国連が発表した2005年版の「世界人口白書」では、世界の人口は約64億人。2050年には90億人突破との予測。一方、少子高齢化が進む日本は、約1億2810万人で9位から10位に。2050年には、約1億1220万人に減少するとの予想。政府は、人口減歯止め策を模索しているが、私は少し違った思いを持っている。
それは、限られた資源を持つ国土だから、それ相応の人口規模になった方が良いと思うからだ。果てしなく発展を続けることにより、日本経済を豊かにするという幻想を捨てたらどうかと思うのだ。日本企業は、世界各地に生産拠点を持ち、グローバルレベルでの市場競争を展開している。GDP世界二位の超経済大国だから、日本経済にかげりが見えれば、その影響度が大きいことも理解できる。だが、その先にあるのは一体何なのだろう。
「貧乏暇無し」は、遠い昔の話。戦後の飢餓時代を乗り切るために、日本国民は、がむしゃらに働いた。外国からエコノミック・アニマルとか働き蜂と揶揄されながらも、日本経済は高度成長を成し遂げた。誰もが「金持ち暇アリ」を夢見、「一億総中流」と呼ばれるレベルまで達したのが、バブル期。「金持ち暇無し」になり、もう少しで夢に手が届くまでになった時、バブルは気泡と化した。国民一人一人が、伸びきった価値観を身の丈相応に縮める努力が、一番大切なのに出来ないでいる。現代の殺伐とした社会を作り上げた最大の原因は、経済発展の過程で置き去りにされた、大切な家庭生活や公徳心といった精神文化の欠落ではなかったのか。
今までは時間をお金で買って来たが、老後は、時間がありあまる。この時間・暇を有効に使ってお金をかけずに豊かに暮らす方法を見つけることが余程、充実した人生を送ることが出来るのではないかと思っている。タイムシェアリングで雇用を確保したり、定年を65歳まで延長し、年金受給期間を短くするなどという発想は、「貧乏暇無し」時代へ逆行する発想に思えるのだが。
それは、限られた資源を持つ国土だから、それ相応の人口規模になった方が良いと思うからだ。果てしなく発展を続けることにより、日本経済を豊かにするという幻想を捨てたらどうかと思うのだ。日本企業は、世界各地に生産拠点を持ち、グローバルレベルでの市場競争を展開している。GDP世界二位の超経済大国だから、日本経済にかげりが見えれば、その影響度が大きいことも理解できる。だが、その先にあるのは一体何なのだろう。
「貧乏暇無し」は、遠い昔の話。戦後の飢餓時代を乗り切るために、日本国民は、がむしゃらに働いた。外国からエコノミック・アニマルとか働き蜂と揶揄されながらも、日本経済は高度成長を成し遂げた。誰もが「金持ち暇アリ」を夢見、「一億総中流」と呼ばれるレベルまで達したのが、バブル期。「金持ち暇無し」になり、もう少しで夢に手が届くまでになった時、バブルは気泡と化した。国民一人一人が、伸びきった価値観を身の丈相応に縮める努力が、一番大切なのに出来ないでいる。現代の殺伐とした社会を作り上げた最大の原因は、経済発展の過程で置き去りにされた、大切な家庭生活や公徳心といった精神文化の欠落ではなかったのか。
今までは時間をお金で買って来たが、老後は、時間がありあまる。この時間・暇を有効に使ってお金をかけずに豊かに暮らす方法を見つけることが余程、充実した人生を送ることが出来るのではないかと思っている。タイムシェアリングで雇用を確保したり、定年を65歳まで延長し、年金受給期間を短くするなどという発想は、「貧乏暇無し」時代へ逆行する発想に思えるのだが。