1月24日 火曜日
昨日23日の夕方、ボートショー展示用の文章がまとまらないまま午後5時近くなり、慌ててバスに乗って逗子駅に行き、東京世田谷の奥沢に向う。
咋日は6時半から、今年1年のセーリング計画を練りながらの楽しい食事会。
場所は、油壺のセーリングの大先輩Tさんが奥沢で経営している、秘密の隠れ家風小料理屋さん。職業料理人であるから当たり前のことなのだが、Tさんの料理は最高である。
揃ったのは、いつものT取締役、I部長。セーリングの仕事で1月はじめからフィリピンに行っていたO嬢は、知り合いのプライベートジェットに乗せてもらって成田に6時過ぎに着陸して、そのまま奥沢に直行してきた。
今夜の主役は、藤娘。
四国・高知の四万十市(旧・中村市)の、江戸時代から続く由緒ある酒蔵から出てきた、純情可憐な日本酒である。
清流・四万十川の伏流水を使って仕込んだこの日本酒は、さらりとした旨口だ。
旨口。うまくち。故・開高健氏のファンならご存知だと思うが、開高氏は、旨口の日本酒を求めつつ、現代日本の日本酒の味の荒れ具合を嘆いておられた。生前、開高氏がこの日本酒に出会っていたら、この酒についてどんな感想を述べられたことだろうか。
藤娘は、きちんとした主張ある味を持っていながら、喉を通り過ぎた後に、口の中にどんな濁りも残さない。もちろん、ベタツキなどとは無縁の世界だ。
いい日本酒はいいもんだ。日本人に生まれてよかった。本当の日本酒は、日本が世界に誇れる文化の一つである。この伝統を我々は、日本の伝統を否定してきた一つ上の世代の人たちの失敗を補う世代として、次の世代に残していかなければならない。
日本の海洋文化もそうなのである。
かつて日本には世界に誇るべき海洋文化があった。
1万2000年前の世界最古の造船用の石器は日本から出土している。
6000年から4000年前、縄文人はセーリングで八丈島や小笠原まで行っていた。
縄文土器は、南太平洋のバヌアツや、アメリカ大陸のエクアドルでも見つかっている。
そして江戸幕府が、自身の鎖国政策遂行の目的で、その記憶をほとんどの日本人から奪い取った。
日本人は、血統的に海洋民族なのだ。ただし、300年近く日本を支配した為政者によって、海洋民族だった記憶を意図的に削除されてしまった民族なのだ。
我々の祖先は、優秀な海洋民族だったのだ。
そのことに気付いた者の一人として、自分は自分のセーリング活動を通じて、日本の伝統航海術、海洋文化を再び日本の人たちに思い出してもらう活動を進めていかなければいけない、と強く感じている。
そしてそれは、アメリカズカップの本質を踏まえた、日本からのアメリカズカップ挑戦に、間違いなく繋がるものなのである。
そのように、ぼくは完璧に確信しているのである。
今日は、7時から東京・恵比寿の映画制作会社に行き、打ち合わせがある。これも、その、自分の信念に基づいた活動の一環なのだ。
昨日23日の夕方、ボートショー展示用の文章がまとまらないまま午後5時近くなり、慌ててバスに乗って逗子駅に行き、東京世田谷の奥沢に向う。
咋日は6時半から、今年1年のセーリング計画を練りながらの楽しい食事会。
場所は、油壺のセーリングの大先輩Tさんが奥沢で経営している、秘密の隠れ家風小料理屋さん。職業料理人であるから当たり前のことなのだが、Tさんの料理は最高である。
揃ったのは、いつものT取締役、I部長。セーリングの仕事で1月はじめからフィリピンに行っていたO嬢は、知り合いのプライベートジェットに乗せてもらって成田に6時過ぎに着陸して、そのまま奥沢に直行してきた。
今夜の主役は、藤娘。
四国・高知の四万十市(旧・中村市)の、江戸時代から続く由緒ある酒蔵から出てきた、純情可憐な日本酒である。
清流・四万十川の伏流水を使って仕込んだこの日本酒は、さらりとした旨口だ。
旨口。うまくち。故・開高健氏のファンならご存知だと思うが、開高氏は、旨口の日本酒を求めつつ、現代日本の日本酒の味の荒れ具合を嘆いておられた。生前、開高氏がこの日本酒に出会っていたら、この酒についてどんな感想を述べられたことだろうか。
藤娘は、きちんとした主張ある味を持っていながら、喉を通り過ぎた後に、口の中にどんな濁りも残さない。もちろん、ベタツキなどとは無縁の世界だ。
いい日本酒はいいもんだ。日本人に生まれてよかった。本当の日本酒は、日本が世界に誇れる文化の一つである。この伝統を我々は、日本の伝統を否定してきた一つ上の世代の人たちの失敗を補う世代として、次の世代に残していかなければならない。
日本の海洋文化もそうなのである。
かつて日本には世界に誇るべき海洋文化があった。
1万2000年前の世界最古の造船用の石器は日本から出土している。
6000年から4000年前、縄文人はセーリングで八丈島や小笠原まで行っていた。
縄文土器は、南太平洋のバヌアツや、アメリカ大陸のエクアドルでも見つかっている。
そして江戸幕府が、自身の鎖国政策遂行の目的で、その記憶をほとんどの日本人から奪い取った。
日本人は、血統的に海洋民族なのだ。ただし、300年近く日本を支配した為政者によって、海洋民族だった記憶を意図的に削除されてしまった民族なのだ。
我々の祖先は、優秀な海洋民族だったのだ。
そのことに気付いた者の一人として、自分は自分のセーリング活動を通じて、日本の伝統航海術、海洋文化を再び日本の人たちに思い出してもらう活動を進めていかなければいけない、と強く感じている。
そしてそれは、アメリカズカップの本質を踏まえた、日本からのアメリカズカップ挑戦に、間違いなく繋がるものなのである。
そのように、ぼくは完璧に確信しているのである。
今日は、7時から東京・恵比寿の映画制作会社に行き、打ち合わせがある。これも、その、自分の信念に基づいた活動の一環なのだ。