プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★chosanの戦後70年談話

2015-08-17 08:36:30 | 日記・エッセイ・コラム
 8月14日午後6時、「戦後70年の首相談話」を聞きたくないので、テレビを消して、夕食をとった。

 翌「終戦の日」に、新聞で談話全文を2,3回読み返したが、社会科の教科書のようで、心に響かなかった。むしろ、テレビの特番で、生還して「恥さらし」、「死に損ない」と非難された元特攻隊員の生きざまの方が、はるかに戦争の悲惨さを教えてくれた。

 さて、20数年前、シンガポール旅行をした時、現地ガイドが、「これだけは、是非、見て行って欲しい」と、我々夫婦を案内した所は、シロソ砦の戦争記念館。

 「1942年にシンガポールを攻略した山下将軍が、ここでしたこと(華僑粛清)を、私は、絶対、許さない。」と、暗い顔で付け加えた。

 日本国内では、”マレーの虎”と英雄視された山下大将が、現地の人々から憎悪の目で見られていたと知り、浮かれた旅行気分が吹っ飛んだ。

 日本人の悲しみが、世代交代しても残るなら、侵略された国の人達の憎しみは、真摯な謝罪と反省の心が事実として伝わらない限り、永久に消えない。

 いかなる戦争にも正義は無く、犠牲者は常に国民。真の「積極的平和主義」とは、同盟国を諌め、時には、ノーを突きつける外交力を磨くことに尽きる。

★残暑の悪夢(完)⑤安全⇒暗然

2015-08-14 10:03:26 | 日記・エッセイ・コラム
 川内原発が再稼働し「臨界」状態に達した。「安保法案」も同様の展開で、いずれも、多くの国民の反対を押し切る、非民主的な蛮行だ。

 安倍総理は、「原子力の平和利用」と「積極的平和主義」を強調するが、根っこは、「核」と「戦争」。元から断たない限り、安全は望めない。

 辺野古への米軍基地移設を巡って、菅官房長官が沖縄を訪問した日、米軍ヘリが墜落し、基地のリスクを増幅した。基地移設では無く、廃止したら、この国は、本当に危機存亡状態に陥るのだろうか?

 過般、山陽・東北両新幹線で事故が発生し、「安全神話」に陰りが出た。時速300㎞近くで走行する列車が、急停止すれば、立っている乗客が、どうなるかは容易に予想できる。以前から、”なぜ、全席指定にしないのか?”との素朴な疑問が解けない。
★記憶に残る航空機トラブル
 台風11号とお盆の帰省時期が重なって、各地で交通機関に影響が出たが、自然災害なので不運と諦めもつく。 29年前の今日、航空機事故で史上最多の犠牲者を出したJAL123便が墜落...
戦後70年の節目に、「安全は自らの手で」が、通用しない時代になった。もはや、私の身を置く場所は、無くなりつつあると、両親のお墓の前で、「暗然」たる気持ちで合掌。と、”神のたたりじゃー!”、、、。

 次回更新は、17日の予定。

★残暑の悪夢④愚策2題

2015-08-13 08:35:31 | 日記・エッセイ・コラム
 経済成長一辺倒で、財政収支に無頓着な政府の愚策が目立つが、その中から身近な話題を二つ。

 ①「プレミアム商品券
  「地方創生の起爆剤」と位置付けるが、その原資
  は、2,200億円。抽選制で売れ残ったり、長蛇の列
  に並び、熱中症で緊急搬送されたりのドタバタ劇。

  税金のバラ蒔きだから、買い占めてネットで売る不
  心得者が出るのも当然。何せ、プレミアム。

 ②「臨時福祉給付金
  去年4月、消費税を5⇒8%にアップした際の「激変
  緩和策」として、6,000円支給したのを、今年も実施
  することをTV-CMで知った。

  市民税非課税世帯対象だが、申請しないと支給さ
  れない。対象者を自治体が把握していないのは? 
  TVのCM料は、どの財布から??

窮すれば通ず」で、大衆は、不平不満を口にしながらも、工夫している。国家財政がひっ迫している状況下では、バラマキを厳に慎むべきだが、政府の思考回路は、「貧すれば鈍す」のように思える。

★残暑の悪夢③~海外移住~

2015-08-12 08:37:37 | 日記・エッセイ・コラム
 「日本の税金が高い」ことを理由に、富裕層の海外移住増加をくい止めようと、政府は、今年7月から「出国税」を新設した。

 しかし、数十億、数百億レベルの超富裕層は、「相続や贈与、キャピタル・ゲインに税金が掛からない」国へと、とっくに脱出し、税収として見込み薄だ。

 一方、サラリーマンが、退職後、海外移住を考えるなら、制度の学習と実地体験が必須。人気が高いオーストラリアやニュージーランドの場合、数千万円から1億円程の資産を持っていても、厳しい。

 ましてや、年金で暮らしたいと望むなら、日本円が強い東南アジアしかないが、「楽園生活」を期待しない方が無難だ。

 TV番組で、移住生活者が、「毎日、ゴルフと外食を満喫しても年金収入で賄える」とコメントする場面を見るたびに、「気の毒な人達だ」と、同情している。

 治安・衛生・医療・社会インフラ等々、どれ一つとっても、日本の方がはるかに優るし、高温・多湿の気候は、日本より厳しい。

 「日本人村」のように群れて暮らすなら、海外移住すること自体、無意味で、ロング・スティの方が賢明だ。受け入れ国では、「自国の利益になる人しか歓迎しない」のが常識と心得たい。

★残暑の悪夢②税金

2015-08-11 08:29:31 | 日記・エッセイ・コラム
 消費税10%を7カ月後に控え、日本の税金は高いのかを調べてみた。

 財務省の「国民負担率(対国民所得比)の内訳」(2012年度)で、日米英独仏瑞を参照。内訳は、社会保障負担率・資産課税・消費課税・法人所得課税・個人所得課税の5項目。

 トータルで、国民の負担率が一番高いのは、フランスで65.7%、2番目がスウェーデン56.1%、3位ドイツ52.2%、4位イギリス46.7%、日本は5位で40.5%、アメリカは、31.1%で一番低い。

 国ごとに、社会構造や福祉制度が異なるので、一律に評価出来ないが、日本は決して高くなく、複雑な税制が、負担の不公平感を生んでいる気がする。

 例えば、耕作放棄地が増えた主因は、高齢化より税金の優遇措置。2013年の固定資産税の全国平均は、「農地68円vs宅地35,612円」(1㎡あたり)。全国で約40万haもある耕作放棄地を宅地に置き換えると、ハウ・マッチ?政府は、来年2倍にすると言うが、、。

 さて、海外へ脱出する超富裕層は、「日本の伝統・文化・食は大好きだが、自分の納めた税金が、有効に使われていない」と、異口同音に不満を漏らす。

 全国で2番目に住みよいと評される「野々市市」のホームページ(Where does my money go?)で、自分の年収を入力すると、「市税額と使途1日当たり金額」等が表示され、納得感が生まれる。

 税負担の公平性と透明性を担保するためには、使い方を公開するのが決め手と言えそう。