模型工房クラフトベース工房主の気まぐれ日記

仕事での模型製作や、趣味のプラモ・ガレージキットの製作過程、TVや映画の事など、気の向くままに書いています。

映画「善き人」感想

2012-09-27 16:56:30 | 感想
第二次大戦直前のドイツ。

大学の教師である主人公・ハルダーは、過去に書いた小説をヒトラーに認められ、これまで何かと拒んできたナチ党へ入党せざるを得なくなる。

ノイローゼ気味の妻に、病気で痴呆の母を抱えていたハルダーだったが、ナチ寄りの愛人との付き合いで生活は一変していく。
さらにユダヤ人である親友との友情は、当然亀裂が入ってしまう。

長いものに巻かれてしまう人間の弱さと、人を裏切ることで苦悩する姿が、非常にしっかり描かれています。
年代が行ったり戻ったりで、ちょっと時間軸がわかりづらい部分もありますが、何かと考えさせられる作品です。

地味な作品ですが、すでにDVDが発売されているようですので、興味のある方はぜひ。

ところで、私の家から一番近い映画館、ユナイテッドシネマ中間16では、「あなどれないシネマコレクション」と題して、ちょっと前のマイナーな映画を、一週間限定で順次上映する企画が行われています。
本日観た「善き人」も、その一つです。
シネコンはあちこちにあるものの、有名な大作ばかり上映される昨今、このような企画は非常にありがたいことです。
しかも料金は一般800円、会員は500円!
何とか今後も続けてほしいですね。

コメント
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