もう10日も経ってしまいましたが
柏屋光貞の法螺貝餅。節分のお菓子です。
美味しいものの生き字引、Mさんが
私の分も予約して、買ってきてくださいました。
京都・左京区にある聖護院に節分会の厄除け「法螺貝餅」が伝わっています。
聖護院は、寛治四年(1090)の創寺、皇室・摂家より門跡寺院として、修験宗(山伏)総本山とする名刹です。
その聖護院で節分の護摩供養をし、一般の参拝者に門戸を開くようになった時、岩本光徹門主の要請に応えた柏屋の九代目が、花びら餅に入れる味噌あんにゴボウをさして吹き口とし、小麦粉汁を鉄板の上に細長くのばして焼いた〝皮〟を巻きつけ「法螺貝」に似せて工夫したものが、今の意匠の始めとなりました。
「法螺貝」は、素朴にして雅味ある菓子であり、節分の日に食べていただくことによって、旧暦にいう明日からの新年を寿ぎ、一年の無病息災を願うに相応しい、厄除けの菓子でございます。
ゴボウの香り、春の味がしました。