久しぶりにお裁縫をしました。
グールドのベートーヴェンを聴きながら。
昔はミシンも手縫いもこまめにしていました。
高校のときは制服がなかったので、
自分で縫ったチェックのプリーツスカートで通学していました。
インド綿のテーブルクロスを、パズルのように工夫して
夏のお出かけ着に仕立てたこともあったっけ。
子どもがうまれたとき、布おむつは何十枚も手で縫ったし、
小さいうちはパジャマなんかも山ほど縫いました。
でも最近は「とれたボタンつけ」以外には
めったにお裁縫箱を出さなくなっていたので。
さて、きょうわたしが縫ったものは…
なんていえばいいんでしょうね、これは。
生成りのキャンバス地を2つ折にして3つ折にして、
つまり6枚重ねにした幅30センチ長さ70センチの長方形。
その短辺のほうにそれぞれ持ち手が縫いつけてある。
(持ち手は古ジーンズのベルト部分を利用)
こんなものはまずどこにも売っていないし、
たいていのお家にはないので想像しにくいと思いますが、
我が家の冬には欠かせない「ストーブの薪運び」であります。
居間のストーブの横に薪を入れる木箱が置いてあり、
なくなると窓の外の薪置き場から運び入れるのですが、
これが長さも太さもばらばら、しかもけっこう重く、
手で持つと一度に2~3本しか持てないし、
途中に樹皮や木屑が散らばるのでお掃除が面倒。
それでわたしが考案したのが、これ。
横長にひろげ、その上に薪を縦に並べ、
左右からくるむようによいしょと持ち上げて運びます。
ふろしきと同じで融通のきくところが、とても便利。
前のがぼろぼろになって夏に捨ててしまったので、
今年は新調したわけです。
用途が用途なので、針目が不ぞろいでも曲がっていても
ぜんぜん問題ありません。
ただひたすら丈夫に、丈夫に!
(だって使用中に破れたら、薪が足の上に落ちますから)
しかしちょっと厚くしすぎた。針が折れそうだった。指が痛い…。
月曜日は お洗濯
火曜日は アイロンかけ
水曜日は お裁縫
木曜日は 庭仕事
金曜日は お買い物
土曜日は お掃除とパン焼き
日曜日は お客さま
わたしが小さいころ読んでもらった
「エプロンカレンダー」というお話に出てくる
クリッパーステップおばあさんの一週間。
おばあさんは7色のエプロンを持っていて、
青はお洗濯、黄色はアイロンかけと
順番に使ってカレンダーがわりにしていたのですが、
ある日、子犬のピクシーがいたずらをして
重ねてあるエプロンをひっくり返したので、
曜日が一日ずれてしまい…
作者はルーシー・エルダーという人。
いかにも「古き良きアメリカ」という雰囲気で、
今でも好きなお話です。
水曜日はお裁縫。
そういえば、きょうは土曜日。