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「ホビット 思いがけない冒険」(2012年 アメリカ映画)

2013年02月03日 | 映画の感想・批評


 「ロード・オブ・ザ・リング」三部作で数々の偉業を成し遂げたピーター・ジャクソン監督が、今度は中つ国の60年前を舞台にした「ホビットの冒険」を映画化。また新たな冒険が始まった。
 今度の主人公はホビット族のビルボ・バギンズ。「ロード・オブ・ザ・リング」の主人公フロドの伯父に当たる。彼は若かりし頃、魔法使いのガンダルフに誘われ、思いがけない冒険に加わることになる。それはスマウグという恐ろしい竜に奪われたドワーフ王国を取り戻すために、王子のオーケンシールド率いる13人のドワーフとともに旅に出るというもの。その旅の中で様々な敵と戦いながら自分の人生を運命的に変えてしまう指輪と出会うことになる。
 最先端のデジタルカメラを使用し、1秒間に48フレームというハイスピードで撮影した3D版の迫力は申し分なし。「アバター」を体験したとき以上の興奮を得られること間違いない。それ以上に注目したいのは充実したキャスト陣。ガンダルフを演じたイアン・マッケランをはじめ、エルフの女王ガラドリエル役のケイト・ブランシェット,エルロンド卿役のヒューゴ・ウィービング、そしてフロド役のイライジャ・ウッド等「ロード・オブ・ザ・リング」のキャストが再結集。あのゴラムも登場する。そして何と言っても今回の主人公ビルボを演じるマーティン・フリーマンの、ユーモアあふれた軽快な演技がすばらしく、今まで抱いていたビルボのイメージがグンとよくなった。
 今回も3部作で作られるとのこと。あの興奮が三たびも味わえるなんて、うれしい限りだ。
(HIRO)


監督:ピーター・ジャクソン
 
脚本:ピーター・ジャクソン、フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン、ギレルモ・デル・トロ
 
撮影:アンドリュー・レスニー
 
出演:マーティン・フリーマン、イアン・マッケラン、ケイト・ブランシェット、ヒューゴ・ウィービング、
イライジャ・ウッド、アンディ・サーキス、イアン・ホルム、クリストファー・リー