プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★歌は世につれ!

2006-11-29 11:24:31 | 日記・エッセイ・コラム

 夜中に目が醒めると必ず、枕元に置いたラジオをつけ、NHKの「ラジオ深夜便」を聴く。イヤホンで聞き入るうちにまどろむこともあるし、眠れぬままずーっと聴いていることもある好きな番組の一つだ。

 今日も午前2時過ぎからラジオのスイッチをいれた。カントリー・ウエスタンを3時まで1時間、続いて3時から4時までは、「昭和31年の流行歌」が流れた。三橋美智也の「りんご村から」、曽根史朗の「若いお巡りさん」、大津美子の「ここに幸あり」等々10曲。

 曲の合間にアナが当時の世相や時代背景を語ったり、リスナーからの投書を読み上げたりしながら進行する。「歌は世に連れ 世は歌に連れ」と言うが、思い出と歌とが重なり、当時を回想出来るので中高年のリスナーが圧倒的に多いようだ。 リスナーの声は創作ではなく、実体験談なので抵抗なく受け入れることができる。時には、病床に伏す人や一人暮らしの古老からの投書文が涙を誘う。

 「もしもし家出をしたのか 娘さん 君の気持ちも わかるけど 故郷じゃ父さん 母さん達が死ぬほど心配してるだろ 送ってあげよう 任せておきな 今なら間にあう 終列車」は、「若いお巡りさん」の二題目の歌詞。当時、私は中1。現代の若者にこの歌がどういう響きを持って伝わるのだろうかと考え込むうちに、いつしか眠り込んでいた。