですね。
『ティラノサウルスのはらぺこないちにち』(偕成社 2020年)の一場面。

ドロマエオサウルスを みつけて おいかけたが……
はしって にげられた。
まあ いいさ、あんな ちっちゃいの。
(右端にちっちゃく描いてあるのが、逃げてゆくドロマエオサウルス)

うーん、これは、あきらめたというか、ほんとは小さいのでもいいから食べたかったんだけど、逃げられてしまったんですね。
ティラノは身体が大きいので、パワーはあるけど、あまりすばしこくはない。じっくり待ち伏せして狩りをするタイプで、遠くに逃げた獲物を追跡するには向いていないのです。
逃げられて、がっかりしたけど、がっかりしてないふりをして、「まあいいさ」なんて、強がりを言っている。
強がりって、わかるかな。ティラノは、失敗したと思われるのがいやで、わざといばってみせているんだね。
負け惜しみ。わかるかなあ。。。

絵本にはさんである愛読者はがきは、何か月分かまとまると担当編集者さんがコピーして送ってくれます。
メールの普及で以前よりは減ったとはいえ、まだまだたくさんの手書きのはがきが寄せられているのに、びっくり。
けっして広くないスペースに、こまかい字でぎっしりと感想を書いてくださったり、小さなお子さんの可愛い字や絵が添えられていたり…Mと共にいつも楽しみにしています。

 

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ネパールから

2024-12-25 09:56:16 | 日々

今年のサンタさんは、ヒマラヤ山脈を越えてネパール経由で来たようです。

 

フェルトのキャットハウス!
染料のにおいが抜けるまで、デッキで風にあてているところ。突然あらわれたアートな物体に、猫どもはまだちょっと警戒気味…(笑)
ウール100%なので、きなちゃんだったら大喜びで噛みちぎってしまうだろうな。クレコマは、どうでしょうか。

 

空き箱にはすぐ入る!

 

こちらは、自分にプレゼント(?)のカメラストラップ。
これまで、端っこのぴらぴらの始末がよくわからなかったので、今回は「ニコン巻き」と呼ばれる結び方を動画で見ながらやってみたら、ばっちりうまくできました。
(カメラはニコンじゃないですけどね)

基本的には動画を見るより、文字を読んで理解するほうが早いし好きだけど、言葉だけではどうしても伝えきれないことってあるもので、YouTube もときには役に立つ。

 

昔のアメリカのクリスマスソング集(これ好き)を聴いていて、おや?と思った。
「ジングルベル」って、べつにクリスマス限定の歌というわけではないんだ。
歌詞も「一頭立ての橇」となっていて、夜ではないし、サンタもトナカイも出てこないことに、いまごろ気づいて驚いている。
わたしの頭ん中には、「橇の鈴」から「走れトロイカ」へつながるルートと、「サンタクロース」につながるルートがあります。若者が自慢の馬に橇を引かせ、女の子たちがきゃあきゃあ言って乗せてもらったり…という「冬のレジャー」のシーンはなかなか思い浮かばない。

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Merry Christmas !

2024-12-24 16:13:46 | 日々

 

大雪で途方に暮れるサンタさん(…にしか見えないスノードーム)。

みなさまどうぞ暖かいクリスマスをお過ごしください。

***

今年のおすすめクリスマスソングは、いつもとちょっと違う感じで。

Please Come Home For Christmas - Eagles

1961年のヒット曲を、1978年にイーグルスがカバー。


日本でポピュラーなクリスマスソングって、ほとんどアメリカの曲だなと思ったので、他の国ではどうなのかと、探してみたのが、こちら。

VILLANCICO - "NO SE NIÑO HERMOSO" - GRUPO "AMADEUS"

そう、南米コロンビアにも、もちろんクリスマスはある!
かつてスペインからキリスト教とともに伝わったビジャンシーコ(=クリスマスキャロル)が、民族音楽と合わさって独自の進化をとげたようです。

 

おまけ。

今のクリスマスとサンタをつくったのは、19世紀のある詩だった

サンタクロースといえばフィンランド…じゃなかったの?
(そこはあまり深く追求しないでおきましょう)

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また来た

2024-12-22 22:55:03 | 日々

前回と同じところにとまっているアオサギ。
どうやらここがお気に入りの見張り場所らしい。

 

首をちぢめているから雰囲気が違うけど、もしかしたら前のと同じ個体かも。
よく見ると足元はけっこう不安定そうで、太い枝をつかんでいるわけではなく、そのわりには微動もせずに立っている。

近づいていくと、いつもはすぐ察知して逃げるのに、きょうは逃げない。
何考えているのかなあ。

 

あ。飛んだ。
(かっこよく飛んだところを撮ってやろうと狙っていたのに、失敗しました)

 

ヤマガラさん用の餌台が老朽化してきたので、新しいのをMに作ってもらったら、こういうのになりました。

上にも下にも止まり木がついているのが、なかなか好評。

木の上の高いところで、メジロの大きな声がする。ときどき2、3羽が空中でぱたぱたともつれあうようにケンカしているのが見える。コナラの幹に樹液がしみ出る場所があって、その権利を争っているのかもしれない。身体は小さいのに、なかなか気の強い鳥だ。
これまで冬にはメジロ・ヒヨドリ用にみかんを出していたけれど、近年カラスの数が増え、ここも目をつけられていて、みかんなどたちまち丸ごと持っていかれるようになってしまった。
餌台からカラスだけを閉め出すうまい方法がみつからず、今年はまだ出せずにいる。メジロさん期待していたら申し訳ないです。


本日のにゃんズ。

毎朝、たいていこのあたりでひともめする。

 

超ご機嫌だバンザイ。

 

…の結果。枯れ草まみれとなりました。

 

本日の「いいね!」

水産系ペーパークラフト

ものすごくマニアックだなあ。星8つのズワイガニに誰か挑戦してみません?

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初霜

2024-12-20 23:15:15 | 日々

朝、うっすらと霜。日があたりはじめた場所から順に溶けていく。

 

野水仙。

 

冬苺。

 

うちのまわりには、千両=センリョウ、百両=カラタチバナ、十両=ヤブコウジと、冬に赤い実のつくめでたい系の植物がそろっている。
でも、万両=マンリョウだけないんだよね…と長いこと思っていたのだが、ふと見たら、これまで気づかなかった場所に、赤い実をつけた木があって、はて、これは…?
カラタチバナに似ているが、ずっと背が高い。センリョウとは実のつき方が違う。
図鑑で調べたら、まぎれもなくマンリョウ。
ようやく全部そろいました。




よくお庭に植えられているマンリョウは、もっと葉が密で、実もたっぷりついていると思う。
ここは日当たりがあまりよくない上に、つる草がからみ、ひょろひょろ曲がって伸びてしまった。
でも、鳥がどこからか運んできた種子から芽生えて、ここまでがんばって育ったのだから、えらいえらいとほめてあげましょう。

同じく冬に赤い実の目立つもの、ということで、小低木のアリドオシを「一両」とも呼ぶそうだ。
アリドオシは普通に山にあるけれど、枝にとても鋭くて細くて長いトゲがたくさん生えている。
うっかり触って痛い思いを何度もした閑猫としては、これは仲間に入れたくない。みつけしだいハサミで切っている。




パジャマはゆったりめが好きで、いつもオーバーサイズを選ぶ。
今回もそうしたら、もともとサイズ設定が大きめだったのか、かなりぶかぶかだった。
パジャマだから、まあいいけれど、冬物にしては襟あきが大きすぎて寒い。
一番上にもうひとつボタンがあればと思う。
ボタンをつけるのは簡単だが、ボタンにはボタンホールがなくてはならず、そっちはちょっと手間がかかる。
ミシンを使えばきれいにできるけれど、ひとつだけのためにミシンを出すのも気分的におっくうなので(たまにしか使わないから、いちいち説明図を見ないと糸かけもできない)、手縫いでやることにした。

ボタンの箱から、パジャマについているのと似たボタンを探し出し、さて、ボタンホール。何年ぶりか。いや何十年ぶりか。それでも、縫い始めたらなんとなく手が覚えていて、穴かがりも、そうそう、こうだったな、と懐かしく思い出す。
片側を念入りにこまかく刺しすぎてしまい、そうそう、こまかくしすぎると穴のふちが厚くなって、ボタンがかけにくいんだった。ほどいてやり直すほどではないので、反対側を少しゆるめに刺す。
ボタンホールは、ボタンのサイズにきっちり合わせて作らないといけないし、布を切るのでやり直しがきかないから、ちょっと緊張する。
あ、半ミリきつかったかな、と最初思うくらいがちょうどよい。
そんなことも全部思い出した。
これで襟元がすうすうすることもなく、理想のパジャマになりました。よしよし。

しかしですね。
これまで「眼鏡なしで針に糸を通せる」(←年齢のわりには)というのがちょっと自慢だったのだけど、何か月か針を持たなかった間に、ぜんぜん通らなくなっていた。
眼鏡をかけてもはずしても、とにかく針の穴が見えないし、糸を持つほうの指もあぶなっかしい。
大丈夫、こんなときのために、糸通しという便利な道具がある!
と、取り出してきたのはいいが、その糸通しの先さえ通らないのは、ちょっとショックでしたねえ。

ボタンもボタンホールもついてない猫。

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タイのブックフェア

2024-12-18 21:12:11 | お知らせ(海外版)

タイの出版社 Amarin Kids さんが今年創業30周年とのことで、大規模な児童書フェアが開催された模様。日本の絵本がたくさん。
(画像はアマリンさんのFacebookからお借りしています)

 

この子もいました。

 

そうそう、これらもタイ語版になっていたんだった。

 

これは30周年のお祝いメッセージ動画。
日本でおなじみの作家さん画家さんたちが、おもにビデオメッセージを寄せられているのですが、わたくしは写真とお手紙で。下にタイ語の翻訳が出ています。

(上の画像はクリックしても動きません。動画をぜんぶ見たい方は、→こちらで見られると思います。たぶん…)

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怪獣

2024-12-16 11:18:17 | 日々

Mの鳥取みやげ。
泊まったホテルのすぐ前が浜辺だったそうで…
白い貝殻、白い鳥の羽(たぶんアジサシ属)と、ナニカの化石(笑)。

 

えーと、キミは誰だ?
尾の先と下あごが欠けているのが残念ですが。

わずかに赤茶色の塗料が残っており、もともと白かったわけではないらしい。
装甲ボディは恐竜のアンキロサウルスっぽくもある。でも、草食のアンキロサウルスとは顔がまったく違う。ワニっぽい顔はスピノサウルスみたいだけど、そうすると背中が違う。

「恐竜じゃなくて怪獣だよ」とMが言うので、ゴジラやウルトラマンの怪獣の画像をあたってみたが、これというのが出てこない。
というより、当時の怪獣というのは着ぐるみで、人間が中に入って動くことが前提だから、四足歩行の場合は膝をついて這う形になってしまう。だから、それを模してつくられた玩具も、みんな膝から下がうしろに(正しく!)曲がっているのです。
これは、いま見るとものすごくヘンなんだけど、当時はそれで通っていた。きっと各自の脳内で大幅に補正されていたのでしょう。
後ろ足の問題さえなければ、初期のゴジラに出てきた怪獣アンギラスに似ているかな。

でも、境港からは韓国行きフェリーが出ているくらいだから、これが大陸からはるばる流れてきたという可能性も大いにある。
海のむこうには、どんな怪獣が生息しているのでしょうか。




そして、半身はいずこに。

 

花壇に植えるとだんだん野の花っぽくなるビオラ。

 

本日のコマ吉。

くつろぎの鍋敷き。

 

このおててがたまらん。

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アオサギ

2024-12-12 21:59:27 | 日々

昼食中、窓の向こうに、大きな鳥が翼を広げてふわーっと舞い降りる姿が見えた。
この色とサイズは、遠目にもアオサギで間違いないけれど、かなり距離があるし(庭と畑とその先の県道を越えた向こう側)、手前には木の枝がたくさんあって視界がさえぎられる。
2階に上がってみたら、運良くちょうど枝の隙間から、ヒノキのてっぺんに止まっているのを見ることができた。

 

背と胸の飾り羽が立派。
しかし、動きません。たまに首の向きと角度がほんのちょっと変わるだけで、じーっとじーっとしている。
あまりに動かないので飽きて階下におりたら、ばさっと翼を広げて飛んでいくのが見えた。

ふつうは川岸や田んぼで見かける鳥。うちは山の中だけど、畑のそばに池があるので、ときどき見に来るらしい。サギよけに針金を張って対策はしてあるが、セキュリティにほころびがあれば決して見逃さない。詐欺…ではなく、正攻法のハンターである。

ところで、先日侵入した鹿は、いまだ所在不明のまま。
畑はMが急ごしらえの柵でぐるっと囲ってくれたので、とりあえず被害は止まったものの、葉っぱをなくした大根はいっこうに太る様子がない。がっかりだなあ。

 

夕暮れの雲のいろいろ。

 

 

 

本日のクレ坊。

おとうさんに「おなかわしゃわしゃ」してもらったので、ご機嫌で寝ています。

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