チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

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帰ってきたキャシー

2014年07月12日 | 
↑まだ、どこかうつろな目をしたキャシー

昨日のこと、行方不明になっていたのキャシーが帰ってきました。
私たちは半分あきらめかけていたところでしたので、それはもう泣いて喜びました。
休日だった二男が、ベランダの物干し台にいるキャシーを見つけて保護したのです。

行方不明になって16日。
部屋飼いでしたので、戸外の世界ことをまったく知りません。
まして狩りをして獲物を捕まえたことなど、一度もないのです。
どのようにして、飢えと乾き、雨露をしのいでいたのだろう?
私たちの不注意のせいで、本当に可哀相なことをしてしまった。
ごめんね、キャシー。

バクバクとエサを食べ、ゴクゴクと水を飲んで、横になり、
またバクバクとエサを食べ、ゴクゴクと水を飲んで、横になり・・・
4回繰り返したそうだ。
それから、死んだように眠った。
いえいえ、これは正しい表現ではありません。
疲れ果て眠りたいけれど、神経はピンと張りつめ、僅かな物音にもピクッと反応しながら、それでも眠りたい。

キャシー、安心していいんだよ。
今は、ゆっくりお休み。

キャシー、私たちの許へ帰って来てくれて、ありがとう。



弥勒の月/本

2014年07月12日 | 
著者:あさのあつこ(光文社) 2006年

商人の若妻が身を投げた!その死の真相は?

北定町廻り同心 木暮信次郎 と 小間物問屋 遠野屋清之介を巡る最初の事件。

他人を信じることも、情けをかけたこともない冷徹な信次郎に対し、寒々とした思いにとらわれ、女房の温もりが恋しくなった岡っ引き 伊佐治親分が心の中でつぶやく言葉。


女と睦んで、子を作って、生きて、働いて、
寒い夜に、閨でお互いの暖かさに気を許して・・・
 それが、まっとうな暮らしってもんだろう。

あさのあつこさんというと、「バッテリー」など少年少女向けの作家という感じがしますが、時代もの捕り物帳です。
実は、あさのさんの作品は初めて読みました。

あ~、おもしろかった!