黒姫、いまが見ごろ。
その名のとおり、茎が黒っぽくなってきた。
昨年はまだ小さい苗で、雨が降るとはねかえった泥をかぶってしまうので、根元をカバーするなどいちいち気を使ったけれど、もう大丈夫。
山紫陽花の中でも、葉っぱが丸いタイプは成長が早いのかな。
葉っぱ細いタイプの藍姫さんは、ゆっくりかな。
それでも、昨年3つだった花が、今年は10に増えました。
こちらは紅ちゃん。
たった一枝から挿し木をして、いまでは花の咲く木が3本に。
中央の小さいつぶつぶ(真花)が花火のように開くころ、白い装飾花はほんのりピンクに変わっていく。
ヒメアジサイ(だと思っている)も色づき始めた。涼しげな水色。
☆
ある日。
カラスの声がカアカアとやけに騒がしいので出てみたら、上空に2羽飛んでいる。
1羽はカラス。もう1羽は、よく見ると色が薄く、カラスよりやや大きいくらいの猛禽で、たぶんノスリ。
カラスのほうがノスリを攻撃しているらしい。翼がぶつかったり、もつれあったり、さかさまになったりの空中戦だ。
ノスリは、ときどき小さい声で「ピョオ~」といって、あきらかにイヤそうにしている。一方的に追いまくられて、すこしずつ遠ざかり、山の陰に消えていった。
同じ光景を、数日後にも見た。カラスは2羽で、相手はノスリ。あの下あたりに、カラスの巣があるのかな。ノスリの巣はどこだろう。
☆
別の日。
「ピイッ! ピイッ!」と聞き慣れない鳥の声がする。同じ調子で、かなり長く続いている。
気になって探したら、川向こうの高い杉のてっぺんに、カラス。
その隣の杉のてっぺんに、セグロセキレイ。
白黒のセグロが、真っ黒のカラスに、何か文句をいっているようだ。自分の何倍も大きい相手にむかって、姿勢よく毅然とした態度で鳴き続けている。
その上空に、ツバメが数羽、チャーチャーいいながら飛び回っていて、まあこれは全然関係ないかもしれないけれど、白黒なかまとして、セグロを援護しているようにも見える。
先日とは逆に、抗議される立場のカラスは、横を向いて聞こえないふりをして、バツが悪そうにちょっと羽繕いをしたりしている。
☆
またある日。
夕方になりかける頃、家の西側で「ギャオギャオギャオギャオ!」と、ただならぬ動物の声がした。
クレがよそ猫とけんかしているのではと、あわてて2階のベランダからのぞくと、Mが「こらこらこらっ!」と言いながら、川のほうへ降りていくところだ。
突然、焦げ茶とベージュ色のツートンカラーの生き物が2匹、川から駆け上がってきて、すごいスピードで道を走り抜けて視界から消えた。
あきらかに猫ではないので、いちおう安心。だけど、えーと、アレハ、ナンダ?
現場へ行ってみたが、もう何も見あたらない。どこ行ったのかなあ、としばらくうろうろしていたら、さっきと同じ川のほうから、同じ2匹が、まっすぐこっちへ向かって走ってくるじゃないですか。
思わず「わあ~、来た来た!」と叫んだら、むこうも気づいて、5メートルくらいのところでぱっと二手にわかれ、すごいスピードのまま、アッチとコッチに走って行ってしまった。
こういう場合、どっちを追うべきか、ヒトはどうしても頭で考えるので、その数秒の間にどっちにも逃げられてしまう。二兎を追う者…である。
アナグマって(ウサギじゃなくアナグマです)ふつう夜行性だし、動きものたのたしているイメージだったので、明るいときに全力疾走する姿を見たのは貴重だったかもしれない。
この季節、アナグマは地面に落ちた桑の実を大量に食べている。そら豆畑を荒らすのは、もしかしたらハクビシンではなく、アナグマかも。
セリ科のこまかい白い花が、なぜか昔から好きで。これは野生のミツバ。
大きな株になっていて、腰くらいの高さがある。とてもミツバとは思えない。
本日のコマ吉。
新しいお昼寝場所を発見。
(ここに上がろうとして、積んである薪を崩すので困るんだけど)
正座してメジロさんのさえずりを聴いている。
(掛け算の七の段をうんと早口で言う感じです)
七の段、飽きた。
本日の「いいね!」
The Bowerbird's Grand Performance
Flame bowerbird(オウゴンフウチョウモドキ)の求愛行動。
ニワシドリとフウチョウのディスプレイを見るたびに、ほんと変な奴らだなあと思うけれど、むこうから見れば人間のほうがよっぽど理解しがたいだろうな。
ついでにこちらもどうぞ~。
若き音楽家はなぜ博物館の鳥300体を盗んだのか