Rさんへ。
ホットメールの調子が良くないそうですが、
26日にこちらから送ったメールは届いてますでしょうか?
毎日のように当然のように電子メールを使っているけれど、
これはいったいどういう仕組みで届くんだろう。
わたしの頭が理解するのは基本的に「飛脚」レベルまでらしい。
ホットメールの向こう端(ってどこ?)に制服を着たおサルが並び、
順番にぽとんと出てくるメールを受け取っては配達に出かける。
そのうちの1匹がRさんちの手前のジャングルで道に迷っている…。
Rさんへ。
ホットメールの調子が良くないそうですが、
26日にこちらから送ったメールは届いてますでしょうか?
毎日のように当然のように電子メールを使っているけれど、
これはいったいどういう仕組みで届くんだろう。
わたしの頭が理解するのは基本的に「飛脚」レベルまでらしい。
ホットメールの向こう端(ってどこ?)に制服を着たおサルが並び、
順番にぽとんと出てくるメールを受け取っては配達に出かける。
そのうちの1匹がRさんちの手前のジャングルで道に迷っている…。
国際郵便を出しに行ったMが帰ってきて言いました。
「航空便と船便のほかにサル便っていうのがあるんだって」
「サル…が運ぶの?!」
耳で聞いただけだと、そう思うでしょ、普通は。
SAL便っていうのは船便と航空便の中間で、
説明によれば船より早く飛行機より遅い。
船より高く飛行機より安い。
飛行機の貨物室に空きがあれば乗せてもらえるという、
なんだかハッキリしないものらしいのですが、
飛行機から降りたあとは、お猿が手渡しして運んでいく
…ような気がする。どうしても。
長らく貸し出し中だったノートパソ2号機が戻ってきたので、
この際にと、だいぶ息切れしてきた1号機から引っ越しました。
XPからXPへなので、基本的に難しいことはありません。
途中で何か無くすと困るので、そろそろと慎重に。
しかしあんまりゆっくりやっていると、
何がどこまで済んだか忘れそうなので、適度に素早く。
ふたつ並べて作業をしていると、
この感じ、何かに似ている。
なんだろう?
ああ、あれ。
やどかりのお引越し。
小さくなったこっちの貝から、
ちょっと大きいあっちの貝へ。
やどかりは「身ひとつ」だけど、
人間はなんて付属物が多いんだろう。
いつのまにかいっぱい増えてしまった写真のデータを
数回に分けて移すのにけっこう時間がかかる。
誰も使ったことのない不要ソフトをざくざくと捨てる。
あれやこれやインストールし直すものも多いし。
ついでにIE7にアップグレードしたのは良いが、
「お気に入り」を移動したらすべて順序が変わってしまったので、
見慣れたように並べ替えるのに苦労する。
ひとまず新しい貝殻に落ち着き、あたりを眺める。
ふむ、静かだ。
窓も明るい。
スペースにゆとりがあって動きやすい。
貝殻の外はいつもと特に変わらぬ風景である。
なんとなく斬新な仕事ができそうな気がするが、
それはつかのまの錯覚にすぎない。
ところで、また羊の話なんですが。
羊にこだわるAyakaさんの調査により、
「電光掲示板羊」の存在が明らかになりました。
柵なしで、左から右へ、等間隔でずらずらと流れていく。
一度に表示されるのは3匹で、真ん中のをカウントする…。
見てみたい。
こっそりどこかのビルの壁にいたりして。
『風町通信』の中の話のひとつが
某私立中学の国語の入試問題に出された、
という話をきいて、ちょっとびっくり。
以前は教材関係のものは著者の承諾なしに作られていたので、
どこで何がどう使われているか、ぜんぜんわかりませんでした。
最近はルールができて、こまごました業者テストやワークブックでも、
そのつど使用許可申請という書類が送られてきます。
でも入試だけは、事前に「これ使います」とは言えないですからね。
過去問として複製していいですか、という問合せがきて
初めて知りました。
さて、もう試験は終わってるから書いていいのかな。
窓ガラスの話です。
ごく短いので丸ごと掲載されています。
それはいいんですけど、
「この物語を読んで後の問に答えなさい」という
その設問が7つほどあって…難しいのよ!
小学6年生の子に回答できるのかな。
わたし、自信ありません。
問7
「風町」に行くためには何が必要だと思いますか。
あなたの考えを200字以内の作文にまとめなさい。
に、にひゃくじ、ですか?
うーん…
模範解答にはどう書いてあるんだろう。
ふと窓の外を見たら、
黒猫がのっしのっしと歩いてきます。
あざやかな黄緑色のものをくわえて。
ああああ…真鈴! メジロとっちゃった!
真鈴は女の子っぽいふっくら顔の猫で、
おめめはまんまるボタンみたいだし、
身体つきもしなやかで柔らかです。
歩き方もふだんは「ととととと…」とおしとやか。
でも、獲物をとったときだけは違う。
のっしのっしと肩をいからせて黒豹モード。
目つきも鋭い小型の猛獣です。
「まり~ん、そのおみやげはいらないよ~」
ガラスごしにいちおう言ってみましたが聞いてません。
どうしてもお持ち帰りしないと気が済まない真鈴ちゃん。
メジロの頭と片方の翼と脚が見える。
背中のほうを口いっぱいにくわえているらしい。
動いてないか。動いてないなあ。駄目かなあ。
ここで叱ったり追いかけたりすると、
あちこち逃げ回って事態は悪化するばかりだから、
猫穴から入ってくるのをじっと待ちます。
入ってくると、たいてい廊下の隅か階段の下まで行って
獲物をいちど放す癖があるので、
その前にうしろから「ほわっ」と抱き上げ、
よーしよしオリコウだねー、などと小声であやしつつ外へ。
家の中で放させてはいけません。
気配を察して他の猫がどっと駆けつけるおそれあり。
また、くわえている獲物にさわってはいけません。
横取りされまいと、きつく噛んでしまうからです。
薬を飲ませるときの要領で、左手を頭の上から回し、
親指と中指を口の両端に入れて開かせる。と、
…ぱたぱたぱた。
メジロさん、飛んでいった!
思いがけず手品が成功したような一瞬。
真鈴みたいに素直な猫だからこそ出来るワザではありますが。
心の中で拍手。
椿の木で、チルチルチルと鳴いています。
助かってよかった!という喜びの歌か、
猫(および飼い主)への強い抗議の声か、
背中が湿ってきもちわるぅい!と訴えているのか。
メジロさんごめんなさい。
ほら、真鈴も(ぺこり)。
陸上競技としても大都市イベントとしても、
特に興味はなく、知人が出場したわけでもないのですが、
ランナーにバナナを何万本だか配るという話を聞いて、
いったいどのような形状にして配るのか、
どうしてもそれが知りたくなってTVを見てしまいました。
うん、疑問はとけた(笑)。
でも食べながら走ってよく平気だなあ。
というか、必死で走ってる最中に
よくバナナとかおにぎりとか食べられるなあ。
いや、それくらい平気な人でないと、
きっとフルマラソンなんて走れないんだろうな。
というようなことを考えているうちに、
あらたな疑問が浮上する。
バナナは東京ではとれないのに、
どうして東京みやげの代表になっているんだろう。
ついでに、東京ともマラソンとも関係ない話ですが、
わたしの生まれた町には
「バナナの叩き売り発祥の地」という碑が立っています。
わたしはこれを、バナナをぱんぱん叩いて売るのだと、
かなり長いこと思いこんでいました。
竹製の30センチ定規で。
うーん、どこからきたんだ、その誤ったイメージ。
チョコバナナケーキを焼きました。
間違いなく焼ける数少ないレパートリィのひとつ。
ぱさぱさした菓子は食べないヒト(誰だ)も
これなら食べるしっとりしたケーキです。
砂糖漬けチェリーをたっぷり入れたミリアムというお菓子を
小さいアルミカップで焼くのも簡単で美味しいですが
(あ、完全に自分本位で作ってますねえ)、
まともなチェリーを入手しそびれたので。
いや、入手するちょっとした努力を怠り…また次回に。
晩ごはんに、ちらし寿司。
微妙に「ひな祭り」と混同したような気も。
市販のちらし寿司の素を使ったらちょっと甘かったので、
そのへんの夏みかんをとってきて
(半野生化しているので、実が小さくてかたい)
絞らずにこまかくほぐして混ぜ込んでみました。
とてもきれいなお寿司になったけれど、こんどは酸っぱすぎた。
さて、毎年たくさん(おもに「友チョコ」を)いただいてくる若旦那。
卒業間近で、2月はもう授業がないのですが、
なぜか14日だけ登校日でした。
これは学校と製菓業界が共謀…じゃなくて単なる偶然だと思うけど。
桜さん、としえさん、どうもありがとうございます!
しおりちゃん、お手製トリュフ美味しかったです!
本日のタイトルは、おなじみジャズの名曲。
でもバレンタインデーとは関係ないんだろうな、と思っていたら、
彼氏の名前がバレンタインで、
「毎日がバレンタインデーよ~」なんて言ってる歌詞でした。
ふうん。なんとなく意外。
ああ、ひでェ目にあった。
バケモノ屋敷だ。
え? あそこのほら、山ン中の一軒家さ。
おデブの飼い猫が何匹もごろごろしてるだろ。
猫穴は開けっぱなし、食い物だって置きっぱなしでよ。
無用心もいいとこさ。
じつは、このごろ、オイラ、ちょいちょい行ってたんだ。
昨夜はまたとびきりの冷え込みだったしな。
たまにはうまいもん食ってあったまらなきゃ、
野良暮らしはやってられねェや。
なァに、あそこん家の若い奴とは話がつけてあるんだ。
オイラがにらめば引っ込んでおとなしくしてるのよ。
人間? ああ、なんかいるみたいだけどな。
あいつら夜はさっさと寝ちまうから心配ない。
そいで、オイラ、堂々と猫穴から入ってったわけさ。
ちょっくらごめんよ。
おじゃましますよ。
え? オイラだって挨拶くらいするんだぜ。
大きな声ではっきりとな。それが礼儀ってもんだ。
黙って入るのはドロボウだからなドロボウ。
あとは勝手知ったる他ニャンの家。
さてまずは腹ごしらえを、って、奥へ行きかけたら、
2階からドンドンて足音が。
なんだなんだ。
おい、みんな寝てるはずじゃなかったのか。
いきなりこっち来るぞ。
こういうときはすみやかに逃げるが勝ちだ。
逃げ道はいつもばっちり頭に入れとく。
な?
それが野良の常識ってもんだろ。
ところが、
見あたらねェんだよ猫穴が!
暗かったから…って、オイラ現役バリバリの野良だぜ。
暗闇でも見えねェわけがねェだろ。
足音がどんどんこっちへ来る。
それがなんか白っぽいぼーっとしたモノでさ。
人間か? いや、バケモノだバケモノ。
さすがのオイラも、うろたえた。
いや、正直、あせったぜ。
逃げ道をふさがれたってのがまずかったな。
表がだめなら裏だ、ってんで、とにかく裏へ走った。
あそこは、なんだ、風呂場か。
風呂場なわけねェだろ、ペンギンがいたぜ、ペンギン。
ちっこいのがうじゃうじゃと。
しかも窓は閉まってる。
オイラの手じゃ、あれは開けられねェからなあ。
で、また戻って。
そしたらバケモノと鉢合わせ。
あとはもう…パニック状態ってのか。
とにかく無我夢中だ。
あっち行って、こっち行って、あっちこっち体当たりして。
ああ、いっぺんくらい、バケモノの足踏んだかな。
なんだかむこうもぎゃあぎゃあ騒いでたけど、
オイラ、命がけなんだから、それどころじゃねェや。
そのうち、何がどうなったんだか、目の前の窓が開いたんで、
そこから飛び出して、まっしぐらのノンストップさ。
どこをどう走ったかもおぼえてないさ。
ああ、まいった。
あの家には近寄るんじゃないぞ。
バケモノ屋敷だ。
油断させといてつかまえる仕掛けがあるんだ。
出られなくなったら最後、バケモノに頭から食われちまうんだ。
いいか、おまえらも、気をつけろよな。
夕方、雨戸を閉めるちょっと前。
「ふくろうが鳴いてるよ」とMが言いました。
西側の川の向こうのヒノキ林のあたり。
「ほうほう」と鳴いて、一呼吸おいてから、
「ごろすけほうほう」とつづけて鳴く。
その一呼吸のところに、こくりとうなずく動作が入る…ような感じ。
見たわけではないので本当はどうかわからないけど。
「ぼろ着て奉公」…と昔の人は聞いたそうです。
奉公人よりは大旦那のイメージだけどなあ、ふくろうは。
さんちゃんは猫穴をくぐって帰ってくると、
途中に人がいても目もくれず、ドドドドと猫らしからぬ足音をたてて
まっすぐ台所へ直行して小テーブルにとびのり、
ボクのゴハンは?…という顔で待っている。
缶詰とドライフードを混ぜて入れると、入れ終えないうちに顔をつっこみ、
がつがつと勢いよく食べるが、半分ほどでやめてしまい、
いつのまにかストーブの前で顔をあらっている、と思ったら、
またすぐ猫穴をくぐって出て行く。
遊びに夢中の男の子のようだ。
どんな楽しいことがあるんだろう。
昔の中国のような服装をした小さい子どもが夢に出てきた。
ふくらんだ絹の綿入れのようなものを着て、
両手を広げてくるくる回りながら、きゃあきゃあと変な声で笑う。
回りながら姿が薄くなって消えていき、笑い声だけになる。
目が覚めたら、外でよその猫が鳴いていた。
さんちゃんは布団の上で熟睡中。
よそ猫を追い払いに出て行く様子はない。
何やら協定ができたらしい。