プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★あざとい政治家の法解釈

2015-06-24 08:55:21 | 日記・エッセイ・コラム
 安倍首相は、安保法制の合憲性の根拠として、「その時々の国際情勢への対応をどうすべきか。これを考え抜くことを放棄するのは、国民の命を守り抜くことを放棄するのに等しい」と力説する。

 国民の生命・財産を守ることは、政治家の義務と責任であることは当然のことだが、論理矛盾も甚だしく、「日本は法治国家」であるという重大な基本認識が欠落している。

 尖閣諸島や小笠原諸島でのサンゴの密猟問題等をみても、我が国を取り巻く環境は不安定で、緊迫の度を増している。ましてや、その海域で生計を立てている漁民にとって、生命の危機すら絵空事ではない。

 ついては、日本独自の問題を解決する努力を怠り、ホルムズ海峡の機雷掃海活動を優先する姿勢すら、私には理解出来ない。「中東地域でのシーレーン上で日本船だけが攻撃を受けるなら個別的自衛権を行使出来るが、多国籍船が往来する以上、、、」等の論理で、集団的自衛権に結びつけるのは飛躍論だ。

 参考人として出席した二人の元内閣法制局長官が、「従来の政府見解を逸脱している」と陳述した。これは、学説ではなく、行政府が一貫して守ってきた見解だ。堂々と、憲法改正を掲げて、国民的議論を展開するのが政治家としての責任であって、小手先の解釈論で乗り切る姿勢は、不遜としか言いようが無い。

  「言うまいと思えど 今日も腹を立て」。

★深層心理

2015-06-22 09:49:46 | 日記・エッセイ・コラム
 カレンダーに目をやると、今日22日は「夏至」で、明日は、「沖縄慰霊の日」。24日は「UFOの日」で、25日「住宅デー」、26日「露天風呂の日」、27日「演説の日」と記念日で埋まっている。

 有意性を疑うような記念日が氾濫している中で、「夏至と沖縄慰霊の日」は、重みが全く異なる。戦後70年の節目を迎えて、「戦争とは、人間が人間で無くなること」だと孫に説く「おじぃ・おばぁ」の言葉を改めて噛みしめたい。

 イラク戦争の際、政府は、2003年、人道復興支援活動のため、「イラク特措法」を成立させた。非戦闘地域のサマーワで、「後方支援に徹する」前提で派遣された自衛隊だったが、帰国後、54人の自衛官が自殺していた事が、先般、明らかになった(5月27日の衆院平和安全法制特別委員会)。

 国会の会期を延長してまでも成立を急ぐ「安保法制」。「合憲か違憲か」の議論はさておき、人命のリスクは、サマーワよりも確実に増える。今年の「沖縄慰霊の日」に安倍総理は、どんな思いで参列するのだろう。

 そして、選挙権を手にした18歳以上の若者達は、「徴兵制」も視野に入れて、自分たちの平和と安全を守るために、どうしたら良いのかを責任を持って考える時が到来した。

★たかがコーヒーされど珈琲

2015-06-21 09:25:47 | 日記・エッセイ・コラム
 鳥取県にスターバックスがオープンした5月23日、開店前に1,000人以上の行列ができ、話題をさらった。コーヒー店が出来た程度で騒ぐなんて馬鹿げているが、「全国で唯一無かった」ことで関心を集め、メディアが大々的に報じた。まさに一周遅れのトップ・ランナーが脚光を浴びた感じだ。

 1年前にお隣りの島根県へ旅行した際、出雲大社の参道入り口前にスタバを見つけたが、前年にオープンした際、鳥取県知事が負け惜しみに、「スタバは無いけれども日本一の砂場はある」と迷言(?)を吐いたり、「すなば珈琲」が開店したりと騒々しかったようだ。

 どうしてそこまで拘るのかと調べて見たら、鳥取県は珈琲の消費量が全国第2位。珈琲好きの県民の自負心が背景にあったらしい。ちなみに、全国1位は京都市で一人当たり年間3,330g、3位は札幌市同2,992gで鳥取県は同3,295gだそうな。

 ちなみに、わが家の年間珈琲豆購入量は、二人で約16㎏。一人当たり8,000gだが、これは自宅で消費する量なので、外で飲む量を加えると、10㎏をゆうに超える。しかも、通販で鳥取県の珈琲店から取り寄せており、鳥取県知事の珈琲党に顔を連ねる資格を満たしているようだ。

 珈琲は、たかだか嗜好品の一つに過ぎないが、個人の生活のより所は、その”たかが”と冠する琴線にあることを為政者には思いを到らせて欲しい。


★島根紀行~出雲大社~
JR出雲市駅から乗ったタクシーの運転士が、「14日は、安倍総理が大祭礼に来て、警備がすごくて、、」とぼやいたが、顔は笑っていた。それもその筈、昨年、島根県を訪れた観光客は、...

★北陸新幹線開業3カ月の功罪

2015-06-20 09:44:24 | 旅行記
 北陸新幹線が開業して3カ月。予想以上の経済効果に地元経済界は活気付いている。それに反して、市民生活に深刻な問題が起きているのは、世の常。

 金沢に30年前に来たことがあると言う横浜に住む女性は、駅頭のインタビューに応えて「以前は、もっと古びて静かな町だった」と、近代的なビルが立ち並び、整備された景観に失望の色を隠さなかった。

 とりわけ、近江町市場は、今や「市民の台所」ではなく、「観光客の土産処」と化した。大型の観光バスが駐車場を求めて渋滞し、日曜営業する店が増え、季節外れのカニや甘エビ、県外の魚介類を金沢の味だと勘違いして買い求める観光客。おのずと、価格が高騰し、もはや庶民の市場では無い。

 一方、富山県の漁業関係者からは、「白エビやのどぐろが金沢に大量に集荷されて、地元では品薄になり、高くなった」とぼやきの声が漏れる。地方都市間ですら、偏りが発生している。

 政府が国策として、大都市から地方都市へと「高齢者移住」を促進し、起業・雇用面での地方創生の核に据える動きがある。並行して、北陸三県では病床数が多いので、大幅に削減する方向性も出ている。

 政府が掲げる経済成長とか景気浮揚策は、行動範囲が狭くなり、アナログの不便さを楽しむ高齢者にとっては、矛盾に満ち、有難迷惑なものが多すぎる。

★奇縁

2015-06-19 09:11:44 | スポーツ
 今朝、空模様が怪しいので躊躇し、いつもより5分程遅れで、ジョギングをスタート。10分程走った時、不安が的中し、頭にポツリと雨粒が当たった。

 先行する妻に、「引き返そうか?」と声を掛けたが、無言のまま、さっさと歩を運ぶ。「髪の毛が薄いから、、、、」と言われそうなので、やむなく、追走していたら、犬連れの中年男性が、声を掛けて来た

 朝の挨拶を交わした時、『見覚えのある顔だなぁ』と思いつつ、横をすり抜けた。大乗寺の参道に着き、地蔵さんに合掌し、給水。と、妻が、「さっきの人、市長さんだったでしょ!」と言った。

 昨日、「金沢マラソン」のカウント・ダウン(150日前)セレモニーのTVニュースで見た顔だった。いつものコースとスタート時間を変えた偶然の産物で、市長と出会ったのも何かの縁に思えた。

 出場権の抽選に漏れ、関心が薄れていたが、これからは、せめて、去年、開催されたプレ大会の完走Tシャツを着て、大会ムード盛り上げに協力しようかと思っている。