最近(2025年1月12日ごろ)のニュースです。
1)これまで日本重量級を牽引してきた井上 岳志(ワールドスポーツ)が現役からの引退を発表しています。
10年以上前の2014年夏にプロデビューを果たした井上。その試合では現OPBF(東洋太平洋)とWBOアジア太平洋スーパーライト級王者永田 大士(三迫)と引き分けるという苦いスタートを切りました。その後スーパーウェルター級に主戦場を移し、日本、WBOアジア太平洋(3度)、OPBF(2度)王座を順次獲得。2019年1月には当時のWBO王者だったハイメ ムンギア(メキシコ)に挑戦し、大差の判定で敗れるもタフネスぶりを発揮しています。
2021年には前WBO王者ティム チュー(豪)と対戦するも歯が立たず。その後は勝ちと引き分けを繰り返しながらキャリアを終える事になりました。終身戦績は20勝(12KO)2敗3引き分け。引退には少々早い気がしますがすべては本人次第。残念ですが、お疲れ様でした。
2)井上に初黒星を与えたムンギア。井上戦後は2度の防衛記録を伸ばした後、ミドル級、スーパーミドル級と順次階級を上げ、昨年5月には帝王サウル アルバレス(メキシコ)の持つ統一スーパーミドル級王座に挑戦。強豪相手に大奮闘しますが判定負けを喫し、キャリア初の黒星をその戦績につける事になってしまいました。
カネロ(アルバレスのニックネーム)に敗れたとはいえ、評価を落としていなかったムンギア。しかしちょうど一ヶ月前となる12月14日、格下と思われていたブルーノ スラス(仏)にまさかのKO負けを喫してしまいました。その試合直後から両者による再戦が行われることが噂されていましたが、どうやら4月12日にその一戦が決行されるようです。
3)ムンギア戦を含め、相変わらずの安定度を示し続けているアルバレスですが、最近は影が薄くなってきています。カネロの次戦はまだまだ未定ですが、5月にテレンス クロフォード(米)と対戦するという噂/希望が流れています。
4)日本スーパーライト級王者李 健太(帝拳)が3月1日、渡来 美響(三迫)を迎え保持する2度目の防衛戦を行います。
5)同じ興行には、日本バンタム級王者増田 陸(帝拳)も登場。松本 海聖(VADY)を相手に、こちらもタイトルのV2戦に臨む事になります。
6)昨年4月に体重超過の大失態を犯しながらも、僅か半年のライセンス停止処分で済まされていた堤 駿斗(志成)。大晦日に元世界王者のレネ アルバラード(ニカラグア)に8回TKO勝利を収め、WBAスーパーフェザー級王座への挑戦権を獲得しています。この試合前の腐敗老舗団体での世界ランキングは、堤が9位でアルバラードが14位。ランキング下位同士の対戦が挑戦者決定戦として認めるとは。いやはや凄い団体です。
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