先週末21日・土曜日、米国アリゾナ州で行われた試合結果です。
WBCスーパーミドル級戦(暫定王座決定戦):
デビッド べナビデス(米)TKO3回1分31秒 デビッド レミュー(カナダ)
*これまでも非常に高い評価を受けていたべナビデスが、元IBFミドル級王者レミューを相手に会心のパフォーマンスを披露し、さらに評価と名声を高めることに成功しました。
ミドル級上がりのレミューは、スーパーミドル級では小柄な部類に入る選手。対するべナビデスは一階級上のライトヘビー級はおろか、そのもう一つ上のクルーザー級でも通じる体形の持ち主です。両者がリング上で対峙すると、実際に二階級の差はありました。
激戦王レミューが、試合開始早々攻勢をかけましたが長続きせず。べナビデスが身長とリーチ差を生かし、ライバルを崩しにかかります。的確なパンチを上下に打ち分け、レミューに迫っていったべナビデス。初回終了間際に左フックでレミューをグラつかせ、その後の連打でストップ寸前にまで追い込みます。
2回はさらに一方的な試合展開となり、米国人が連打でダウンを奪います。その後もレミューが必至で抵抗を試みますが、焼け石に水状態を脱することは出来ず。最後は3回、レミューがべナビデスの連打にさらされている所をレフィリーが躊躇することなくストップ。べナビデスが圧倒的な力量差を見せつけ、3度目のWBCスーパーミドル級王座の獲得に成功しました。
全勝記録を26(23KO)に伸ばしたべナビデスはまだまだ25歳。即サウル アルバレス(メキシコ)との対戦はないようですが、体重調整さえうまくいけば、カネロ(アルバレスのニックネーム)を含めたスーパーミドル級の選手たちにとり、驚異的な存在と言っていいでしょう。
下記はべナビデスを含めた2022年5月24日現在の、スーパーミドル級王者たちの顔ぶれとなります。
WBA(スーパー):サウル アルバレス(メキシコ/防衛回数4)
WBA(レギュラー):デビット モレル(キューバ/0)
WBC:サウル アルバレス(メキシコ/3)
WBC(暫定):デビッド べナビデス(米/0)
IBF:サウル アルバレス(メキシコ/0)
WBO:サウル アルバレス(メキシコ/1)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:空位