福島県福島市在住@チエちゃんです
2011年3月13日(日) 震災3日目
17時
帰宅後、作業したことで疲れ果ててしまった私は、夕食の準備をする気にもなれず、コタツで横になっていた。
台所の方で、ドスンと音がした。
また、長男が冷蔵庫の中を漁っているのか? 何か落としたな?
まったく、食料難の時に・・・
と考えていると、シーンとして後がない。
不審に思い、台所へ行ってみる。
すると、両足を投げ出し、長男が座っていた。
「どうした?」
「ん、・・・・なんかヘンだ。目の前が真っ暗だ。なんかヘン・・・頭が痛い。」
顔が真っ青だ。これは、大変だ!
あわててヒロシを呼ぶ。
「気持ち悪くないか?」
側にあった洗い桶をあてがう。長男が、吐いた。茶色の水が出てきた。
少し落ち着いてから、コタツで身体を温めることにした。
神経が図太いと思っていたが、彼も今回の震災で相当なストレスを抱えていたのだと思った。
当日、屋外に避難した時、薄着だったので寒かった上に、今日は給水所に2時間以上並んだことで、体調を崩してしまったのだろう。
薬を飲み、早々に休むことにした。
ところで、電気が通ったというのに、我が家の電話は繋がらない。
受話器を取っても、ウンでもスンでもない。
これは、何か復帰作業をしないとだめだと気付く。
ヒロシが、マニュアルを引っ張り出し、あちこち操作してやっと、ツーッという発信音が聞こえた。
けれども、あちこち、電話してみるが全く繋がらなかった。
二男とも連絡が取れない。
これまで、例のない大震災だ。相当混んでいるのだと思った。
その17へ つづく