最近(2022年5月13日ごろ)のニュースです。
1)元IBFウェルター級王者ケル ブルック(英)が現役からの引退を発表しています。2014年8月に、アメリカに乗り込んで同時のIBF王者ショーン ポーター(米)に挑戦。僅差ながらも明白な判定勝利を収め、大英帝国にそのベルトを持ち帰る事に成功しました。圧倒的な強さを見せつけ、3度の防衛に成功。
その後、一気に2階級上げ、当時無敵の強さを見せていたゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)に挑戦するも失敗。ウェルター級に戻り、迎えた防衛戦では現3団体統一王者エロール スペンス(米)に王座を奪われてしまいました。そして一昨年11月、世界王座への返り咲きを目指し、テレンス クロフォード(米)の持つWBO王座に挑戦するも敗戦。超一流には善戦するも敗北を喫してきました。
2月に行われた長年のライバル、アミア カーン(英)との一戦では会心のパフォーマンスを披露し有終の美を飾りました。ブルックの終身戦績は40勝(28KO)3敗(3KO負け)。お疲れ様です。
2)ブルックが引退を表明する前に対戦が噂されていたクルス ユーバンク(英)。前WBAミドル級暫定王者は現在、WBAミドル級の最上位にランキングされています。今後はIBFとWBAスーパー王座の2つのベルトを保持しているゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)への挑戦を目指していく事になります。
3)ゴロフキンとユーバンクの中間に位置するのがレギュラータイトル保持者のエリスランディ ララ(キューバ)。ララは今月28日、ゲーリー オサリバン(アイルランド)を相手に、一年前に獲得した王座の初防衛戦に臨みます。
4)WBAヘビー級レギュラー王者トレバー ブライアン(米)と、前暫定王者で現在1位にランキングされているダニエル デュボア(英)の一戦が来月11日、米国フロリダ州で行われる事が正式に決まりました。
5)WBCのみが設けているクルーザー級とヘビー級の中間階級であるブリッジャー級。その初代王座に昨年10月、オスカル リバス(コロンビア)が就いています。リバスは8月13日、母国コロンビアにウカシュ ロザニスキ(ポーランド)を迎え、保持する王座の初防衛戦を行います。
興味深いことにBoxRecには、昨年10月の一戦も、8月の試合にも「ブリッジャー」という名前は載せられておらず、無冠戦12回戦として記載されています。
6)元3団体統一ヘビー級王者アンディー ルイス(米)とWBA暫定王座を2度獲得してきたルイス オルティス(キューバ)による注目のサバイバル戦が計画されているようです。