むこうからさんちゃんが来るのが見えたので、
まちぶせしておどかそうと、
待っているのに、なかなか来ない。
じつは、さんちゃんは花壇の反対側にまわっていて、
裏をかかれたことに気づかないウラシマ。
間抜けなんだよ。
おかしいなァ。まだ来ないなァ。
んっ? いつのまに!
ニンジャか!?
さんちゃんは子猫のときからここで育っているので、
このあたりの地理や地形を熟知しており、
忍び足の回り道から、あっと驚くダイナミックな近道まで、
多様なルートを非常にうまく使い分けることができる。
方向オンチのわたしがびっくりするくらい賢い。
ただし、家に出入りできる猫ドアは一か所しかない。
たいていウラシマがその付近に居座っているため、
一日中、さまざまな攻防と駆け引きが繰り広げられている。
ヒトに対しては、もうべったべたの甘猫ウラシマ。
毎晩、わたしがお風呂から出ると、「ピ~~ッ!」と叫んで
走ってきて、ゴロゴロ、ゴロゴロいってまとわりつく。
2階に上がるとついてきて、布団の上でゴロゴロ、ゴロゴロ。
ゴロゴロいってる間は、他の子も警戒しないので、いい具合だ。
それにしても、馴れるの早かったなあ。
きななは、お布団を踏むまでに4年くらいかかったのに、
ウラシマ君は1か月半で、もう腕枕で寝ているぞ。
相変わらず、触った感じが猫というより犬っぽい硬さ。
「よしよし」と頭をぽんぽん叩いて、「お座り!」とか言いそうになる。
本日のゲスト。
レアな玉虫ゲット♪
例年、夏に一度か二度、飛んでいる姿は見かけるけれど、
生きているのを手の届く場所でみつけたのは初めて。
Mに見せようと急いでつかんだら、「いててててっ!」。
噛まれたと思ったら、そうではなく、胸と腹の鎧の継ぎ目(?)で
思いっきり指をはさまれたらしい。
それでもめげずにアトリエまで持っていき、とりあえず預けて、
それからカメラをとりに走る。
玉虫をたんすにいれておくと着物が増える…と祖母が言っていた。
子どものとき、おもてで拾った玉虫を、小箱におさめて宝物にしていた。
この虫だけは、なぜか「虫の死骸」という感じが全然しないのだ。
あざやかな色と金属光沢が、何年たっても変わらないのが不思議。
当時は町に住んでいたけれど、玉虫はどこにいたのだろう。
写真を撮りたくて、ここにとまってもらった。
ふつうはこういう草むらにはいない。
食草はエノキやケヤキの木の葉だそうだ。
草の茎をのぼって、羽をひろげて「ぶんっ!」と飛ぶ。
独特な飛行姿勢で、きらきら光りながら、空高く飛んでいく。
あ、これもレアかな。
折り紙みたいな四角いキキョウ。
本日の「いいね!」
組み立て15分、折り紙カヌー!