先週13日・木曜日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本ライト級戦:
王者吉野 修一郎(三迫)TKO8回1分55秒 挑戦者富岡 樹(Reboot)
*2017年10月に獲得した日本王座を守ること4度。そのすべての防衛戦をKO/TKOで終わらせてきた吉野。昨年10月には僅か130秒で日本王座に加え、OPBF(東洋太平洋)とWBOアジア太平洋のベルトをも吸収しています。
今回吉野が迎えた富岡は、2018年7月に当時のOPBF王者中谷 正義(井岡)に挑戦。安定王者に大善戦するも11回に力尽き、惜しくも王座奪取はなりませんでした。
これまでの両者の戦績を比較すると王者の圧勝劇が予想されていた一戦。しかし挑戦者はその持ち前のアウトボクシングを駆使し、王者を苦しめ続けました。
初回から右のカウンターで富岡がダウンを奪うなどして予想外のリードを奪ったこの戦い。その後も吉野がその強打で挑戦者に迫るも、中々富岡を捉える事が出来ませんでした。しかし徐々に、徐々にと挑戦者を弱らせていった吉野。8回中盤についに挑戦者を捕まえ、レフィリーストップを呼び込むことに成功しています。
思わぬ大苦戦を強いられえた吉野ですが、何とか日本王座の5度目の防衛に成功。8回終了時までの採点でも、0対2(66-66、65-67、64-68)でリードを許していました。現在の日本ライト級の第一人者が吉野であることは疑いのないところではありますが、日本王座戦でも苦戦を強いられる現状。世界への道はまだまだ遠いようです。