ヤマガラ、シジュウカラは、どうやら2回目の巣作り。
しかし、今シーズンは猫毛が品薄で…ほんのひとつまみずつでも、出せばたちまち持って行く。
「もうないの?」と、ヤマガラが催促するようにこっちを見るけれど、すみませんねえ、ないんですよ。
そこまでヒトが世話を焼く必要はないかもしれないが、大家としては店子の面倒をみる責任を感じるわけで、思いついたのが、毛糸。
母が編み物講師をしていた関係で、実家の押入れには毛糸がいっぱいあり、うちにもある。半端な使い残りだけど、すべて純毛だし、染料の質も悪くない。原毛には及ばないが、これならまあ使えるかも。
ということで、なるべく地味めな色を選び、猫毛くらいの長さ(3~4センチ)にちょきちょきとはさみで切る。長すぎるとヒナの首や脚にからんだりして危険なため、これは必須。
試しに出してみたところ、
おっ、来てる来てる!
気に入った?
どうやらこれも「動物の毛」として認めてくれたらしい。
毛糸をそのままくわえていくのではなく、足で押さえ、くちばしでむしって、ふわふわにする。それをいったん木の上に持っていき、そこでさらに整えてから、巣箱に運んでいく。
猫毛と違って、毛糸は縒りがかかっているため、ほぐすのにちょっと手間どっている様子。
シーズンが終わったら巣箱をはずしてお掃除するので、どの巣箱にどんな色の毛糸が入ってるか、おたのしみ。
毛糸は、もしあればアランセーターを編むような太い糸で…アンゴラやアルパカが入ってたりすればもっといいのではないかしら。お高いけど!(笑)
ちなみに、アクリルやポリエステルなどは、自然界にはありえないほど繊維が強いので、提供しないほうが良いと思います。
こちらはカラス。
先日、自分の倍くらいあるアオサギを追い払っていたが、どうもこのごろ行動が怪しい。
東側の沢の奥に、だまってこそこそ出入りしている。いつも同じルート。それもかなりひんぱんに。
沢の奥に人家はなく、昭和の時代に杉ヒノキが植林されたまま放置されている山だ。下草はすべて鹿が食ってしまっているから、そっちにカラスの食べものがあるとは思えない。
ということは、奥に巣があり、沢を下って県道と集落のあるほうへ餌さがしに通っている、ということだろうか。
じつは、カラスが巣を作るならあのへんだろう、というのを2か所予想していて、今年はわりと自信があったんですけど、裏をかかれたかな。
グリム童話に出てくる小鬼は、人間に名前を言いあてられて消えてしまうけど、カラスだってねえ、巣の場所を簡単にあてられちゃ困るのだよ。
ヒノキ林の入口あたりで、オオルリがさえずっている。まだ姿は確認できないが、そっちへ歩いて行くと鳴きやむから、むこうからはこちらがよく見えるのだろう。
サンコウチョウもやってきて「ふいふいふいっ」と軽やかに二声三声鳴いていった。
山椒の青い実。
アイリス。
ピンクのノイバラ。可憐という言葉が似合う。お隣のです。
そうそう、白といえば、これを忘れちゃいけない。うつむいて咲くエゴノキの花。
雪のようなピラカンサス。
鋭いトゲがいっぱいある上に、まったく手の届かない高さになってしまい、どうしようもない。
よーく見れば可愛い花なんですけどね。
白い斑入りのヤナギ「白露錦」。新芽の先がほんのりピンク。
(この名前をすぐ忘れてしまうので、書いておこう)
名前から、なんとなく中国産かなと思っていたら、北米原産でした。
アオダモの新芽。きれい。
あらあら~? アナタ、誰?
先日みつけた白のタツナミソウと、ツタバウンラン。そのすぐ隣に、突然咲いたのでビックリ。
このあたりは、昨年ヒメヒオウギが出てきた場所だから、ヒメヒオウギの葉っぱふえたなーと思っていたら、全然違う子でした。
光が反射して色がちゃんと写らない。実際はもう少し濃い紫に見える。
なんだろうこれ。花びら、3枚?? アヤメ科であることは間違いなさそう。とはいえ、アヤメ科と申しましても広うござんすからねえ。外来の園芸種、とくにアフリカ系のはあまり図鑑にも載っていないし。うーん、AI君に聞いてみよっと(笑)
<追記>
で、聞いてみたら、今回は一発でわかった。
チリアヤメ(ハーベルティア)というんだそうです。南米原産。大正時代には渡来していて、こぼれ種で野生化しているところもあるんだって。え~、初めて見たよ~。
とにかくこの花壇、狭いのに外来種の宝庫。まるで見本帖。ハゼランの芽も出てきました。