模型工房クラフトベース工房主の気まぐれ日記

仕事での模型製作や、趣味のプラモ・ガレージキットの製作過程、TVや映画の事など、気の向くままに書いています。

映画「くるみ割り人形」感想

2015-02-27 13:00:37 | 感想
ハローキティ生誕40周年を記念して製作された、ストップモーション・パペットアニメ作品。
79年に公開されたサンリオ制作の名作を、デジタル処理や追加映像、音楽や音声、ストーリーのリニューアルなどで大幅に再構築して作られています。
昨年末に公開されたらしいのですが、ようやく近くの映画館で上映が始まったので、観に行くことができました。

まず驚きなのは、人形アニメーションの丁寧さ。
1日3秒、完成に5年の歳月を要したというストップモーションは、今ではもう不可能ではないでしょうか。
セットの作り込みも半端ではなく、建物や部屋の装飾、小物に至るまで、実に細かい!
当時のスタッフの気の入れようが伝わります。

そして今回、色彩や光源、映像合成などを大胆に修正・追加したことで、幻想的で壮大なビジョンが出来上がっています。
極彩色と闇のバランスがすばらしく、童話本来の不気味な薄暗さが、雰囲気を盛り上げます。
これ、幼児が観たら夜眠れないんじゃないか、と思いました。
プロデューサーの談話で「子供がトラウマになるような映画を作りたい」という言葉があったので、納得です。

バックに流れる音楽もすばらしく、物語を盛り上げます。
バレエの題材としても有名なので、やはり音楽にはかなりこだわりがあるようです。

これ、3Dで製作されてるんですね。
今回は2Dでしか観ることができなかったんですが、3Dで観たかったなあ。
サンリオ制作の子供向け映画、ととらえられるには、あまりにももったいない、傑作だと思います。
コメント
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