Dec.14 2005 2月までさらば沖縄

2005年12月15日 | 風の旅人日乗
12月14日 水曜日

サバニ合宿最終日。
楽しかった(時々辛かったけど)サバニ合宿も今日で終わり。
午前中2時間、総仕上げの練習。その後そのまま、セーリングと漕ぎで、座間味港を出て、座間味村のサバニ艇庫に近い阿真(あま)港に向かう。『マリリンの像』のある宇論の崎をセーリングでかわすと、風が前に回ったのでセールを降ろし、4人で漕ぐ。

向かい風の中を、狭い阿真港にスムーズに入港、きれいにスロープに横付けする。そのことに自分で感動。
一週間前、この港を出るときには、自分がエーク(櫂)だけでこんなにスムーズにサバニを操れるようになるとは思ってもいなかった。昔の日本人の海の技術に、一歩近づけたようで、とても嬉しい。

4人でM丸を引っ張り上げ、艇庫まで押していき、簡易クレーンでラックに載せる。次にこのサバニに乗れるのは2月後半の第2次合宿だ。
それまでイメージトレーニングを続けるために、エークを一本持ち帰ることにする。

昼食を食べ、荷物をまとめて午後2時過ぎフェリー座間味に乗り込む。島の人たちが見送ってくれる中を出港。なんとなく名残惜しい。
船でしか行けない島での、連絡船の出港風景は、何か格別の意味がある。かつて、小笠原の父島で暮らしていたときのことを久しぶりに思い出した。

那覇までの海は大時化だった。昔の人はこんな海でもサバニを出していたのだろうか。今の自分たちの技術ではとてもこんな海をサバニでは走れない。今日の午前中、ちょっと天狗になりかけていた自分を恥ずかしく思う。まだまだである。

午後4時半、フェリー座間味が那覇の泊港に到着。ここで首里の自宅に帰るYオーナーと別れ、Uとタクシーで、シーカヤックガイドのOが経営するショップ兼事務所のSに向かう。

Sは空港のすぐ近くにある。夕方7時の飛行機までの時間、そこで泡盛を飲みながら、次回合宿の作戦会議をするのだ。
Oが島ダコを茹でてつまみを作ってくれ、従業員のS君が泡盛に氷を入れてくれる。今回、足掛け8日間過ごした沖縄最後の時間が平和に過ぎてゆく。

午後10時前、羽田空港駅を発車直前の京浜急行・新逗子行きに運良く乗ることができた。今まで8時とか9時に寝ていたので、眠い。蒲田を過ぎると車内がひどく混んでくる。みんな遅くまで起きて働いているんだなあ、ほとんど全員酒臭いけど・・・。