今から30年前の1992年9月12日、米国ネバダ州ラスベガス、トーマス&マックセンターで行われた試合結果です。
WBCスーパーライト級戦:
王者フリオ セサール チャベス(メキシコ)判定3対0(120-107、119-110、117-111)挑戦者ヘクター カマチョ(プエルトリコ)
(当時、最大の注目カードがついに実現!)
*「メキシコの伝説」にとり、このカマチョ戦が圧倒的な強さを見せた最後のビックマッチでした。数年遅れで実現した当時のスーパースター対決。スピードスター・カマチョは、チャベスの手数と技術、そしてその驚異的なスタミナとタフネスの前に、試合終了のゴングを聞くのがやっとという状態。チャベスはこの勝利により、改めてその強さと安定度を誇示しています。
(左右の強打でカマチョを追いまくったチャベス。特にサウスポーに対する右が有効的でした。)
スーパーライト級としては小柄。ガッチリとした体格はしていましたが、筋肉ムチムチではありません。この試合を見た後、「どうすれば人間はあのように強くなれるのか!?」と強く思いました。
(カマチョも奮闘しましたが...。)
しかし、このカマチョ戦から一年後には全勝記録がストップし、それから数ヶ月後には初黒星を喫してしまうことになるチャベス。振り返ってみると、驚くほどの短期間でチャベスは衰えていきましたね。しかしカマチョ戦後の戦績が、82戦全勝(70KO)ですよ!2022年9月時点での現役世界王者の数人分に相当します。凄まじい数字ですよ、まったく。
(毎試合、話題を呼んだカマチョのコスチューム。チャベス戦はこのような感じでした。)