模型工房クラフトベース工房主の気まぐれ日記

仕事での模型製作や、趣味のプラモ・ガレージキットの製作過程、TVや映画の事など、気の向くままに書いています。

映画「チャッピー」感想

2015-06-05 22:09:38 | 感想
「第9地区」で一躍有名になった、ニール・ブロムガンプ監督の最新作。
凶悪犯罪対策のために導入された警官ロボットの中の1体が、人工知能を搭載することで、数奇な運命をたどる。

個性のない警官ロボットが、AIを搭載することで一転、無邪気で臆病な子供のようになるのが、かわいくて仕方がありません。
顔のないデザインなのに、体の動きや頭部のパーツの微妙な動きで、とても表情豊かに見える演出は感心します。

「犯罪はいけない」と教える開発者と、強盗を教え込むストリートギャング、良いも悪いも素直に吸収していくロボット“チャッピー”が、はしゃいだり悩んだりする様子に、自然に感情移入してしまいます。

機械が知能を持つという、言わば使い古された設定ですが、スピーディでテンポの良い展開は、息つく暇もないほど。
そこに社内の妬み嫉みによるトラブルや、チャッピーのあまりに早すぎる成長などで、後半は怒涛の勢いでストーリーが進みます。
そしてラストは思いもよらない結末に。
このあたりは、さすが「第9地区」の監督といったところ。
多少の強引さも、ノリと勢いで帳消しの面白さです。

日本ではあまりヒットしていないようですが、観ないともったいない!
コメント
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