さて、逸翁美術館の展示は、というと
漆工・三砂良哉。
武者小路千家や小林一三と繋がりのあった漆芸家。
絵画的で精妙優美な作風、とのことで
逸翁好みもたくさん出ていました。
印象に残ったのは、弘入作の黒樂茶碗「残雪」。
一三の娘が、落として割ってしまい
あまりに泣くので不憫に思って
良哉へ修繕を依頼したもの。
かなり粉々になっていたのを、漆で丁寧に接いで(継いで?)直してあります。
大事なお茶碗を割ったとなったら
普通ぶっ飛ばされそうだけど
怒られないどころか、“不憫に思って” ってまぁ!
そんなエピソード付きの一品でした。
「漆芸礼讃 -漆工・三砂良哉-」
逸翁美術館
2024年9月21日(土)~11月24日(日)
2024年9月21日(土)~11月24日(日)
(あとちょっとつづく)