閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

落ちない

2025-01-29 15:00:26 | 日々

もう何度か書いているのですが、折れて樹上にひっかかったままのコナラの枝。もう1年半以上、この状態。
ここ数日、また風が強い。窓に目をやると、折れ枝がぐらんぐらんと振り子のように揺れるのが見える。他の枝とは異質な動きだし、葉が落ちたあとだから、よけいに目立つ。
乾燥して軽くなったせいか、揺れ幅が前より大きくなった気がする。しかし、落ちそうでなかなか落ちない。




ひっかかっているのは、逆「ト」の字形の短い部分。ここさえはずれれば、あるいは折れれば、本体はストンと落ちるはず…とはいえ、これでもけっこう太さはあるし、コナラという木は桜などよりずっと硬い。芯までよく乾燥したものはさらに硬い。
なにしろずっと宙吊りで干してあるような状態だから、いまならきっと良い薪になる。風が吹いて寒い冬のうちに落ちてきて欲しい。

…で、関係ないですが、南米に生息するニワカマドドリという鳥は、身体はヒヨドリくらいだけど、小枝をいっぱい集めて積み上げ、縦横2メートルにもなる大きな巣を作るので、Firewood-gatherer (たきぎあつめ)と呼ばれているとか。
見たことのない鳥さんですが、わたしも焚きつけの小枝を拾い集めるのが好きなので、非常に親近感をおぼえます。
(ちなみに、「にわか窓鳥」ではなく「庭かまど鳥」です。カタカナ表記って意味がわかりにくいな)

***
この冬は、すっかりポン酢にはまっている。
ゆずで作った自家製ポン酢が美味しくて、熟成を待たずにどんどん減っていくのがもったいない。
もっと作っておこうと思って、地元の売店に行ってみたら、ゆずはすでに収穫期を過ぎ、良いものは残っていなかった。
隣の棚を見ると、きれいなダイダイが並んでいる。お正月のしめ飾りでおなじみだけれど、そういえば食材としての利用は考えたことがなく、松の内を過ぎればどんど焼きの火の中にぽんぽん放り込まれていた。
調べたら、ダイダイでもポン酢ができることがわかったので、試しに買ってきました。立派なのが4個入って、なんと180円!

頼もしい相棒の「しぼり~な」ちゃんに手伝ってもらい、果汁を絞る。ゆずと違ってダイダイは皮に苦味があるので、ぎゅうぎゅう絞らないよう気をつける。
ゆずやかぼすのように、ぱっと立つ香りはなく、オレンジっぽい見かけながら甘みもまったくない。なめると「酸っぱ!」です。
250mlほどの果汁に、みりんと醤油と削り節と昆布を加え、ちょっと味見をしたら、意外と酸味が柔らかく、ゆずとは違う風味もあって、もうこのままでもいけそうだけど、熟成したら美味しくなりそうな予感。
保存びんに入れて冷蔵庫にしまう。たのしみ。

ダイダイ(ビターオレンジ)はインドやヒマラヤあたりが原産の柑橘だけれど、これで作るマーマレードこそが、本場英国の伝統的なマーマレード、なのだそうだ。
試してみようかと、ちょっと心が動いたものの、苦味を適度に抜く加減が難しいらしく、袋と種からペクチンを抽出する時間もかかるので、今シーズンは見送りました。
来年またね。



ジャノメエリカ。朝のきらきら。




最後まで残ったアナベルの枯れ花。



日没後、西から次々と雲がせり上がってきては、東へ流れていく。
雲と雲のあいだに、きらり明るく光る星がひとつ…。




金星、かな?


本日のにゃんズ。


あまりにも長々と寝ていたので、ものさしを持ってきてみた。
(敷物の幅がちょうど1メートル。黒猫さんちゃんはもっと長かったなあ)

竹のものさしは、裏に名前が書いてあるから、学校で使ったのかもしれない。こんな長いものを持って行ったという記憶がないけれど、荷物が多いのは当然のことだったから、何とも思わなかったのだろう。
小学校のときは、木琴(折り畳み式ではない!)を持って通学していたこともある。音楽室の備品が足りず、おうちにある人は持ってきなさいと…そういう時代でしたね。
その木琴で合奏したのは「とんび」という唱歌で、最後の4小節の自分のパートは、いまでもちゃんと覚えている。




こっちはこっちで、ごろごろ。ひなたは、いいね。


本日の「すごいね!」

東京のサグラダ・ファミリア 蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)

20年がかりのセルフビルドっていうだけで驚異なのに、このコンクリのかたまりみたいな建造物を、曳屋で移築って…??
(現在はどうなっているんだろう。東京に住んでいたら絶対見に行ってる)

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大根難

2025-01-24 21:33:02 | 日々

途中で鹿に葉っぱを食われてしまった大根。
待っていてもこれ以上育ちそうにないので、抜いてきました。
ごらんのとおり、片手で2本らくに持てるミニサイズ。
いちおう青首で、すごく辛いわけでもなく、まあ食べられることは食べられる。でも、透明感のあるさくさくと水気たっぷりの大根らしさはいまひとつ。かたくて切るのに力がいるし、いつまで煮ても箸がすっと通るようにならない。おでんにするのを楽しみにしていたのに、これではねえ。
食われた時期がまた悪かった。すくすくと元気な葉がひろがり、いよいよこれから地中の根(正確には茎ですね)が太り始める、ちょうどそのタイミング。もっと早ければやり直しがきいたし、もっと遅ければ葉っぱの損失だけで済んだはずなのです。
鹿さんのほうも、美味しいもの見ィつけた!と 喜んだのも束の間、たちまち畑を柵で囲まれてしまったので、さぞがっかりしたことでしょうが。
さあて、畑にはこんなのがあと10本以上あるんだけど、どうしよう。

(本日のタイトルは、子どものころ何かで聞いた「そのココロは大根難(=大困難)です」のフレーズから。しかし、肝心の「何々とかけて何々と解く」の部分がサッパリ思い出せず・笑)




今週はみょうに暖かく、ビオラも浮かれてふわふわしている。



石に生えている金色の苔。これもここ数日の暖かさで、ほぼドライ状態から復活してきた。



コウヤボウキはひっそり種に。


キャットハウスの使い方のバリエーション。


片手をのせる。


枕にする。


これはふつう。





本日の「いいね!」(というのかどうか)

「トランプ氏を火星大統領に」米・加・メキシコで賛成9割超
どうぞどうぞやってください。

Trump’s Final Term Ends in:
「任期終了まであと何日」のカウントダウンがすでに始まっておりますよ。
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綿の実

2025-01-20 18:36:11 | 日々

年明けすぐのgooブログのシステム障害が、完全に直らないのか、先週からまたログインできず、やっと本日復旧しました。
まあいつもの日々で、特に何もないんですが。

年賀状と同じく、ブログも過去のものになりつつあるらしく、ここもいつまで存続するかわかりませんが、いまさら引越し先もみつからないし、SNSはあまり性に合わないし(ぐだぐだと長ーく書いたり、あとから足したり書き直したりするのが好きなので・笑)、料金が多少上がってもいいから、いられるあいだはここにいたいなあと思います。
2006年からの日記が消えちゃったら、悲しいよねえ。



本日のいただきもの。初めて見た、ワタの実。




実物をさわってみたら、想像以上に「綿」だった! 真っ白。もっとほわんほわんだと思っていたら、けっこうぎっちり詰まっています。



綿にしっかりくるまれるように種が入っていました。



なんとなくフヨウの種に似ていると思ったら、どちらも同じアオイ科だった。
フヨウの種は、やがてばらばらになって風に飛んでいくけれど、ワタの種は、しっかりくっついていて、簡単にほぐれそうにない。自然の状態では、このあとどうなるんだろう。




早朝の空。
カラスが6羽、東から西にむかって飛んでいく。
ねぐらが東にある、と考えてもいいけれど、それはどれくらい遠くなのか。そしてどこまで(何をしに?)行くのでしょうか。
夕方にも、同じく東から西へ飛ぶカラスを見ることがある。もしかして地球をぐるっと一周しているのでは? と変なことを考えてしまう。





傷みが目立つようになった一階のデッキをMが塗り直してくれました。
ここは猫が出入りするので、防腐剤を塗るタイミングが難しかったけれど、2匹とも家の中で寝ている時間帯を見計らい、猫ドアをロックして、ささっと。
きれいになっただけでなく、広くなったような気がする!



コマやの定位置。あったかいね。


本日の「いいね」…じゃないね。

隈研吾が設計の国立競技場も…全国の建物で問題続出

我が家の外デッキも、雨ざらしでは5年くらいで劣化してくるので、ある意味あたりまえのように思えるのですが。
素人の勝手な想像で失礼かもしれないけれど、もしかしたら、この人のいう「自然素材」というのは、伊勢神宮みたいに20年ごとにそっくり建て替える…言い換えれば(高温多湿で地震も火事も多い日本において)20年もてばよし、ということが前提になっているんじゃないでしょうか。

正直なところ、隈さんの木組みでおおわれた建物を見た第一印象は「クモの巣だらけになって、お掃除が大変じゃない?」でした。実際にお掃除している人に聞いてみたい。
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ゆずぽん

2025-01-13 22:47:29 | 日々

おうちパチコちゃん。
鉢植えや観葉植物の類は室内に置かないのに、この子だけ別格というのが、われながら不思議。
1~2輪ずつだけど、11月下旬からずっと咲き続けている。茎1本からスタートして、葉っぱもだいぶ増えてきました。




自家製ぽん酢(仕込み中)と、副産物のゆずマーマレード。
ぽん酢がどんよりして見えるのは、だし昆布と削り節を漬け込んであるからで、1~2週間したら漉します。
ゆずを絞ると皮がたくさん残るので、ついもったいないと思ってマーマレードにしたけれど、甘いものも以前ほどは食べられなくなったし、二人世帯では消費が追いつかない。でもやっぱり作ってしまうのでした。


本日のにゃんズ。



四角い!




なんと、クレちゃん、キミもか!
ダンボールと新聞紙の組み合わせは最強。
ネパールの「紫芋ハウス」(と命名)にはまだ誰も入りません。

本日の「いいね!」

三毛猫の毛色決める遺伝子をついに発見

猫を「さん」付けで呼ぶ猫好き佐々木教授の快挙。

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ミニオンズ

2025-01-07 14:49:11 | 日々

えーと…ナンダコレハ??



はい、こういうものです。

子どものころよく爪を嚙んでいたから…ではないと思うけど、爪が弱くて困る。とくに冬の乾燥する時期。掃除や洗い物をしているうちに、いつのまにか端に小さなひび割れができ、そこに化繊の衣類のほつれや、台所のアクリルたわしなどがひっかかって「ぺきっ」と欠ける。いくら短く切っておいても、そうなる。
保湿クリームを塗ったり、ケアコート液(マニキュアのようなもの)を塗ったりしても、いったん割れてしまったら修復できないので、爪が伸びるまで何日も「ぺきっ」を警戒しつつ暮らさねばならない。
以前は絆創膏を貼っていた。でも貼りっぱなしだと気持ちがわるいし、たびたびはがして貼りかえるのも大変で…しっかりぺったりくっついたものをはがすには、まず丈夫な爪が必要なのですよ。

で、思いついたのが、指サック。本来の用途とは違うけれど、ひび割れて危ないところにすぽっとかぶせれば、ひっかかりを防げる。つけはずしが楽で、絆創膏よりはるかにストレスが少ない。
昔は地味なゴムのしかなかった。いまはシリコンで、パステルカラーだったり、キャラクターのもいろいろあってにぎやかだ。落としたときに目立つようにと色で選んだら、たまたまミニオン・ボブになったというわけ。

案の定、ちょいちょい落とす。はずしてそのへんに置いて見失うこともよくある。外で落とすと、まず見つけることは不可能。(だから「補欠」がたくさんいるのです)
大晦日、ふと気がつくと、指先にいるはずのミニオンがいなかった。あー、もしかして、ストーブに薪を入れたときうっかり一緒に放り込んじゃった? シリコンって燃えるんだっけ?
…などと思っているうち、三が日を過ぎ、おせち用の小さな陶器の重箱を片付けようと、箱のふたをあけたら、その中にぽつんと黄色い子が!
そうか、器を出したときに落として、気づかずふたをしてしまったのね。
心細げな顔で待っていたのが可愛くて、笑いました。

ちなみに、ミニオンズのいれものは、前に買った町田尚子さんの茶トラ缶です。色といいサイズといい、あまりにもぴったりすぎて、嬉しくてしょうがない。





竜脳菊のカレハナ。



昨秋はカリンの実がひとつもできなかった…と思っていたら、いまごろになって、木の下にころんと落ちているのをみつけた。
小さいからジュレは無理だけど、薄く切って蜂蜜に漬けました。いい香り。カリン大好き。

他には、柚子と氷砂糖でシロップを作ったり、大箱でいただいて食べきれなくなったみかんを大量に絞ってジュースを作ったり。寒いときはお湯割りにしてレモンを浮かべると温まる。炭酸割りも美味しいけれど…たぶん夏までは残っていないでしょう。
みかんは、ただ絞っただけでは、ただのみかん汁で、面白くない。みかん20個につきレモン1~2個と、15パーセント弱の砂糖を足して、鍋で手早く煮立て、びんに詰めて冷蔵すれば、ぐっと濃厚な味になり、保存も効く。
大量のみかんを絞るには、例の「しぼり~な」が大活躍でした。



池に初詣にやってきたアオサギ。前に来た子と(たぶん)同じ。



こちらもおなじみ、お山のイカルさんツリー。
12月の最後に散るはずのコナラの葉が、年明けてもまだ枝に残っていたが、昼夜吹き荒れる風で飛ばされていく。



朝、東の空に紅鮭のような雲のかたまりがひとつあらわれたかと思うと、みるみる空のあちこちに広がって、全方位朝焼けとなった。
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台湾版カレンダー

2025-01-06 14:02:24 | お知らせ(海外版)


台湾の東方出版社さんの2025年カレンダーに、『ぐいーん!こうしょさぎょうしゃ』(『高空作業車大顯身手!』)の一場面を使っていただきました。6月なので、さくらんぼ。


数字の部分にも切り抜きイラストが散らしてあって、とても芸がこまかい。
「備忘録」(メモ)欄にも、高所作業車!
他の月も、半分以上が日本の絵本でした。

台湾といえば、ライチ、パイナップル、マンゴー、パパイヤなど南国のフルーツで有名だけれど、さくらんぼの木って、あるのかな?
さくらんぼを見たことがない子にも「いいなー、食べてみたい!」と思ってもらえたら嬉しいです。
(わたしも、そういえば、実のなっている桜の実物は見たことがない。よく聞く「さくらんぼ狩り」というのも、みんなハシゴにのぼって採るんだと、けっこう長いこと信じていました)

***
新年の初せりで、ハウス栽培のさくらんぼ1箱に150万円の値がついたとか。
景気つけのご祝儀相場はともかく、いつもその先が気になる閑猫。1粒2万2千円という高級さくらんぼ、どこでどなたが召し上がるのでしょう。
プリンアラモードに1粒のっけて2万円でお出しする、てわけにはいかないと思うけど。
(「億」のついた大間のクロマグロ…の話はしません。マグロと福袋には興味がないので・笑)
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2025年のごあいさつ

2025-01-04 15:38:28 | 日々

あけましておめでとうございます。

元日には風もやみ、穏やかな年の始めとなりました。
暮れのうちに息子のK(←2日からお仕事の人)とEちゃん夫妻が来てくれて、にぎやかに食事をして、よく喋りました。ノンアル梅酒の炭酸割り美味し(笑)。
そのあとバタバタとお正月に続いたので、恒例の「年越し蕎麦@西タウン」は見送りに。あの古いお蕎麦屋さん、まだあるのかどうか…1年後もありますように。

年々あらたまらなくなる我が家のお正月。親族が集まることもなくなって、わたしもすっかり気が緩み、2日から普通にお洗濯したり、お餅を横目にソース焼きそばを食べたり。3日目には早くも紅白なますにマヨネーズ足してサラダにリメイクし、お煮しめの残りは刻んで炊きこみご飯にしてしまいました。
Mが28日にご近所でついてきたお餅は、例年よりかびが出るのが早く、水分が多かったのか(すごく柔らかくて美味しいお餅だった!)、これも暖冬のせいなのか。いまは鏡餅なんて、とても鏡開きまでもたないですよね。昔の日本家屋は、暖房といっても火鉢とこたつしかなかったから、食品の保存には良かったんだろうな。

年末年始のTVは、いつもの箱根駅伝だけ。中継所の繰り上げスタートというのは、やむをえないとはいえずいぶん無慈悲なルールで、かわいそうでしかたがない。どこが優勝かということよりも、繰り上げとシード権争いのほうが切実な感じではらはらします。

いただいた年賀状の中には「今年限りで…」との添え書きもちらほら見かけました。
本来は直接お年始に訪ねて行くのがスタンダードで、面会できないときは玄関先に名刺を置いてきた…それにかわるものが年賀状だったとか。明治時代に郵便制度ができて以降、訪ねて行けない遠距離間でも(あるいは訪ねて行くほどでない間柄でも)新年の挨拶を交わす習慣が、急速に広まっていったわけですね。
そこから180年あまりで、年賀状だけでなく郵便事業そのものが終焉を迎える時代が来るとは。
などと、感慨深く思いつつ、お正月からアマゾンぽちっとしてしまった閑猫。(コマやのゴハンが地元で買えないのよ!)

 


昨夏の猛暑で枯れたかと心配していた満月ロウバイが、庭の隅でひっそり咲いていました。

 

クレ9歳。

コマ7歳。
2にゃんと2人の閑猫堂を、今年もよろしくお願いいたします。

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