★戦後70年の悪夢

　世論調査で、「広島と長崎」が被爆した日を正確に答えた人が30％に満たなかった。沖縄の「慰霊の日」と「終戦の日」を加えると、正答率はもっと低くなる。

　今日、長崎被爆の平和宣言に際し、田上市長は、「安保法案の慎重審議」を訴えた。一方、安倍総理は、広島の平和式典で触れずに批判を浴びた「非核三原則」を盛り込んだが、空疎な印象を与えた。

　さて、猛暑が続くが、今年は電力不足による節電の声を聞かない。原発無しで十分、賄える状況にあるにも拘わらず、11日には川内原発が再稼働する。福島の廃炉に要する年月は70年以上かかるというのに。

　世界で唯一の原爆被災国である日本が、平和利用の美名のもと、原発を利用し、外国に売り込む。戦後70年を経て、広島・長崎の悪夢を忘れかけている。　お盆休暇で里帰りして先祖の墓参りに行く人もいれば、65万人もの人が海外で過ごす。

　目的すらよく分からない「海の日」や「山の日」を休日にするなら、8月15日を国民の休日にして、戦争を風化させずに、新時代のスタートにして欲しい。