閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

ホトトギスなど

2024-10-27 22:49:16 | 日々

グ・モーニン。
早朝はお天気よさそうだったが、しだいに雲が隙間なく重なってきて、からりと晴れない。気温も10月末にしてはずいぶん生暖かい。
冬鳥のジョウビタキがやってきた。まだ姿は見ていないけれど(Mによれば♂ジョビ太くん)、早速あちこちで「ピッ!ピッ!」と、縄張り宣言に忙しい。

 

鳥ではないほうの、ホトトギス。
夏の終わりごろ、このあたり一帯のホトトギスは、猛暑で傷んだのか、虫に食われたのか、どれもこれも葉が落ちて茎ばかりになってしまった。
特に好きな花というわけではないけれど、秋を感じさせてくれる花の一つが見られないのは残念…と思っていたところ、暑さが落ち着いてきたら、枯れたように見えていた茎から新しい葉とつぼみが同時に出てきて、たちまち花盛りとなったのには驚いた。


茎の数も、1本の茎につく花の数も、前年より多い。色も明るくてきれいだ。

 

ガマズミ。

 

いつまでもぱらぱら咲き続けているデュランタに、蜜をもとめて立ち寄る虫。それを狙って張り込み中のカマキリさん。お見事なカモフラージュ。

 

この時期になるとウェブアートも大作が目立つ。
ぼんやり歩いている閑猫は簡単にひっかかるけれど、アーティストにとってはこんな獲物は迷惑でしかない。

 

芝生に生えた謎キノコ。
昔ほどいろいろなキノコは見られなくなったけれど、たまにこんなのが出てきて目を楽しませてくれる。

 

横から見たところ。
キノコは食べるのも好きですが、ふつうに売られている栽培物のシメジ、マイタケ、エノキタケ、ナメコくらいあれば満足で、あとは観賞するほうが好き。
食べ(られ)ないキノコは採らないのがマナー。傘が開いて胞子を落として自然に朽ちて消えるまで、なるべく手を触れずそのままにしておく。




こちらは正真正銘のシイタケ。(これは食べるよ)

 

本日の収穫。

山芋のむかご。
大きいのや小さいの、色も形もさまざま。大きいのを見つけるとちょっと嬉しかったりする。大きいといったって2センチくらいだけれど。
山芋(いわゆるジネンジョ)を掘るには相当な体力と根気が要るが、むかごを集めるのは指先の仕事で、足元に気をつけさえすれば良い。きっと大昔から、こういうことは子どもや老人が担っていたのだろう。
山芋っぽいハート形の葉のつる植物はたくさんあり、からんでいる場所にはたいてい何種類か混ざっているので、正確に判別するのは難しい。
根のほうは似て非なるもの(苦くて食えない)があるそうだが、むかごはどれを採ってもむかごで、キノコのように「似てるけど毒」というのもないので気が楽だ。
(…というのは、閑猫の行動範囲内に限った話なので、念のため、信じないでください)

散歩中にむかごをみつけると、ついつい手が出てしまう。ぽろぽろと採って3つ4つ左手に持ち、もっとないかなとそのあたりを見ていたら、手の中がなんとなくぬるぬるする感じがする。てのひらを開いてみたら、むかごのひとつが、よっこらしょとツノを出していた。
なんと…よく似た色と大きさのカタツムリちゃんでした!
あぶない、あぶない。エスカルゴの炊きこみご飯になるとこだったわ。

 

本日のにゃんズ。

ピロシキっぽいコマティキ。

 

真後ろから見るとほぼ黒猫。

 

前は黒白だよ。

 

本日の「いいね!」

スーパーリアル刺繍きのこ

英国のテキスタイルアーティスト Amanda Cobbett の作品。

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とりごえまりさん講演会(岐阜県土岐市)

2024-10-23 20:48:23 | お知らせ(いろいろ)
 
 
 
 
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10月の雲

2024-10-23 17:06:22 | 日々

朝の雲か夕方の雲か、自分で見ればわかるけれど、どっちでもいいように思う。

 

 

雨のあと。谷間からゆっくり霧が上がってくる。
この谷の上流は、新しい道路建設のための残土処理場になり、すでにとんでもない高さまでぎっちり土が詰まっているが、ダンプカーの往来はまだまだ止まる様子がない。
わが家を含めこのあたりの住民は、多かれ少なかれみな道路の恩恵をこうむっているので、誰も異議をとなえない。

そういえば、夏にその道路を走っていたら、電光掲示板(というのよね?)にみょうな文言が表示されていた。
「今月は道路ふれあい月間です」
これだけでは何のことやらさっぱりわからない。みんな時速80キロ以上で走っているから、一瞬で読みとれる文字数はこれくらいが限度だろう。でも、一瞬「…は?」と思うだけで通りすぎるのだったら、表示する意味がない。
気になるので帰って調べたら、ちゃんと国土交通省がやっているのでした。
「道路を利用する国民の方々に、道路とふれあい、道路の役割や重要性を改めて認識していただき、道路を常に広く、美しく、安全に利用していただくため、道路の愛護活動や道路の正しい利用の啓発等の各種活動を特に推進する」云々、と。
具体的には、標語を募集したり、各地で道路清掃をしたり、するらしい。
道路と「ふれあう」という感覚が、閑猫的には理解しづらく、落ち着かないんですけど。

…という話をここに書こうと思いつつ忘れているうちに、こんどはこんなのが。
「今月は不正軽油撲滅強化月間です」
軽油を「撲滅」するという考えが、またまた違和感あって落ち着かない。油って、なぐったくらいでは消滅しないんじゃないかなあ。かえって被害が広がって収拾つかなくなりそう。
で、実はうちの車は(いまどき珍しく!)軽油で走ってるんですが、そもそも軽油に正しいのと正しくないのがあるの?
月替わりでこういう変な掲示があると、運転者は気が散って困る。来月はいったい何でしょうか。

 

コスモス。1本だけ赤が混じって、まあまあ良い感じになった。

 

赤いミズヒキにからむヤブマメの白と紫。
夏が暑かったからか、ヤブマメはかなりパワーアップしている。

カラスウリ四姉妹も仲良く赤くなりました。

 

収穫その1。秋みょうが。
「秋みょうが」という品種があるわけではないらしい。
みょうがは、ほったらかしでも毎年そこそこ採れていたけれど、今年の夏はほとんど採れなかった。植えっぱなしで根がこみあってくると花芽は出なくなるという。
大規模な植え替えは体力的に無理なので、どうするかなあと思いつつ、ふと根元をのぞいたら、いまごろこんな立派なのがたくさん出ていたのです。
みょうがは夏の冷たい麺類や冷奴にこそ欲しいもの、あまり日持ちしないので、一度にたくさん採れても困るわけで…。
とりあえずエプロンのポケットに入るだけ採ってきた(のが上の写真です)。3日後に見たら、もうひとつもなかった。
(生で冷凍がきくとあとから知ったので、あのときぜんぶ採っておけばよかった!)


収穫、その2。晩生の山栗。
山桜と同様に、山の栗も1本ずつ性格が違い、早生や晩生、粒が大きいのや小さいの、丸いのや三角の、イガ離れが良いのや悪いの、いろいろある。
今年の栗シーズンももうおしまいだなと思っていると、またばらばら落ちている。外に出るたびに10個くらいは拾ってしまう。
ときどき誰か(動物)が噛み割って食べたあとの皮が散らばっている。柵をして猪は入れないようになっているから、隙間をくぐれる子どもの猪か、もしかしたらアナグマかもしれない。

園芸種にはとても及ばないけれど、野生の栗としては大きいほうだ。

 

本日のゲスト。(足あります!)

カナヘビさん。

 

すぐそばにいた半分くらいのちっちゃい子。親子かな?

 

そして本日のにゃんズ。

なんと! 珍しいツーショット。
クレ坊が先に寝ているところに、コマ吉があとから来て、そろりそろりとくっついた。
ほらねー、コマちゃんが耳噛んだりしなければ仲良くできるんだよ。
(でも10分ほどで「み~」「ぎ~」ドタバタと…笑)

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黒ねこサンゴロウ30周年

2024-10-10 21:04:25 | サンゴロウ&テール

偕成社の「黒ねこサンゴロウ」シリーズが、今年で発刊30周年をむかえました。

初版は1994年…『旅のはじまり』『キララの海へ』が7月に出て、『やまねこの島』『黒い海賊船』が9月、『霧の灯台』が12月。
(『ケンとミリ』からの後半5巻は、2年遅れて1996年に出ました)

30周年というのは、自分でもちょっと驚きます。
30年もたつと、現実世界ではいろいろなことが変化し(最初は「わーぷろ」だったのが、今は「ぱそこん」だ!)、作者もそれなりに年をとったりするわけですが、サンゴロウの世界はずっと変わることなくそこにあり、いつでも訪れることができる。
あたりまえだけど、不思議だな、本の世界って。
うみねこ島の港には30年前と同じ風が吹き、石だたみの海岸通りを歩いて、サンゴ細工屋のドアを押せば、おやじさんがカウンターから顔を上げて「お帰り」と言ってくれる。そんな気がします。

このシリーズは10巻すべて電子書籍にもなっていますが、もとの紙の本もまだ手に入ります。これもちょっとした奇跡のようなもの。
姉妹篇の「三日月島のテール」(旧「ドルフィン・エクスプレス」)シリーズも、2年前に新装改訂版が出ました。合わせてお読みいただけると嬉しいです。

本当は何かちゃんとしたお祝い企画を考えたかったのですが、諸事情により体力と気力が足りず、ご挨拶だけになってしまいました。すみません。
これまで読んでくださった方と、これから読んでくださる方に、深い感謝を。ありがとうございます。サンゴロウの愛する青い海と白い帆が、いつもみなさまと共にありますように。

 

***

サンゴロウについての思いとか、裏話とかは、折にふれてあちこちに書いてきたので、うまくまとめられませんが、興味とお時間のある方は、下のリンク先からどうぞ。

<関連リンク>

20周年記念サイト<海岸通り6番地>


閑猫堂 カテゴリー<サンゴロウ&テール>


閑猫堂 サンゴロウQ&Aまとめ

(ご質問は随時受付中です)

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秋明菊など

2024-10-08 22:16:18 | 日々

夏の半ばまでは、まずまず元気だったシュウメイギク。
つぼみが上がってきたと思ったら、急にばたばたと枯れてしまい、がっかりだった。咲く時期にしては暑すぎたのだろうか。
クチナシのしげみにもぐりこんで陽射しを避けていた2本だけがひっそりと花をつけているのをみつけた。

一昨日の夕方の雲と…

 

今朝の雲。

 

これは、いつだっけ。

 

 

ほおずきの天然レース。

 

 

 

モミジガサの花。沢沿いの杉林。
鹿がうろついていたときは、こういうものは真っ先に食われてしまい、花も葉も見かけることはなかった。それでも絶滅することはなく、鹿が入ってこなくなると、いつのまにかちゃんと復活していた。
大食いの鹿でも、根まで残らず掘り起こして食べることはしない。だから、広い範囲を年サイクルで周回していれば、また芽生えてきたものが食べられる。その習性が植物と草食動物の共存を可能にしている。
(問題は、その「広い範囲」の大部分が、いまは人間の都合でスギとヒノキに埋めつくされていることで、密集した常緑針葉樹の山は一年中暗く、下草が生えないから、鹿にとっては不毛の地だ。食事をするには明るい林の縁から里のほうに出てこなければならず、そこでどうしても人間の暮らしと衝突することになる。これは猪や熊も同じ)
今年も鹿の声を聞く季節になった。遠くの山でピョオーと鳴いているだけなら、秋の風物詩といってもいい。

 

本日のクレ坊。

珍しく西向きの出窓にいます。

 



本日の「なるほど」。

科学が証明 「手書き」の絶大なメリット、「脳全体が活性化する」

学生時代、試験勉強をするのに、わたしは「手で書いて覚える」タイプだったから、これはすごく納得できる。子どもには早くからタブレットなど持たせず、文字も絵もできるだけ昔ながらの筆記具で書かせるべきだと思う。学習も遊びもすべてピッピッと「押すだけ」では何も育たない。
なにしろ学校を出てしまうと、文字を手で書く機会なんてほんとうに少ないのだ。今月からは郵便料金も上がり、手紙を書く人もさらに減りそうな気がする。
これからは、ささやかな個人の脳など使わなくていいように、かしこいAI君がちゃんとやってくれるようになるのかしら。

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金木犀など

2024-10-03 11:49:34 | 日々

いつも香りで先に気づくキンモクセイ。
一昨日はまだつぼみで目立たなかったけれど、きょうはぽちぽち咲いています。

 

ヒガンバナもまだ咲いている。
ひなたにわいわいと群れているのより、やや日陰で木洩れ日のさすところに1本だけすっと立っているのがきれいだと思う。
でもその「1本だけ」が、来年、再来年と倍々に増えていって、じきにぎゅうぎゅうになってしまうのでね。
花壇の土にいっぱい混ざっていたヒガンバナの根を退治するのに3年もかかったのだが、もういいかなと油断したところにこっそり咲いたこの1本、どうしたものかと思案中。
(たぶん考えてる間に増える)

 

ムクロジの天然葉脈標本。とても薄くて壊れやすい。

 

人工的に作る方法もあるけれど、さまざまな自然条件が重なってできたきれいなものを見るのが好き。

 

ユーパトリウム(西洋フジバカマ)の花に今年もやってきたのが…

 

イシガケチョウ。
ユーパトリウムとアシタバの花がお気に入りで、朝日があたり始める頃、その2つの間をふわふわ行ったり来たりしている。
どうやらすっかりこの地に定着したらしく、昨日は同時に2匹見た。
破れているようで破れてない、どっちが前だかわかりにくいデザイン。
(えーと、左下が頭ですね)

 

長いことぽつぽつと咲き続けているレインリリー。
何種類か混合で植えたはずだけど、結局このピンクだけが残った。

 

赤く熟した山椒の実。
この実の皮を乾燥させてすりつぶしたものが粉山椒なので、人が口にすればたいそう辛い(怖くて試せない!)けれど、小鳥たちにはお気に入りのおやつ。

 

本日のにゃんズ。

影だけバケネコ。

 

バッタ待ち。

 

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