コシオガマ。今年はずいぶん増えた。
見た目には全然わからないけれど、半寄生植物である。
このように緑色の葉を持ち、自分で光合成もできるが、近くに適当な植物があると、その根から水分や養分を吸うこともできる。
だから強いかというと、そうでもなさそうで、全体の印象はむしろ弱々しく、遠慮がちに咲いている。
コシオガマの名は、同属のシオガマギクより小ぶりだから。
シオガマは、「葉まで美しい」を「浜で美しい=塩釜」にかけたもの。
と、図鑑にもそう書いてあるけれど、これはほんとなのかなあ。
(出た! 何ごとも疑り深い閑猫)
ピンクの花も可愛らしいのだが、一目でコシオガマだとわかる特徴は葉のほうで、独特の色とこまかい切れ込みが、たしかに美しい。
だけど、塩釜って?
実物を見たことがないのでよくわからないけれど、砂浜に海水を汲み上げ、太陽熱で水分を蒸発させて濃度を高くし、それをさらに大きな釜で煮詰めて塩をつくる、でしょ?
これは大変な重労働であって、貴族階級の方々から見れば「海辺の風物詩」「風情があっていいわァ」かもしれないけれど、この上品な薄緑の葉っぱから、高温でぐぶぐぶ煮立っている塩の釜への連想、どうもしっくりこない気がする。
あ、もしかしたら…
塩の結晶ができるときって、冬の窓につく霜みたいに、こんなぎざぎざの葉っぱの形にならないだろうか。
もしそうなら、塩釜でいいんだ。
と思いつき、台所で塩水を煮詰めて実験してみたのですが、うーん…
鍋の底がぼーっと一面に白くなっただけで、はっきりした結晶の形は出ませんでした。ざんねん。
でもまあ、スーパーで買った塩とガスの火だからね。
ほんものの海水で、成分や温度や燃料など、諸々の条件が揃えば、もしかして…(←あきらめ悪し)
風にとばされてきたネムノキの実。
マメ科なので、豆の莢です。
種子がきちんと並んで入っている。
置いておいたら、いつのまにか蟻が運んで行ってしまった。
冬ごもりの食料にするのかな。
本日のにゃんこ。
こちらは、早くも「おひざで冬ごもり」態勢のきなちゃん。
ただ乗ってるだけではなく、シッカリ爪をかけており、下ろそうとするとしがみつく。
こっちをはずすと、あっちにひっつき、まるでマジックテープのようだ。
これだから、秋冬に家で着るものは、すぐにボロボロになってしまう。
はなれないもん。
本日の「いいね!」
第19回 月夜の幻燈会『オッベルと象』
10月20日(土)18:30-19:10(開場18時)
東京・小平中央公園 雑木林
幻燈会という言葉の響きがいいですね。
しかし、何でも気になる閑猫は、ここでも「オッベル」が気になるのです。
どうしてわざわざこんな発音しにくい名前をつけたのか。
賢治さんは「オッペル」か「オッフェル」のつもりじゃなかったの? ほんとに?