常連読者の皆さん、お久しぶりなのだ
皆さんは連休を満喫出来ただろうか?
私は前回のブログでご報告したとおり、久々に友人達とセッションを楽しんだのだ
郊外に住む友人宅の近くのスタジオに遠征したのだ
都内スタジオでは駐車場の確保もままならない
数時間の個人練習でも馬鹿にならない金額なのだ
郊外型スタジオの最大のメリットは駐車場完備という事なのだ
そもそも車社会の地区で駐車場無しでは話にならない
しかも、都内と比較すると利用料金も安い
半額は言い過ぎだが・・近いものがある
ご存じだと思うが・・
私のマイブームは『ジミヘン』なのだ
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この連休も時間をみつけて色々と『研究』していたのだ
”ジミヘンを知らずしてロックは語れない・・”
これは間違いない事実だと確信しているのだ
特にギターの上達を目指している人はジミヘンは避けては通れない
繊細なギターを語る上でジミヘンとジェフベックは外せない
共に共通しているのはストラトとアーミングなのだ
まぁ、世界最高峰と言われるジェフベックもある意味ではジミヘンの派生形だといえる
レスポールにも魅力はある
難しさもあると思う
しかしながらストラトの難しさには遠く及ばない
ピックアップの違いも大きいいと思う
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三大ギターなのだ
『三種の神器』ともいえる
この三本を揃えれば、概ねどんなジャンルにも対応できると思う
私はテレキャスは所有していないが良い個体を探しているのだ
この三本を比較するとストラトのみアーム付きなのだ
『バネ入り』という事になる
実はサウンド面においてこれが非常に重要になってくる
弦の振動にスプリングが共振するのだ
いわゆる『スプリングリバーブ』なのだ
リバーブの一種であるスプリングリバーブも原理的にはこれの大掛かりなものと考えて良い
ストラト弾きも大別される
このスプリングの鳴りを好む人と好まない人なのだ
後者の場合、スポンジや専用のツールで消音するのだ
個人的な感想としては激しく歪ませる場合にはスプリングの鳴りが邪魔に感じる事がある
レスポールの音がロック的で直線的な理由は其処にある
つまり、スプリングという無駄なパーツが無いのだ
テレキャスターにも同様の事が言える
ストラトとテレキャスが共にシングルピックアップを使用しながらも音に差異が生じる主な理由なのだ
ジミヘンが公式にアナウンスしたわけではないが・・
ジミヘンもストラトの『スプリング鳴り』を好んだ一人だと推測できる
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それはジミヘンの音作りと演奏にヒントがあると思うのだ
時にファズで激しく歪ませる事も多かったようだが・・
ジミヘンの基本は『繊細な鈴鳴り』にあると思う
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ジミヘン本人が特に意識していたとは考え難いが・・・
ジミヘンの演奏はアコギの延長線上にあると思えるのだ
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特に歪みを抑えたクリーンな音作りの時に顕著なのだ
他のギターを抱えてもジミヘンの音になる最大の理由なのだ
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つまり、ストラトを抱えながらアコギ的に弾いているという感じなのだ
いわゆる『コード崩し』もそんなニュアンスだと思う
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ジミヘンがアコギを弾いている映像は少ないが
動画などで検索すれば幾つかの作品にヒットすると思う
12弦のアコギを弾いている動画があるのだが・・
私も欲しくなってしまったのだ
コーラスやディレイなどで擬似的に12弦を再現する事も可能だが・・
もっとも重要なのは弾き手が感じるニュアンスなのだ
ストラトの音が良い事は言わずもがな・・
ジミヘンのアコギの音も独特の音色なのだ
ジミヘンのフォロワーで有名なレイヴォーンがアコギを聴き始めたのもジミヘンがきっかけだと思う
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演奏を比較するとかなりの共通点を見つける事ができる
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ジミヘンを知るにつけ、あらゆるジャンルの楽曲を作っていた事に脱帽させられる
その中で『ブルース』というキーワードが欠かせない
ブルースというカテゴリを誰よりも極めたのがレイヴォーンだといえる
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ブルースという断片だけを切り出せばジミヘン以上だと言える
そんな私も両者にかなり影響を受けているのだ
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最近は音源としてご紹介する事も少なくなったが毎日弾いているのだ
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ウクレレ同様、トップ(天板)が単板なので弾くほどに音が良くなるのだ
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指板も希少なエボニー材を使いコスパに優れたモデルなのだ
二本目のアコギを買うほどの腕前はないが・・・
これで十分!と思わせる存在感なのだ
勢いで某メーカーの数十万円のエレアコを購入しそうになった時期があるのだ
「ホントに買わなくてよかった・・・」
エレキにもいえるが売れている(人気がある?)メーカーが強気な姿勢なのだ
それが良い面に現れる場合も多々あるが・・価格や品質など裏目に出る事も少なくない
何となく言っているニュアンスが伝わっているだろうか?
ジミヘンはたった4年という短いキャリアだが前期と後期に分かれるのだ
前期は『エクスペリエンス』なのだ
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ベースとドラムが白人というバンドなのだ
音楽的に白人と黒人のグルーブ感はまったく異なると言われている
リズム感と勘違いしている人も多い
リズム感が悪い人はプロとして活動できない
『グルーブ感』なのだ
私の場合、ファンク系の楽曲も好んで演奏する
ギターならばカッティング、ベースならスラップという感じなのだ
一生懸命に練習してもあの独特の粘りが表現できないのだ
このバンドの最大の特徴でもあるのだ
50年前の演奏と聞いてビックリしてしまうほどの演奏力なのだ
カッコいいバンドの最大の要件は『コール&レスポンス』なのだ
ジミヘンのギターのオカズにドラムのフィルが絡む感じが良い!
ベースも同様なのだ
ギターが忙しいフレーズを弾いている時にはベースはシンプルに徹する
その逆も然りなのだ
私も一人で演奏、打ち込みなどをする機会が多いのでとても参考になる
「今までの俺は少し弾き過ぎていてかも・・?」
そんな反省をさせられるのだ
”音数は少ないが説得力がある音・・・”
そんなギターが理想なのだ
ジミヘンの不変の名曲である『レッドハウス』を体験していただきたい
ブルースの最高傑作だと思う
私の場合、ツェッペリンのブルースから先に入っているが・・
天下のツェッペリンでさえジミヘンに多大な影響を受けているのを窺い知れるのだ
初心者の人には私の言っている意味がイマイチ微妙だと思うが・・
まぁ、そういう事なのだ
頭の片隅に置いておいても損はないと思う
「俺はジミヘンもジミーペイジも興味ないけど・・」
という人は私のブログの訪問者には少ないと思う
如何だろうか?
私のギターが好きな人はその他一般のリスナーに無い『何か』を持っていると思う
最近では私自身もそんな部分に気付き始めたのだ
ギターが上手いとか下手という話ではない
『感覚』の話なのだ
突き詰めればギターは音楽であり芸術の一環なのだ
無機質で機械的な速弾きにはないニュアンスを追求したい
ギター演奏はゲームの速打ちではないのだ
遅ればせながら、そんな事に気付けたのは良いと思う
話は脱線したが・・
後期のジミヘンは『バンド・オブ・ジプシーズ』というバンドを結成したのだ
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アメリカ系黒人二人と組んだバンドなのだ
演奏ジャンルに変化がみられる
R&Bの雰囲気が増したのだ
個人的には好きな傾向なのだ
ジャムセッションのような楽曲が多いのだ
キーワードは『グルーブ感』なのだ
ネット動画などで検索してみていただきたい
レーベルとの契約上組んだインスタントバンドだという人もいるが・・・
ジミヘンマニアからもっとも支持される時期でもあるのだ
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スタジオ音源はない(たぶん?)
数回のライブ音源を収録したアルバムだけのリリースなのだ
前期と後期のジミヘンの大きな違いは何か?
先のグルーブ感の違いもある
しかしながら、それはバンドとしての音なのだ
ジミヘン単体のプレイの話ではない
ジミヘンとファズは切っても切れない関係だが・・
使用するファズが変わっているのだ
前期(デビュー時)よりも後期の方がパワフルになっている
改造に大きく関わっているのがエンジニアであったロジャーメイヤー氏なのだ
ファズにも色々とあって『オクターブファズ』という製品がある
ファズにさらに低い音を追加するという発想から生まれたファズなのだ
迫力はあるが・・音像がぼやけてしまう難点があった
後期のファズはジミのリクエストでこのオクターブファズの回路を改良したものが用いられていたらしい
「オクターブ下の音はいらないな・・・」
「もっと音が前に出るファズ作ってよ」
・・とジミが言ったかは定かではないが・・・
ダンロップから色々なファズフェイスが発売されている
私が購入したファズはジミヘンモデルではないがもっともシンプルなファズという位置づけなのだ
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とても使い易いが・・
迫力という点では少々物足りない
ジミヘンの『コロコロ奏法』には向いているが・・・
後期の音を作るには他のエフェクターで音を追加する必要がある
前期のジミヘンの音をイメージしたファズなのだ
これも市場では人気がある
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箱が良い雰囲気なのだ
売り方を知っているという感じなのだ
箱を見ただけでジミの音が出せると勘違い?してしまう代物なのだ
ゲルマニウムに手を出した時期があった
非常に短い時期だがアルバムでも音の違いが確認できる
ミニでもゲルマ仕様がある

温度や湿度にも音色が左右されるゲルマニウム仕様は扱い難い
ジミヘンも数個の個体をその日のコンディションで使い分けていたらしい
これは事実なのだ
盗難や故障に悩まされて、シリコンファズに移行していくのだ
実際のところ、ジミヘンのレコーディングや現場に携わっていた人達も高齢なのだ
亡くなっている人も多い、当事者であるジミヘン本人すら存在しない
「あの曲ではゲルマが使われていたんだぜ~」
と言っても確固たる真実ではないのだ
色々と条件は異なるが・・
実際に似たような機材を購入して自分自身で試してみるしかないのだ
ミニシリーズの最終兵器?なのだ
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後期、バンド・オブ・ジプシーズ期のファズを再現したファズなのだ
これも箱が魅力的なのだ
売りに出すにしても空箱がないのは痛い
「ジミヘンの箱が無いんですか?」
と店員さんに突っ込みを入れられてしまうと思う
このファズは弾いた事があるのだ
「なんかモワモワしてるなぁ・・・」
「音がボワッとしてるなぁ・・・・」
試奏の際にはあまり良いイメージがなかったのだ
結局、弾き比べて青いファズ(FFM1)に決めたのだ
薄い青のモデルは似たようなファズを持っているのだ
結局のところ、構造がシンプルなファズの音は『トランジスタ』なのだ
今、この赤いファズに興味があるのだ
ファズはツマミを最大値というのがお約束だが・・・
このファズで良い音を出すにはちょっとした工夫があるようだ
通常のファズフェイスはトランジスタは二個なのだ
一方、このファズはトランジスタを三個使用しているのだ
つまりフルテンでは音が強過ぎるのだ
あるジミヘンマニアの人のブログで知った事実なのだ
「確かにそうかも? 試してみたいなぁ・・・」
近々に行きつけの楽器店で再び実験してみる予定なのだ
感触が良ければ、購入する予定なのだ
他のファズと激的に音が変わるという事もないと思うが・・
やはりジミヘン好きとしては持っていても損はないと思う
私のようなユーザーが
”メーカーから踊らされている人・・・”
という事になると思う
分かっているので特に問題はない
数万円の出費で休日を楽しく充実して過ごせるならば安いと思う
新しい機材が増えれば音楽制作のモチベーションもアップするのだ
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結局のところ、ジミヘンをはじめプロの音を真似るには機材だけではダメなのだ
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良いギター、アンプ、類似機材を揃えるのはイントロなのだ
最終的には左右の指に尽きる
ギターが上達しないという人は強弱を意識して弾いてみては如何だろう?
リズムも正確だけではダメなのだ
ゲーム系に多いが打ち込み音楽が味気ないのはその部分なのだ
打ち込み音源でもギターやベースが発売されている
プロが打ち込んだ音を聴いたことがある
上手いが心に響かない・・
「下手でも自分で弾いた方がいいなぁ・・・」
コンピューターを知ればしるほどに生楽器の魅力に傾倒していく自分がいるのだ
ギターの上手さは練習量だという人がいる
間違ってはいないと思う
初心者から中級者未満くらいの話なのだ
中級以上からはニュアンスを磨く(意識する)方が良い
私が推奨するギターの練習方法にギターは不要なのだ
行き詰った時には自分が理想とする人の演奏を徹底的に聴きまくるのだ
ダラダラと流し聴きではダメなのだ
騒音まみれの雑踏や電車の中では意味がない
周囲の人とのトラブルを避ける為にも耳の健康の為にも外での音量は控えたい
つまり、ギターのニュアンスなど流し聴きでは聴き取れないという事なのだ
趣味とはいえ、真面目に向き合う時間も大切なのだ
頭で理解したつもりになっている人も上達という意味では痛い
特に動画などを流して楽しんでいるギター弾きに多い
「コイツたいして上手くないね・・」
「ん? こんな程度? 何がジミヘンだよ」
という批評家は掃いて捨てるほどいるが・・・
優れた素人プレイヤーは極小だと思う
読者の周囲にはそんな人がいるだろうか?
楽器が好きで就職した楽器店の店員さんですらギターの極みに到達している人は少ないように感じられる
自分で言うのも何だが・・・
昨今の私は開眼した感がある
長年、ギターと向き合ってきたが自分でも感じられるほど新鮮な感覚なのだ
中年になって伸び代があった事を嬉しく思っているのだ
テクは後からついてくる
実はいくら練習しても上達しない人は『正確なジャジメント』に欠けているのだ
つまり、自分のプレイが上達したのか?否か?を判断できない
先にも述べたリズム感やグルーブ感、その他の微妙なニュアンスも最終的には自分で判断するのだ
エフェクターを使った音作りなども正確には教科書は存在しない
ましてやネットに質問を放りこんでいる人には閉口してしまう
まぁ、私のような熱意にあるマニアとは進むべき方向性も世界観も違うが・・・
私の場合、志だけはむしろジミヘン寄りだと感じている(テクの話ではない)
当時の時代背景やギターに関する環境などをイメージしながら楽曲を楽しんでいるのだ
読者の皆さんにジミヘンのすべての楽曲を押し売りする事は出来ないが・・・
主要なヒット曲の裏側に隠れている名曲に触れてみていただきたい
特に自分で曲を書く私には特別な存在に映る
「ジミヘンって天才かも? 50年前にこのクオリティ?」
物事は徐々に進化、進歩していくものだが・・・
ジミヘンは50年前にすでに完結していたのだ
凄みすら感じられる
読者の皆さんにお薦めの曲がある
『DRIFTING』なのだ
分数コード全開のバラード曲なのだ
歌も上手い!
楽曲の中で『回転スピーカー』を使っているのも聴きどころなのだ
いわゆるロータリースピーカー、レスリースピーカーといわれるものなのだ
マルチエフェクターにも似たような音源が内蔵されていることも多いが・・・
一般の人の場合、『使いどころ』が分からずに無駄にしている
優れたギタリストの楽曲は黙って聴くだけでも勉強になる
世のギター小僧たちは
”逃げ着いた先がギター・・”
という場合が多い
ギターも低く見られたものなのだ
勉強もダメ・・・
スポーツもダメ・・・
という場合が多々ある
『ギター弾ければ女子にモテるかな?』
という動機を持った人も多い
読者の皆さんは如何だろうか?
「俺は優秀だけど・・何か?」
という方も多いと思う
そもそも文章嫌いな人は私のブログを二度と訪れない
ギターを自分のものにするには二つの大切なものがある
理論的に理解する脳と感覚的に行動できる体なのだ
非常に当たり前の事だが・・・
これを意識しながらギターと向き合っている素人さんは少ない
少なくとも私の周囲には存在しない
ジミヘン同様に色々と伝説を残しているクラプトンだが・・
こんな逸話があるのだ
クラプトンがトレモロを使わない事はあまりにも有名な話なのだ
もちろん生産者であるフェンダーの社員も承知しているのだ
ある日、気を利かせたフェンダーのスタッフがブリッジを固定したストラトをクラプトンにプレゼントしたのだ
もちろん、ハードテイルなのでそもそもバネが必要ないのだ
いわゆるテレキャスターのような背面を持ったストラトという事になる
弾いた直後にクラプトンの機嫌が悪くなったらしい
「いらない! こんなのストラトの音じゃない!」
つまりはスプリングの響きも含めストラトの音なのだ
作り手でさえ、そんな単純な理屈を見逃してしまうのだ
合理的であるが故なのだ
まさにエンジニア的な発想なのだ
芸術家ではない
クラプトン、ジミヘン、ジェフベック、ジミーペイジetc・・・
にはハードはあまり関係ないのだ
結果的に
”自分が求める音が出るか?”
に尽きるのだ
ギターの世界では『ニコイチ』はご法度なのだ
ストラトなどネジ留めのギターはネック交換などの自由度が高い印象を受けるが・・・
厳密には互換性はない(低い)といえる
しかしながらクラプトンがニコイチを作った事で一気に定説化したのだ
伝説のストラト『ブラッキー』なのだ
購入時20万円台のギターが近年1億円を越える価格で落札されたのだ
購入者(企業)はギターに価値を見出したのではないのだ
クラプトンの生き様に共感したという事なのだ
脱線したが・・
勉強が嫌いな層にはこの辺りの深淵なる部分は不要なのだ
ジミヘンの存在を知った事でクラプトンやベックの立ち位置が理解できるようになったのだ
実はロックの歴史を調べ尽くした後にギターを弾くと心なしかギターが上手くなっている事がある
好きなギタリストの楽曲を徹底的に聴きまくった後にも同様の状態になるのだ
「え~ホントに? そんな事あるの?」
この辺りの感覚を文章にするのは正直躊躇するのだ
私が益々『変わり者』に映ってしまうからなのだ
まぁ、最近は遠慮なしに色々と発表しようと考えている
長くなったが・・・
ジミヘンの画像と共にファズフェイスの音をお楽しみいただきたい
ストラトとファズフェイスを直結してもこの音は出ないと思う
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色々と音楽的なスパイスがある
別の機会にご紹介したと思うのだ
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皆さんは連休を満喫出来ただろうか?
私は前回のブログでご報告したとおり、久々に友人達とセッションを楽しんだのだ
郊外に住む友人宅の近くのスタジオに遠征したのだ
都内スタジオでは駐車場の確保もままならない
数時間の個人練習でも馬鹿にならない金額なのだ
郊外型スタジオの最大のメリットは駐車場完備という事なのだ
そもそも車社会の地区で駐車場無しでは話にならない
しかも、都内と比較すると利用料金も安い
半額は言い過ぎだが・・近いものがある
ご存じだと思うが・・
私のマイブームは『ジミヘン』なのだ
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この連休も時間をみつけて色々と『研究』していたのだ
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”ジミヘンを知らずしてロックは語れない・・”
これは間違いない事実だと確信しているのだ
特にギターの上達を目指している人はジミヘンは避けては通れない
繊細なギターを語る上でジミヘンとジェフベックは外せない
共に共通しているのはストラトとアーミングなのだ
まぁ、世界最高峰と言われるジェフベックもある意味ではジミヘンの派生形だといえる
レスポールにも魅力はある
難しさもあると思う
しかしながらストラトの難しさには遠く及ばない
ピックアップの違いも大きいいと思う
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三大ギターなのだ
『三種の神器』ともいえる
この三本を揃えれば、概ねどんなジャンルにも対応できると思う
私はテレキャスは所有していないが良い個体を探しているのだ
この三本を比較するとストラトのみアーム付きなのだ
『バネ入り』という事になる
実はサウンド面においてこれが非常に重要になってくる
弦の振動にスプリングが共振するのだ
いわゆる『スプリングリバーブ』なのだ
リバーブの一種であるスプリングリバーブも原理的にはこれの大掛かりなものと考えて良い
ストラト弾きも大別される
このスプリングの鳴りを好む人と好まない人なのだ
後者の場合、スポンジや専用のツールで消音するのだ
個人的な感想としては激しく歪ませる場合にはスプリングの鳴りが邪魔に感じる事がある
レスポールの音がロック的で直線的な理由は其処にある
つまり、スプリングという無駄なパーツが無いのだ
テレキャスターにも同様の事が言える
ストラトとテレキャスが共にシングルピックアップを使用しながらも音に差異が生じる主な理由なのだ
ジミヘンが公式にアナウンスしたわけではないが・・
ジミヘンもストラトの『スプリング鳴り』を好んだ一人だと推測できる
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それはジミヘンの音作りと演奏にヒントがあると思うのだ
時にファズで激しく歪ませる事も多かったようだが・・
ジミヘンの基本は『繊細な鈴鳴り』にあると思う
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ジミヘン本人が特に意識していたとは考え難いが・・・
ジミヘンの演奏はアコギの延長線上にあると思えるのだ
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特に歪みを抑えたクリーンな音作りの時に顕著なのだ
他のギターを抱えてもジミヘンの音になる最大の理由なのだ
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つまり、ストラトを抱えながらアコギ的に弾いているという感じなのだ
いわゆる『コード崩し』もそんなニュアンスだと思う
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ジミヘンがアコギを弾いている映像は少ないが
動画などで検索すれば幾つかの作品にヒットすると思う
12弦のアコギを弾いている動画があるのだが・・
私も欲しくなってしまったのだ
コーラスやディレイなどで擬似的に12弦を再現する事も可能だが・・
もっとも重要なのは弾き手が感じるニュアンスなのだ
ストラトの音が良い事は言わずもがな・・
ジミヘンのアコギの音も独特の音色なのだ
ジミヘンのフォロワーで有名なレイヴォーンがアコギを聴き始めたのもジミヘンがきっかけだと思う
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演奏を比較するとかなりの共通点を見つける事ができる
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ジミヘンを知るにつけ、あらゆるジャンルの楽曲を作っていた事に脱帽させられる
その中で『ブルース』というキーワードが欠かせない
ブルースというカテゴリを誰よりも極めたのがレイヴォーンだといえる
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ブルースという断片だけを切り出せばジミヘン以上だと言える
そんな私も両者にかなり影響を受けているのだ
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最近は音源としてご紹介する事も少なくなったが毎日弾いているのだ
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ウクレレ同様、トップ(天板)が単板なので弾くほどに音が良くなるのだ
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指板も希少なエボニー材を使いコスパに優れたモデルなのだ
二本目のアコギを買うほどの腕前はないが・・・
これで十分!と思わせる存在感なのだ
勢いで某メーカーの数十万円のエレアコを購入しそうになった時期があるのだ
「ホントに買わなくてよかった・・・」
エレキにもいえるが売れている(人気がある?)メーカーが強気な姿勢なのだ
それが良い面に現れる場合も多々あるが・・価格や品質など裏目に出る事も少なくない
何となく言っているニュアンスが伝わっているだろうか?
ジミヘンはたった4年という短いキャリアだが前期と後期に分かれるのだ
前期は『エクスペリエンス』なのだ
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ベースとドラムが白人というバンドなのだ
音楽的に白人と黒人のグルーブ感はまったく異なると言われている
リズム感と勘違いしている人も多い
リズム感が悪い人はプロとして活動できない
『グルーブ感』なのだ
私の場合、ファンク系の楽曲も好んで演奏する
ギターならばカッティング、ベースならスラップという感じなのだ
一生懸命に練習してもあの独特の粘りが表現できないのだ
このバンドの最大の特徴でもあるのだ
50年前の演奏と聞いてビックリしてしまうほどの演奏力なのだ
カッコいいバンドの最大の要件は『コール&レスポンス』なのだ
ジミヘンのギターのオカズにドラムのフィルが絡む感じが良い!
ベースも同様なのだ
ギターが忙しいフレーズを弾いている時にはベースはシンプルに徹する
その逆も然りなのだ
私も一人で演奏、打ち込みなどをする機会が多いのでとても参考になる
「今までの俺は少し弾き過ぎていてかも・・?」
そんな反省をさせられるのだ
”音数は少ないが説得力がある音・・・”
そんなギターが理想なのだ
ジミヘンの不変の名曲である『レッドハウス』を体験していただきたい
ブルースの最高傑作だと思う
私の場合、ツェッペリンのブルースから先に入っているが・・
天下のツェッペリンでさえジミヘンに多大な影響を受けているのを窺い知れるのだ
初心者の人には私の言っている意味がイマイチ微妙だと思うが・・
まぁ、そういう事なのだ
頭の片隅に置いておいても損はないと思う
「俺はジミヘンもジミーペイジも興味ないけど・・」
という人は私のブログの訪問者には少ないと思う
如何だろうか?
私のギターが好きな人はその他一般のリスナーに無い『何か』を持っていると思う
最近では私自身もそんな部分に気付き始めたのだ
ギターが上手いとか下手という話ではない
『感覚』の話なのだ
突き詰めればギターは音楽であり芸術の一環なのだ
無機質で機械的な速弾きにはないニュアンスを追求したい
ギター演奏はゲームの速打ちではないのだ
遅ればせながら、そんな事に気付けたのは良いと思う
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話は脱線したが・・
後期のジミヘンは『バンド・オブ・ジプシーズ』というバンドを結成したのだ
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アメリカ系黒人二人と組んだバンドなのだ
演奏ジャンルに変化がみられる
R&Bの雰囲気が増したのだ
個人的には好きな傾向なのだ
ジャムセッションのような楽曲が多いのだ
キーワードは『グルーブ感』なのだ
ネット動画などで検索してみていただきたい
レーベルとの契約上組んだインスタントバンドだという人もいるが・・・
ジミヘンマニアからもっとも支持される時期でもあるのだ
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スタジオ音源はない(たぶん?)
数回のライブ音源を収録したアルバムだけのリリースなのだ
前期と後期のジミヘンの大きな違いは何か?
先のグルーブ感の違いもある
しかしながら、それはバンドとしての音なのだ
ジミヘン単体のプレイの話ではない
ジミヘンとファズは切っても切れない関係だが・・
使用するファズが変わっているのだ
前期(デビュー時)よりも後期の方がパワフルになっている
改造に大きく関わっているのがエンジニアであったロジャーメイヤー氏なのだ
ファズにも色々とあって『オクターブファズ』という製品がある
ファズにさらに低い音を追加するという発想から生まれたファズなのだ
迫力はあるが・・音像がぼやけてしまう難点があった
後期のファズはジミのリクエストでこのオクターブファズの回路を改良したものが用いられていたらしい
「オクターブ下の音はいらないな・・・」
「もっと音が前に出るファズ作ってよ」
・・とジミが言ったかは定かではないが・・・
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ダンロップから色々なファズフェイスが発売されている
私が購入したファズはジミヘンモデルではないがもっともシンプルなファズという位置づけなのだ
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とても使い易いが・・
迫力という点では少々物足りない
ジミヘンの『コロコロ奏法』には向いているが・・・
後期の音を作るには他のエフェクターで音を追加する必要がある
前期のジミヘンの音をイメージしたファズなのだ
これも市場では人気がある
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箱が良い雰囲気なのだ
売り方を知っているという感じなのだ
箱を見ただけでジミの音が出せると勘違い?してしまう代物なのだ
ゲルマニウムに手を出した時期があった
非常に短い時期だがアルバムでも音の違いが確認できる
ミニでもゲルマ仕様がある
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温度や湿度にも音色が左右されるゲルマニウム仕様は扱い難い
ジミヘンも数個の個体をその日のコンディションで使い分けていたらしい
これは事実なのだ
盗難や故障に悩まされて、シリコンファズに移行していくのだ
実際のところ、ジミヘンのレコーディングや現場に携わっていた人達も高齢なのだ
亡くなっている人も多い、当事者であるジミヘン本人すら存在しない
「あの曲ではゲルマが使われていたんだぜ~」
と言っても確固たる真実ではないのだ
色々と条件は異なるが・・
実際に似たような機材を購入して自分自身で試してみるしかないのだ
ミニシリーズの最終兵器?なのだ
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後期、バンド・オブ・ジプシーズ期のファズを再現したファズなのだ
これも箱が魅力的なのだ
売りに出すにしても空箱がないのは痛い
「ジミヘンの箱が無いんですか?」
と店員さんに突っ込みを入れられてしまうと思う
このファズは弾いた事があるのだ
「なんかモワモワしてるなぁ・・・」
「音がボワッとしてるなぁ・・・・」
試奏の際にはあまり良いイメージがなかったのだ
結局、弾き比べて青いファズ(FFM1)に決めたのだ
薄い青のモデルは似たようなファズを持っているのだ
結局のところ、構造がシンプルなファズの音は『トランジスタ』なのだ
今、この赤いファズに興味があるのだ
ファズはツマミを最大値というのがお約束だが・・・
このファズで良い音を出すにはちょっとした工夫があるようだ
通常のファズフェイスはトランジスタは二個なのだ
一方、このファズはトランジスタを三個使用しているのだ
つまりフルテンでは音が強過ぎるのだ
あるジミヘンマニアの人のブログで知った事実なのだ
「確かにそうかも? 試してみたいなぁ・・・」
近々に行きつけの楽器店で再び実験してみる予定なのだ
感触が良ければ、購入する予定なのだ
他のファズと激的に音が変わるという事もないと思うが・・
やはりジミヘン好きとしては持っていても損はないと思う
私のようなユーザーが
”メーカーから踊らされている人・・・”
という事になると思う
分かっているので特に問題はない
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数万円の出費で休日を楽しく充実して過ごせるならば安いと思う
新しい機材が増えれば音楽制作のモチベーションもアップするのだ
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結局のところ、ジミヘンをはじめプロの音を真似るには機材だけではダメなのだ
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良いギター、アンプ、類似機材を揃えるのはイントロなのだ
最終的には左右の指に尽きる
ギターが上達しないという人は強弱を意識して弾いてみては如何だろう?
リズムも正確だけではダメなのだ
ゲーム系に多いが打ち込み音楽が味気ないのはその部分なのだ
打ち込み音源でもギターやベースが発売されている
プロが打ち込んだ音を聴いたことがある
上手いが心に響かない・・
「下手でも自分で弾いた方がいいなぁ・・・」
コンピューターを知ればしるほどに生楽器の魅力に傾倒していく自分がいるのだ
ギターの上手さは練習量だという人がいる
間違ってはいないと思う
初心者から中級者未満くらいの話なのだ
中級以上からはニュアンスを磨く(意識する)方が良い
私が推奨するギターの練習方法にギターは不要なのだ
行き詰った時には自分が理想とする人の演奏を徹底的に聴きまくるのだ
ダラダラと流し聴きではダメなのだ
騒音まみれの雑踏や電車の中では意味がない
周囲の人とのトラブルを避ける為にも耳の健康の為にも外での音量は控えたい
つまり、ギターのニュアンスなど流し聴きでは聴き取れないという事なのだ
趣味とはいえ、真面目に向き合う時間も大切なのだ
頭で理解したつもりになっている人も上達という意味では痛い
特に動画などを流して楽しんでいるギター弾きに多い
「コイツたいして上手くないね・・」
「ん? こんな程度? 何がジミヘンだよ」
という批評家は掃いて捨てるほどいるが・・・
優れた素人プレイヤーは極小だと思う
読者の周囲にはそんな人がいるだろうか?
楽器が好きで就職した楽器店の店員さんですらギターの極みに到達している人は少ないように感じられる
自分で言うのも何だが・・・
昨今の私は開眼した感がある
長年、ギターと向き合ってきたが自分でも感じられるほど新鮮な感覚なのだ
中年になって伸び代があった事を嬉しく思っているのだ
テクは後からついてくる
実はいくら練習しても上達しない人は『正確なジャジメント』に欠けているのだ
つまり、自分のプレイが上達したのか?否か?を判断できない
先にも述べたリズム感やグルーブ感、その他の微妙なニュアンスも最終的には自分で判断するのだ
エフェクターを使った音作りなども正確には教科書は存在しない
ましてやネットに質問を放りこんでいる人には閉口してしまう
まぁ、私のような熱意にあるマニアとは進むべき方向性も世界観も違うが・・・
私の場合、志だけはむしろジミヘン寄りだと感じている(テクの話ではない)
当時の時代背景やギターに関する環境などをイメージしながら楽曲を楽しんでいるのだ
読者の皆さんにジミヘンのすべての楽曲を押し売りする事は出来ないが・・・
主要なヒット曲の裏側に隠れている名曲に触れてみていただきたい
特に自分で曲を書く私には特別な存在に映る
「ジミヘンって天才かも? 50年前にこのクオリティ?」
物事は徐々に進化、進歩していくものだが・・・
ジミヘンは50年前にすでに完結していたのだ
凄みすら感じられる
読者の皆さんにお薦めの曲がある
『DRIFTING』なのだ
分数コード全開のバラード曲なのだ
歌も上手い!
楽曲の中で『回転スピーカー』を使っているのも聴きどころなのだ
いわゆるロータリースピーカー、レスリースピーカーといわれるものなのだ
マルチエフェクターにも似たような音源が内蔵されていることも多いが・・・
一般の人の場合、『使いどころ』が分からずに無駄にしている
優れたギタリストの楽曲は黙って聴くだけでも勉強になる
世のギター小僧たちは
”逃げ着いた先がギター・・”
という場合が多い
ギターも低く見られたものなのだ
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勉強もダメ・・・
スポーツもダメ・・・
という場合が多々ある
『ギター弾ければ女子にモテるかな?』
という動機を持った人も多い
読者の皆さんは如何だろうか?
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「俺は優秀だけど・・何か?」
という方も多いと思う
そもそも文章嫌いな人は私のブログを二度と訪れない
ギターを自分のものにするには二つの大切なものがある
理論的に理解する脳と感覚的に行動できる体なのだ
非常に当たり前の事だが・・・
これを意識しながらギターと向き合っている素人さんは少ない
少なくとも私の周囲には存在しない
ジミヘン同様に色々と伝説を残しているクラプトンだが・・
こんな逸話があるのだ
クラプトンがトレモロを使わない事はあまりにも有名な話なのだ
もちろん生産者であるフェンダーの社員も承知しているのだ
ある日、気を利かせたフェンダーのスタッフがブリッジを固定したストラトをクラプトンにプレゼントしたのだ
もちろん、ハードテイルなのでそもそもバネが必要ないのだ
いわゆるテレキャスターのような背面を持ったストラトという事になる
弾いた直後にクラプトンの機嫌が悪くなったらしい
「いらない! こんなのストラトの音じゃない!」
つまりはスプリングの響きも含めストラトの音なのだ
作り手でさえ、そんな単純な理屈を見逃してしまうのだ
合理的であるが故なのだ
まさにエンジニア的な発想なのだ
芸術家ではない
クラプトン、ジミヘン、ジェフベック、ジミーペイジetc・・・
にはハードはあまり関係ないのだ
結果的に
”自分が求める音が出るか?”
に尽きるのだ
ギターの世界では『ニコイチ』はご法度なのだ
ストラトなどネジ留めのギターはネック交換などの自由度が高い印象を受けるが・・・
厳密には互換性はない(低い)といえる
しかしながらクラプトンがニコイチを作った事で一気に定説化したのだ
伝説のストラト『ブラッキー』なのだ
購入時20万円台のギターが近年1億円を越える価格で落札されたのだ
購入者(企業)はギターに価値を見出したのではないのだ
クラプトンの生き様に共感したという事なのだ
脱線したが・・
勉強が嫌いな層にはこの辺りの深淵なる部分は不要なのだ
ジミヘンの存在を知った事でクラプトンやベックの立ち位置が理解できるようになったのだ
実はロックの歴史を調べ尽くした後にギターを弾くと心なしかギターが上手くなっている事がある
好きなギタリストの楽曲を徹底的に聴きまくった後にも同様の状態になるのだ
「え~ホントに? そんな事あるの?」
この辺りの感覚を文章にするのは正直躊躇するのだ
私が益々『変わり者』に映ってしまうからなのだ
まぁ、最近は遠慮なしに色々と発表しようと考えている
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長くなったが・・・
ジミヘンの画像と共にファズフェイスの音をお楽しみいただきたい
ストラトとファズフェイスを直結してもこの音は出ないと思う
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色々と音楽的なスパイスがある
別の機会にご紹介したと思うのだ
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