なぜ?
由美ちゃんは自分の水着を持ってたの?
この東京行きは、急に決まったはずなのに、由美ちゃんはプールに行くことを知ってたの?
チエちゃんは、自分だけのけ者にされたような気がしたのでした。
その年の夏、おじいちゃんは救急車でF市の病院へ搬送され、盲腸の緊急手術を受けたのです。高齢のせいか痛みがなく、気付いた時には、盲腸が破裂して危険な状態でした。
東京から、ヨシヒサ伯父さんがお見舞いに駆けつけましたが、その時には、おじいちゃんは危険な状態を脱し、快方に向かっておりました。
一安心した伯父さんは、チエちゃんと従姉妹の由美ちゃんを夏休みだから、東京に遊びに来ないかと誘ったのです。
チエちゃんたちは、思いがけなく伯父さん家に行くことになったのでした。
一週間ほど滞在したある日、”としまえん”行くことになりました。
”としまえん”にね、流れるプールがあるんだよ!たのしいよ!
従兄妹のマー君が言います。
流れるプール? 一体 何、それ?
行けば、わかるよ!
でも、チエちゃんは水着を持っていません。プールに行くなんて、知らなかったからです。
アキ子おばさんが、お古の水着を貸してくれることになりました。
”としまえん”に着いて、着替えたその水着は、オレンジ色のセパレートタイプでした。大人びたその水着を着たチエちゃんは、恥ずかしいけれど、ちょっぴりうれしくもありました。
チエちゃんの胸が膨らみ始めていたとはいえ、大人の女性のようなわけにはいきません。水着の胸パットを指で押すと、ペコっとへこむのでした。
浮き輪を持って、いざ、流れるプールへ。
なるほど、こりゃあ、ほんとに流れるプールだ。浮き輪につかまっていれば、自然に流されていく。東京って、すごいや!
さっき、自分だけのけ者にされたと思ったことなど、すっかり忘れてしまったチエちゃんなのでした。
由美ちゃんは自分の水着を持ってたの?
この東京行きは、急に決まったはずなのに、由美ちゃんはプールに行くことを知ってたの?
チエちゃんは、自分だけのけ者にされたような気がしたのでした。
その年の夏、おじいちゃんは救急車でF市の病院へ搬送され、盲腸の緊急手術を受けたのです。高齢のせいか痛みがなく、気付いた時には、盲腸が破裂して危険な状態でした。
東京から、ヨシヒサ伯父さんがお見舞いに駆けつけましたが、その時には、おじいちゃんは危険な状態を脱し、快方に向かっておりました。
一安心した伯父さんは、チエちゃんと従姉妹の由美ちゃんを夏休みだから、東京に遊びに来ないかと誘ったのです。
チエちゃんたちは、思いがけなく伯父さん家に行くことになったのでした。
一週間ほど滞在したある日、”としまえん”行くことになりました。
”としまえん”にね、流れるプールがあるんだよ!たのしいよ!
従兄妹のマー君が言います。
流れるプール? 一体 何、それ?
行けば、わかるよ!
でも、チエちゃんは水着を持っていません。プールに行くなんて、知らなかったからです。
アキ子おばさんが、お古の水着を貸してくれることになりました。
”としまえん”に着いて、着替えたその水着は、オレンジ色のセパレートタイプでした。大人びたその水着を着たチエちゃんは、恥ずかしいけれど、ちょっぴりうれしくもありました。
チエちゃんの胸が膨らみ始めていたとはいえ、大人の女性のようなわけにはいきません。水着の胸パットを指で押すと、ペコっとへこむのでした。
浮き輪を持って、いざ、流れるプールへ。
なるほど、こりゃあ、ほんとに流れるプールだ。浮き輪につかまっていれば、自然に流されていく。東京って、すごいや!
さっき、自分だけのけ者にされたと思ったことなど、すっかり忘れてしまったチエちゃんなのでした。
ホントによく流れてました。
ツウは逆に泳いで全然進まないところに面白みを感じたものです。
夢は流れるプールで”流しそうめん”
チエちゃんは、学校のプールは苦手だったけど、流れるプールは全然OK!
だって、浮き輪があるもん