先週8日、ウクライナで行われた試合結果です。
WBAフライ級戦:
王者アルテム ダラキアン(ウクライナ)判定3対0(118-110、117-111x2)挑戦者ジョスバー ぺレス(ベネズエラ)
*2年前に本場米国のリングに登場し、軽量級のビックネームだったブライアン ビロリア(ハワイ)に大差判定勝利を収め、当時空位だった空位のWBA王座を獲得していたダラキアン。その後2018年は2度の防衛に成功しましたが、昨年は僅か1度しか実戦を行っていません。軽量級としては豪快なボクシングを見せるダラキアン。マッチメーク如何では世界的にも成功が収める事の可能性がある選手なだけに、少々もったいない気がします。
今回ダラキアンが迎えたのは、17勝の内、15ものKO/TKO勝利を収めてきた南米の強打者ぺレス。そんな危険な相手に、ウクライナ人は終始攻めの姿勢を崩さずに大差判定勝利。保持する王座の4度目の防衛に成功しています。
ダラキアンが堅実なボクシングで防衛記録を伸ばしているフライ級戦線。2020年2月13日現在の、同級の王者たちの顔ぶれを見てみましょう。
WBA(レギュラー):アルテム ダラキアン(ウクライナ/防衛回数4)
WBA(暫定):ルイス コンセプシオン(パナマ/0)
WBC:フリオ セサール マルティネス(メキシコ/0)
IBF:モルティ ムザラネ(南ア/3)
WBO:空位
OPBF(東洋太平洋):ジェイアール ラキネル(比/1)
WBOアジア太平洋:阪下 優友(角海老宝石/1)
日本:空位
*世界王者たちの顔ぶれを見てみると、WBO王座を返上したばかりの田中 恒成(畑中)にはもう少し同級に留まってほしかったというのが率直な意見です。今回取り上げたダラキアンは勿論、打ち合いが大好きなマルティネスや、日本人をカモにしているムザラネと対戦(王座統一戦)すれば、確実に好試合が期待できたでしょう。
現在空位の日本王座は、来月8日にユーリ 阿久井 政悟(倉敷守安)と藤北 誠也(三迫)の間で決定戦が行われます。