「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」(坂本龍一著・新潮社)読了。
楽天ブックスの購入履歴をみると、7月下旬に入手していたのにもかかわらず
ようやく数日前に読み終わりました。
坂本龍一さん
一度、中咽頭がんを乗り越えられました。
なので、2021年に直腸がん罹患の発表があったときにも
「きっとまた、人脈と財力を駆使して、ふわっと復帰されるんでしょう」なんて思っていたのに
今年の初め、NHKで放送された「Playing the Piano」を観て
TVに映ったその姿に、胸がギューッと締め付けられました。
それから程なくして、訃報があり
自分でもよくわからないぐらい、落胆してしまいました。
何なんでしょうね。
で、この本を買って、読み始めたんですが
結構辛くて、なかなか進まない。それで、3ヶ月もかかってしまったというわけでした。
内容は
「もうこの際だからぶっちゃけるね」的なエピソードも盛り込まれ
とても面白かったし
まるで話言葉のように読めると思ったら
鈴木正文氏によるインタビューを文章に起こしたものでした。
本のタイトルは
1990年の映画「シェルタリング・スカイ」で
最後に登場した原作者ポール・ボウルズによる語りの一節から取ったものだそう。
とにかく悲しいです。