先週末15日・土曜日、ドイツで行われた試合結果です。
ヘビー級12回戦:
WBA(休養)王者マヌエル チャー(独)KO2回2分11秒 クリストファー ラブジョイ(米)
*2017年11月に、当時空位だったWBAヘビー級のレギュラー王座を獲得して以来のリング登場となったチャー。今年に入り、長期に渡りリング活動を行っていなかったため、休養王者に移行されています。
約3年半ぶりに試合に臨むことになったチャーが迎えたのは、これまでの戦績が19戦全勝全KO勝利のラブジョイ。戦績だけ見ると怪物的選手というイメージが連想されますが、これまで対戦してきた選手は、8勝56敗(32KO負け)4引き分けや0勝14敗(7KO負け)1引き分けなど、負け数がキャリアのほとんどを占めていたり、これまで白星を挙げた事がない選手たちばかり。いくら久々の試合とはいえ、あまりにもお粗末な選手を選んだものです。というか、よくもまあ、こんな選手を探し出したものです。
実際の試合もひどいもので、ラブジョイはクリンチ失敗の際、両膝をリングに付いてしまいました。そこまではいいのですが、その際、何とラブジョイは泣き面でレフィリーに痛みを訴える始末。その後、試合は継続されましたが、チャーの右パンチであっけなくKO負けしています。
この試合を公式な試合と呼べるかどうかいかがわしいもので、昨年11月に行われた「マイク タイソン対ロイ ジョーンズ」のエキシビションマッチの方がよほどマシなものでした。
何はともあれそのキャリアに白星を加える事に成功したチャー。今後はチャーの後任としてレギュラー王者に昇格したトレバー ブライアン(米)をはじめ、それ相応の相手と試合を行っていって貰いたいものです。
一応はいまだに世界ヘビー級王者であるチャー。チャーを含めた2021年5月17日現在の、ヘビー級王者たちの顔ぶれは下記のようになります。
WBA(スーパー):アンソニー ジョシュア(英/防衛回数1)
WBA(休養):マヌエル チャー(独/0)
WBA(レギュラー):トレーバー ブライアン(米/0)
WBC:タイソン フューリー(英/0)
WBC(暫定):ディリアン ホワイト(英/0)
IBF:アンソニー ジョシュア(英/1)
WBO:アンソニー ジョシュア(英/1)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:デムシー マッキーン(豪/0)
日本:上田 龍(石神井スポーツ/0)