11月19日午前9時、花火が打ち上げられ号砲1発。626名のランナーが一斉にスタートした。例年より参加者が少なめだが、福井県内唯一のフルマラソン限定大会とあって、常連に愛されている。河川敷で開催される大会共通で沿道の声援は期待出来ないが、ボランティア・スタッフの熱烈な励ましと笑顔は他の大会にひけをとらない。
松村和子のヒット曲「帰ってこいよ」で送り出す趣向が、ランナーの緊張をほぐし和やかな雰囲気をかもし出す。私達夫婦は、キロ7分のペースをキープする約束で最後方からスタート。制限時間6時間だが、このペースで完走すれば、4時間56分でゴール出来る計算だ。
気温が低く、時折り小雨がぱらついたが、寒さ対策を怠らなければスタミナを温存できるので私には好都合だった。 長袖と半そでシャツを二枚重ねし、ゼッケンを胸の位置ではなく低めに装着。更にタオルハンカチをスパッツ前部に挟み込み、腹部の冷えを防ぐ。ちょっとした工夫が長時間のランニングでは防寒対策になる。
設定通りにタイムを刻んでいたが、15キロ過ぎで妻が腹痛を訴え遅れ出した。顔色が悪いので気になったが、私自身、最近、満足なレースが出来ずにいたので、気遣う余裕が無く先行。いつもブレーキを起こす魔の30キロを無事通過し、最大の山場35キロ以降も足が止まることはなかった。
タイムは、「4時間56分30秒」で、昨年の4時間52分30秒に4分及ばなかったが、エイドステーションを含め立ち止まらない、いわゆる”長さん流完走”を数年振りに達成した感動は大きかった。ゴール間近で流れてきた「帰ってこいよ」に「帰ってきたよー」と両手を挙げてゴール。妻は、残念ながら35キロ付近でリタイアした。
次回は、今年一年の走りを総括したい。