とつぜん外で「うひゃー」というような声がして、
農作業をしていたMがバタバタと走ってきました。
畑のすぐそばにスズメバチの巣があったって!
ほんの数時間前にわたしが栗拾いをしたり
雑草を抜いたりしていた場所から
数メートルしか離れていないじゃありませんか。
このあたり、イノシシはいるけど熊はいなので、
怖いものといったらムカデにマムシ、
それより怖いのがスズメバチ。
スズメバチは、巣が大きくなっている秋が一番危険です。
遭遇すると、威圧感のある羽音ですぐわかります。
1ぴきでも「いる!」と感じたら、「どこどこ?」なんて見回さず、
一目散に逃げ帰ってくるのがよいでしょう。
遅く作られた巣だったのか、規模が小さかったので、
Mはスプレーを2本持っていって駆除してしまいました。
(ある程度慣れた人だからできることなので、
一般の方は絶対に、ぜーったいに真似しないように!)
じつはスズメバチに出会っても平気な場合もあります。
単独で花の蜜をあつめにきているときと、
同じく単独で室内に迷い込んできたとき。
つまり巣から離れた場所なら、
こっちから手を出したりしないかぎりは大丈夫。
家に入ってきて窓ぎわでぶんぶんしているのなんか、
虫捕り網でさぱっとすくってしまえばいいのです。
「クマンバチは飛ぶ」という有名なリムスキー・コルサコフの曲、
あれは本当は「スズメバチ」なんじゃないかと思います。
クマンバチ(熊蜂)は丸々とした大きな蜂で、
初夏の晴れた日にホバリングしているのをよく見ますが、
名前と見かけによらず攻撃性は非常に低く、
スズメバチのように集団の巣もつくらないため、
うちではぜんぜん警戒されておりません。
むしろ要注意なのは小型のアシナガバチの仲間、
意外に身近な庭木などにこっそり巣を作っているので、
知らずに手をつっこむとチクン!です。
それからムカデもね。どこからか家の中に入ってきて
流しのタワシの中に潜んでたりするし…
(ああ、こういう話題もキリがない、もうやめよう)
さてさて、さんちゃんは、元気ですが、
見るからに凶悪そうなスカーフェイスになっております。
猫は自分でなめてしまうから薬つけられないし、
この場所では包帯も巻けないし。
もともと、まんまるパッチリおめめの真鈴と違って、
この子は市川雷蔵演じる眠狂四郎みたいな
ニヒルな目つき(?)が得意なんですが、
そのほっぺが治るまではもう悪役専門だね。