先週21日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
2団体ライト級戦(王座統一戦):
OPBF(東洋太平洋)王者宇津木 秀(ワタナベ)TKO6回2分47秒 WBOアジア太平洋王者保田 克也(大橋)
*階級がこのあたりのクラスになると、日本やアジア圏レベルでも軽量級では見られない重いパンチの応酬があります。
まずは4回、共にダウンを喫するというとんでもないラウンドとなりました。より甚大なダメージを受けたのは、ダウンを奪い返された宇津木。ダウンから立ち上がった後も保田の追撃を受け、いつ倒れてもおかしくない状態に。ストップが早いレフィリーなら試合を止めていたでしょう。
宇津木の負ったダメージは、到底1分では回復できるものではありません。ダメージを引きずったまま開始された5回、宇津木は案の定フラフラ状態でした。しかしそれでも前進し攻めに出るのですから大したものです。しかしそんな宇津木に保田の左がグサリと入り、宇津木は2度目のダウンを喫してしまいました。
大ダメージを被った宇津木ですが、続く6回には攻勢に出ます。そして1分過ぎ、綺麗な左ジャブからの右を当て保田から吹っ飛ばすようにしてダウンを奪います。そして2分過ぎに打ち勝った宇津木はダウンを追加。試合再開後、連打をまとめようや激戦に終止符を打ちました。
大激戦を制し、保田の保持していた王座を吸収する事に成功した宇津木。ボクシングには世界戦以外にも素晴らしい試合があるということを実証してくれました。勝者は当然の如く上のベルトを目指していくことになるでしょうが、保田との再戦も視野に入れてほしいものですね。
年間最高試合に選ばれてもおかしくない試合となったアジア地域タイトルの王座統一戦。下記は2024年11月29日現在の、ライト級の王者たちとなります。
WBA:ジャルボンテ デービス(米/防衛回数4)
WBC:シャクール スティーブンソン(米/1)
WBC(暫定):ウィリアム セペダ(メキシコ/0)
IBF:ワシル ロマチェンコ(ウクライナ/0)
WBO:デニス ベリンチュク(ウクライナ/2)
OPBF(東洋太平洋):宇津木 秀(ワタナベ/1)
WBOアジア太平洋:宇津木 秀(ワタナベ/0)
日本:三代 大訓(ワタナベ/0)
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